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しあわせのブーツ
「女神様。どうやら勇者たちが喜ぶのは経験値を得てレベルアップすることのようです。モンスターを倒すと経験値がもらえて強くなる、このシステムを採用した女神さまはさすがです」
「では、歩くだけで経験値がもらえるブーツを作りましょうか。もちろん滅多なことでは手に入らない貴重なものに。噂だけ広めておけば、きっと勇者たちの垂涎の的となることでしょう」
「歩くだけで経験値が手に入るですと……? いったいどのようなブーツなのです?」
「この前、私に逆らったモンスターがいましたね? あいつの体をうんと小さくし、死んでも復活できる祝福をかけてブーツの靴底に閉じ込めておきましょう。歩くたびに靴底で踏みつぶされる構造にしておくことで、このブーツを履いた者は歩くだけで経験値を手に入れることが出来るでしょう」
「……」
「あら、どうしました? 何か不満でも?」
「い、いえっ!! ふ、不満などあろうはずが……! わたしどもには思いもよらないことを思いつく、女神様の発想の多彩さに感服した次第でございます……!」
「では、そのように取り計らいなさい。そうそう、そのアイテムの名前ですが、死合わせのブーツとでも名付けることにしましょうか」
「め、女神さまの御心のままに……」




