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毒吐き蛙
オイラは毒吐き蛙。
苦痛、恐怖、怒り、嫉妬。
そんな感情が湧くたびに、オイラの中に毒がたまっていく。
毒を吐くことで、オイラは毒から浄化されて救われるんだ。
他の同族連中も時々そうやってスッキリしている。
でもそれは、周りに毒をばらまくということだ。
毒に巻き込んだ生き物すべてが苦しむということだ。
たとえわずかだって、そんなことはやっちゃいけない。
そう思って毒をため込んできた。
なあ。だというのに、なんでお前たちはオイラを痛めつけるんだ?
オイラは何も悪いことはしていない。ただこの場所でのんびり過ごしたいだけなのに。
負の感情がどんどん湧いて、気付いた時にはとてつもない量の毒がオイラの中にたまってたんだ。
ため込んできた毒を一斉に吐き出したら、きっとこの辺一帯が全滅しちまう。
なあ、オイラは間違ってたのか?
他の連中のように、小出しに毒を吐いてりゃ良かったのか?
最近はずっとそんな後悔がオイラの中に浮かび続けるんだ。
でも今さら戻れない。
このまま耐え続けるしかないんだ。
もう少しだけ頑張れる。もう少しだけ……。




