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思い出にけりをつけよう

 なぜあいつらは能天気な笑顔で過ごしていられるのだろう。

 僕はこんなにも苦しんでいるのに。

 いつもいつも頭の中であの時の光景がリフレインする。

 あいつらのせいで僕は魔法学校を退学することになった。結局、魔法使いにはなれずにその後の人生も惨めなもの。

 人の人生をこれだけメチャクチャにしておいて、なぜあんなに笑っていられるのだろう。


 なぜ?

 なぜ……?


 毎日暗い部屋で考えているうちに、ようやく思い至った。

 あいつらの中では、すでに終わったことなんだ。だから全てを忘れて笑っていられるんだ。

 でも僕の中ではまだ終わっていない。だから毎日のように思い出し、苦しむんだ。


「けりをつけよう。そうすればもう苦しまなくて済むんだ……」


 僕はナイフをバッグの中に放り込むと、玄関の扉を開けて外に出た。

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