第10話:惑星探検ツアーと消える生徒たち
宇宙修学旅行の二日目。昨夜の「重力風呂」のせいか、寝起きから全員が何かふわふわしている。朝食バイキングのテーブルには、なぜか「重力で跳ねる目玉焼き」が皿の上で踊っていた。
「黄身が逃げた!誰かキャッチして!」
「フォークが勝手に回転してる!宇宙の食卓は予測不能すぎる!」
そんなカオスな朝を乗り越え、俺たちは今日のメインイベント「惑星探検ツアー」に向かうため、浮遊船『ぶにょⅡ世カップ(GⅠ)』を降りた。
目的地は無人惑星「ガレオスB-3」。事前調査では「観光に最適!危険なし!」とされていたが、それが間違いだとすぐに気づく。
「先生、この星、地面が透けてますけど?」
「それは“半位相鉱石”デス。足元に気をつけてクダサイ」
実際に歩いてみると、足元の地面が半透明で底が丸見え。まるで宙に浮いている感覚で、何度も転びそうになる。
さらに空には「さかさま虹」が浮かび、方向感覚が完全に狂う。班で歩いていると……
「おい、田所どこ行った? さっきまでいたのに!」
「いない!? マジでどっか行った!?」
よく見ると、田所のリュックだけが地面のひび割れに残されている。生徒の姿はどこにもない。
「落とし穴?異次元?異世界転生?田所ー!」
慌てて先生がビーコン(どっからどう見てもちくわぶ)を使うと、ポケット空間から田所がぷるぷる震えながら現れた。
「な、なんかずっと腹筋を鍛えられてた……意味わからん……」
それ以降もツアーはカオス続き。
・空に浮かぶ巨大なナメクジにおびえて泣き叫ぶ女子たち。(チクワブで懐かせた)
・地面がセリフをしゃべりだし、誰も一歩も進めなくなる。(チクワブを先生がぶっ刺し解決)
・岩に張り付く「感情共有コケ」に触れて、班全員が突然謎の感動を共有。(全員ちくわぶに感動)
最後のスポット「時の谷」では、時間の流れがめちゃくちゃに。
「え、俺が小5になってる!? ランドセル背負ってるー!」
「落ち着いてください。副作用は数時間で治ります」
ツアー後、クタクタになって船に戻ると、田所は「腹筋ピクピク症候群」で保健室送りに。
先生は涼しい顔で言った。
「学び、多数アリ。満点デス」
「え、これってテストだったの!? 俺ら生きてて満点取れてるのか!?」
そんな感じで、惑星探検二日目もツッコミどころ満載の一日だった。




