エピローグ
あるビルの屋上。
高校生の姿をした男が、平日の真っ昼間にも関わらずそこにいた。
「実際に見るのとパソコン越しで見るのとでは、やっぱり前者が良いな」
彼の眼下には、
車輪の無い車
水を操る魔法使い
人間とは少し違う特徴を持った亜人
遠くには、
エルフが住むとされている森
巨大ロボット
電光掲示板の設置されたビル
主人公を転生させた時に、四苦八苦しつつも神の力を使い転生先を決める事ができた。
貴族の家系に転生させたし、思いつく限りのチート能力を劣化版にして与えたので、苦労する事も驕り高ぶることも無かったはずだ。
例のスキップ機能付き電卓で10年スキップした後、『人間クリエイター』――生物の作り方は三つあったが、そのうちの直接作るに当たるプログラム――によってヒロインを作り、主人公の下に届けた。
ヒロインの設定は『身元不明、基礎的な知識はあるが、自分が何者かわからない』というものだ。
人造人間設定は手間的な問題で辞めた。冒険者が存在するせいで人類未踏の地が手軽に見つからなく、あっても主人公の下に辿り着けられない距離にしかなかった。
僕の仕事はそれで終わり。
ヒロインを作った後は2000年スキップして、今に至る。
魔法、SF、学校は自然にできたが、巨大ロボは生まれなかったので、僕が地底深くに作って置いた。
若干過度に強力な能力にする事で、
『こんなの使うよりも、普通の道具使った方が良くね』
と思わせないようにした。うん。
それと、適度に文明が発達したのを見計らって、異能力も生み出した。
元々魔法があったので受け入れは早かったが、魔法の汎用性が無い上に、個人差が激しく指導し難いのが祟って100年経ってもなかなか使われなかった。
そこで魔法を下方修正するか異能力を上方修正するか悩み、後者を採った。
今までできていた事が出来なくなるのは色々と問題になりそうだったが、異能力を上方修正しても魔法の優位性は失われないので、そうした。
そんな努力を経て、今、自分の求めてい世界に降り立っている。
「さて、この後どうしようか」
世界を作るのも案外楽しかったが、やはり本番は作った後だろう。
「人間の能力だけで旅をするのも良いな、たしかこの世界の大きさは地球に比べて大きかったはずだし……」
屋上にあった扉を開き、僕は階段を降りて行く。
そう、これで僕の異世界制作は終わった。
神の気まぐれで神にさせられた人達へ、この日記を残そう。
_(:3 ∠)_
ノリで書いてしまうのは駄目だ……
次はちゃんとプロットを作ろう……




