L.P.10 ダレカノセカイ 前編
今までの部屋とは違い神々しい部屋にでた。
僕の目の前には仮面を着けた男が玉座に座っている。
「あんたが黒幕なんだろ?カミア。いや、香留菜兄さん」
香留菜は玉座から立ち、ため息をついた。
「まさか一番最初にこの頂上までたどり着いたのがお前だったとはな、航琉」
「兄さんには聞きたいことが山ほどある。まずはこの世界について聞こうか?」
「良いだろう、夢の神隠しは人が持つ精神世界にバグを発生させる事で形をなすものだ」
「この世界で言うロストパラレルか?」
「その通りだ、さすが俺の妹だ理解が早くて助かる」
「さらに聞く、兄さんはこの世界で何がしたいんだ」
「新世界の創生だよ」
「なに馬鹿な事言ってんだか、そんなこと出来るはず無いだろ?」
「それを可能にするのがこの世界だ、俺は今まで様々な精神世界を巡って来たがこの塔に適合する世界はここが初めてだ。だが、1つ問題が発生した」
「問題だと?」
「本来ロストパラレルを起動させるためには2体のパラレルビーストも起動させる必要があるのだが、クラスアンアイデンティファイドの離反だ」
「でも兄さん、クラスアンアイデンティファイドはさっきいただろう?」
「あぁ、閻魔か、あいつは2号と言ったところだな」
「じゃぁ、最初のクラスアンアイデンティファイドは?」
「パラレルプリズムとなったのだよ、父さんがロードの権限も一緒に入れていたんだろうな」
僕は欠片をポッケから取り出す。
「もう消えてしまったか、母さん…」
「母さん?!」
「クラスアンアイデンティファイドは父さんが早くに死んだ母さんをモデルに作った存在だからな」
「そうだ、最後に父さんについて聞きたい…父さんもこの世界にいるのだろ?黒曜大智としてこの世界にいたんでしょう?」
香留菜が驚いた顔をしてこちらを見つめる
「そこまで理解していたか…やはり航琉、お前は放って置けない存在だったかっ…」
花が舞い散る。桜の花びらだ、この世界に悲劇を招いた元凶を、兄さんを止めなくっちゃ、ジャックさん、アーサーさん、ヴィクターさん。そして、母さんのためにも...
どうも作者です。明かされる衝撃の真実、カミアもとい香留菜の登場、黒曜大智の正体、エア•クローバーのモデル…
メモリア<神隠しの世界を航る僕と呪われた小説>第1章ロストパラレル編最終決戦開幕




