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Leaver and Stayer Online  作者: 星海 しいふ
第1章 青の咆哮、結ぶ誓い
21/28

青き龍は海を旅する─猛毒─

どうでもいい裏話なんですけど、1度スキルの効果時間を短く設定しすぎて、修正したが故に書き直しの作業がありました。

そのせいでこの1話に1週間くらいかかってます。


 舟で海をしばらく進んでいると、青い龍の姿が見えた。


「あれか」

「ああ。打ち合わせ通りやるぞ」


[遭遇(エンカウント):四幻獣 セイリュウ]


 俺はウィンドウを開き、アラームの設定を弄る。


[アラーム設定]

[00時間00分30秒]

[スヌーズ:30秒・無限回]

[START]


「いつでもいいぞ」

「では、行ってくる」


 先制攻撃はランシュ、海に飛び出す。


[韋駄天空翔(いだてんあまかけ)]


 ランシュのスキル発動を確認したと同時にアラームをスタートする。


 セイリュウもこちらに気付いたらしく、大きく口を開け、真っ先に舟を狙ってきた。

 口から水をビームのように打ち出す。


[アヴォイドビヘイビア]


 回避スキルで舟から離脱する。砲撃は躱したが、舟が壊され、このままでは俺は海に落ちる。もちろん、その対策もしている。


「ルル」


 左手に魔導書を装備、凍結の魔法で海を凍らせて足場を作る。

 ルルは触れたものを凍らせる魔法だ。普通は手で何かに触れ、それを凍らせる。だが、実はこの魔法は()()()()()()()の指定はない。そのため、足を起点にして魔法を発動することで、足場を素早く形成できるというわけだ。


「三毒複合、蛇毒咬傷(ヴェノムバイト)!」


 ()()()()()()()ランシュは、3匹の蛇があしらわれたレイピアで龍の体を刺す。


 ランシュはいま、空中浮遊のスキルを使用している。効果時間は1分。

 そして、あのレイピア──銀蛇の細剣(トライトキシン)には3つの毒が含まれている。神経毒、出血毒、筋肉毒。それを1度に打ち込めるのがあの武器の強みだ。

 そして、それだけではない。ナイアスに選んで貰った2つの毒も塗ってある。つまり、5種類の毒を打ち込んだわけだ。


 セイリュウが口を開く。さっきみた、砲撃の構えだ。狙いは──


「ランシュ!」

「問題ない!」


[ロバストストレングス]

[デュラブルプロテクト]

[須臾刺突]


 レイピアで砲撃を迎えうつ。


 弾かれたランシュが飛んでくる。


「複数スキルで無理矢理相殺した。ダメージはないが、リキャストもある。次も使えるかはわからん」

「了解」


 ランシュはもう一度海に飛び出し、セイリュウとの距離を詰めていく。


 海から水の鱗が無数に飛び出し、ランシュを襲う。


「セギルカ!」


 魔力の盾がランシュを守る。

 セギから進化した、大きさをある程度変えられる防御魔法だ。大きくすればするほど、盾は脆くなり、小さくすればするほど、盾は硬くなる。

 今の盾は少し大きめだったが、鱗の攻撃は数が多い分、一発一発は大して威力が高いわけではないのだろう。


 ランシュは銀色の小刀を左手に装備する。


魔法付与(エンチャント):強酸(アシッド)


 酸を付与した小刀は、みるみるうちに銀から漆黒に染まっていく。小刀の機能が起動した証拠だ。

 砒銀黒刀(ひぎんこくとう)。これも毒を持つ武器で、ヒ素を流し込むらしい。プラス魔法付与(エンチャント)


 これが序盤の作戦。状態異常まみれにしてじわじわとHPを削っていく。


 ランシュが小刀を突き刺すと同時に、鐘の音が鳴り響く。アラームだ。戦闘中でも聞き逃さないよう派手な音を選んだ。


「スイッチ!」


 ランシュが突き刺した小刀を引き抜き、セイリュウの体を蹴って離れる。

 そして、俺は入れ替わるように海の上を()()、セイリュウに肉薄する。スキル、ブルーフロー。スキルの書で習得した海上歩行のスキルだ。


 欠けた蛇牙刃(タッタードファング)を装備。


魔法付与(エンチャント):温熱(ホット)


 アルカナ魔法と一緒に買った魔導書の魔法。その効果はシンプルで、熱くするだけである。

 だが、ランシュが打ち込んだ毒の中に、熱に過敏になるものがある。熱は血圧を上昇させ、毒の巡りを速くする。


[パワフルフィジカル]

[トゥレンチャントスラッシュ]


 スキルを使い、魔法付与(エンチャント)で熱した刃は、それでも本来は傷などつけることのできないものであったが、毒の効果で熱に過敏になったセイリュウの体に、僅かに切り傷をつけることに成功した。


 だがその隙に、横から鱗が迫る。


魔法記憶水晶(マジッククリスタル):堅硬盾(セギクラカ)!」


 ランシュの声と共に魔力の盾が現れ、鱗を受け止める。


 魔法記憶水晶(マジッククリスタル)は、魔法が封じ込められた水晶で、1度だけ籠められた魔法をMP消費なしで使える。だが、その分作成が難しく、かなり高価なアイテムだ。


魔法付与(エンチャント):温熱(ホット)!」


 ランシュが鱗を防いでいる間に傷口に追撃、一旦後ろに下がる。


 セイリュウが砲撃の構えを見せる。


[アヴォイドビヘイビア]


 発射と同時にタイミングよく横に飛び、回避スキルも併用して躱す。


 避けた先に鱗が飛んでくる。だが、その攻撃は俺に当たることなく、カイトシールドを装備したランシュが割って入り、防御した。


「やはり軽いな」


 ランシュが鱗を受け止めている隙に、俺は再度肉薄し、斬撃を浴びせる。


「毒の効果もあって傷口が塞がりづらい。今ならエンチャントなしでもクリティカルで確実に体力を削れる!」


[トゥレンチャントスラッシュ]


 5連撃、最後はスキルで威力に補正をかける。


「スイッチだ!」


 鐘の音が響く。


 と同時に俺は尻尾に弾き飛ばされ、宙に浮く。


「っ!」


 ルルでは勢いに耐えきれず、氷が割れてしまう。ならば──


「セギ!」


 俺を受け止めるため、若干斜めに魔力の盾を展開する。


[HP:42/50]


 慣性による反動ダメージ、それに加えて死神(デス)による被ダメージ量倍増。


「アルカナのデメリットが効いてんな」


 反動ダメージを考慮すべきだった。何だかんだ2割近くHPを持ってかれた。

 カスダメと割り切るには少し大きいダメージ。これが積み重なれば、自傷ダメージだけでHPを削りきられるかもしれない。


 俺は戦いに備えてできるだけ多く買っておいたミドルマナポーションを飲み、ルルで海面に着地した。

主人公は一応、オート発動でパワーレストレーションとファインエンカレッジメント使ってます。


まずいねぇ……書き溜めがなくなってしまう……セイリュウ戦終わるまで更新は止めない!絶対!

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