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さまよう光球
闇を淡く照らす光球が。
ぷかぷかと浮いていた。
暗い森の中で。
青白い顔をしてたったひとり。
それは泣いていた。
誰かに救って欲しいと願って。
そんな中、迷子か捨て子か、小さな子供がやって来た。
子供は見たこともない丸い光に、おっかなびっくり忍び寄る。
光球も助けて欲しい一心で、子供へと近づいた。
ふわふわと漂ってくるその光の玉に子供は手を伸ばし……。
たちまち、子供は青白い炎に包まれて燃え尽きた。
何が起きたか子供には分からなかったろう。
しかし、それは光球にとっても同じことだった。
なぜ誰も僕を救ってくれないの、と。
たったひとりで泣き続ける。
同じことの繰り返し。
光球の正体はウィル・オー・ウィスプ。
天国にも地獄にも行けずにこの世をさまよう、哀れな魂。




