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異世界製作日記  作者: 水井 知晴
メイキング異世界
12/13

主人公のその後は見ない


「焦った」


 『女神メーカー』を使って女神を作ったまでは良かったが、知能を与え忘れていたのに、人を読んだあとで気づいてしまった。


 咄嗟に声だけをキーボードで入力、発音させて難を凌いだ。

 転生させる理由もそのまま言う訳にはいかないので、その場で理由を考えた。

 こんな重要な時に何でミスをするんだよ、と思うかもしれないが、それぐらいは見逃して欲しい。


「後はヒロインをお届けするだけだ」


 あくまでもこれは、自分の理想を実現する為の準備に過ぎない。

 転生した人を観察するのは目的に入っていないので、プライベートを覗くような真似はしない。


 で、だ。

 あの人の反応を見たところ、女神に一目惚れしていたみたいだ。顔が赤くなっていたし。

 見た目は女神の姿をそのまま使うとして、他をどうするか考える。


 他というのは、性格や主人公に会う過程、原因だ。

 記憶や感情を真っ新にして送るのが手っ取り早いが、多少のストーリーは付け加えておきたい。


「人造人間を造る実験をしている施設からの脱走者、だとその施設を作らなきゃいけない」


 極力世界に手を加えるのは避けたい。

 何故なら手を加えれば加えるほど、自分のイメージから外れた斬新さが無くなるから。

 人造人間をつくる施設も、きちんと動かせなければ怪しまれる。

 かと言って本当に造れる技術を使えば、悪用されかねない。


「……作ったあと爆破して、その後ヒロインを放流すれば、影響は最低限におさえられるんじゃないか」


 短絡的思考だが、僕はこれで納得してしまった。

 どうせ僕には間接的にしか関係しない事だし、もっといい案が浮かぶ頭をしていれば、先程の失敗も無かっただろう。

 つまり、疲れた。


「でも、まだ仕事は残っているんだよなぁ」


 主人公の転生先や能力の調整、これらを自動でしてくれるプログラムはない。

 だから全て手作業になる。


「実質、これが最初の『神の力』を使う場面だ」


 

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