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Leaver and Stayer Online  作者: 星海 しいふ
第1章 青の咆哮、結ぶ誓い
20/28

乱数は嘲笑を浮かべる

わずか30連で紫上鳴を当てた私のことは、ライトニングしいふとお呼びください(冗談です)

どっかで聞いたことあるような台詞ですね。硬梨菜先生超絶リスペクトなので。はい。わかる人にだけわかればいいです。


 そして現在。セイリュウとの戦闘に出発する前に、最後の準備をしていた。


山札(デッキ)


 2つの山札が左右に現れる。

 そして、左側の22枚のカードが裏向きの状態で空中に並べられる。その中から1枚選ぶと、選んだカードが手前に出てきて、残りは左側に戻る。

 今度は右側の56枚が並ぶ。同じように1枚選ぶと、選んだカードが手前に出てきて、残りは右側に戻った。

 選んだカードが表向きになる。


戦車(チャリオット)かよ。引き直しだな」


 アルカナ魔法。発動までの手順が多く、戦闘中に使用する隙はほぼないため、基本的に戦闘前にあらかじめ準備しておくバフの魔法である。

 タロットカードがモチーフとなっており、大アルカナと小アルカナを選び、そのアルカナに合ったバフ効果が付与される。乱数に頼ったバフだが、それでも使用MP20という破格の手軽さに加え、詠唱を行わないことで引いたカードをリセットし、引き直しができることや、与える効果がバフ系の中でもトップクラスだったり、唯一無二の効果であることが多いため、使用者は多い。


「今度は魔術師(マジシャン)かよ。一見強い効果に見えるけど、実際は手間取るし、そこまで強力でもないんだよなぁ」




女教皇(ハイプリーステス)って……縛り多すぎて使えねぇよ。それに対アンデッドが主な効果だし」




恋人(ラバーズ)とか戦闘に使えねぇよ。なんだよ友好値に大幅補正って」




隠者(ハーミット)はなぁ……デメリットの方が大きいし、そもそもパーティメンバー1人じゃないと使えないから、状況次第じゃ強いんだろうが……」




節制(テンパランス)……いや、悪くはないけど、よくもない。ってか引き運悪すぎるだろ!」


 乱数ぅぅぅううああああ!!


「こうなったらヤケクソだ!これと!これ!」


 カードが表向きになる。


「これは……」


 表のカードには、死神が描かれていた。ちなみに、小アルカナは棒のクイーンだ。


「受けるダメージが倍増するってデメリットはあるが、そもそも受ける攻撃全てが即死級だから、あんまり変わらんだろ。小アルカナも結構いいの引けたし、このまま行くか」


 ここからが、戦闘中にアルカナ魔法を発動する隙はないと言われる要因だ。いやまぁ、乱数に頼りきっているのも大きな原因だが。


「我、退ける者。あらゆるものを終わらせ、我が存在は死を知らせる。別れを告げ、終わりを迎え、そして新たに始まる。終わりとは始まりである。無から新たに生まれる。死を待て。生を待て。女王の棒は積極を象徴する。死神の(クイーンワン)女王棒(ドオブデス)


 この魔法の発動には大アルカナと小アルカナ、それぞれに対応した長い詠唱を必要とする。ちなみに、フルダイブVRの音声認証は、早口を聞き取れるほどしっかりしていないので、詠唱が早すぎると無効になってしまう。

 2枚のカードが光り、体の中に入り込む。体が光り、効果が発動する。ちなみに、小アルカナの方の効果は攻撃をヒットされるほど攻撃力に補正がかかるというものだ。


「次は私の番だな」

「またあの乱数地獄を繰り返すのか……」


 ランシュの分も引かなければならない。


 月、運命の輪、力、皇帝、月、教皇、月、月……


(ムーン)出過ぎだろ!」


 どんな奇跡的な乱数引いてんだよ。


 月……いやまた月かい。戦車、吊るされた男、女教皇、愚者。


愚者(フール)かぁ、別に悪くないんだけどなぁ。引き直すか」


 月……何回目だよ!月、月、塔。


「ランシュ、(タワー)だけど、どうだ?」

「どうだ?と言われても、私は効果を知らないんでな」

「MPが回復し続けて上限突破して自爆」

「……正気か?」

「冗談だよ冗談。イッツジョーク」


 皇帝、力、戦車、審判。


審判(ジャッジメント)か。ランシュ、悪いこととかしてないよな?」

「舐めているのか?」


 呆れの混じったジト目で見られる。冗談が通じない奴だ。


「いや、真剣に。バフの効果に関わるから」

「悪いことなんてしているなら、貴族なんてできんだろ」

「貴族って悪いことしてそうなイメージだけど……まぁいいや。人殺しとかしてなきゃ大丈夫でしょ」

「……」

「どした?」

「いや、その……」

「え?もしかして、人殺した?」


 ランシュは黙って、小さく頷いた。


「え、なんで?てか、よくそれで悪いことしてないって言えたな」

「いや、その、王国に盾突くものをこう、サクッと」

「サクッと……」


 なんだその軽く殺りましたみたいな感じは。


「王国に盾突くものだったらいい……のか?」


 いや、止めとこう。


「てかまた引き直しかよ」

「……すまない」

「なら戦闘で役に立て、サクサクキラーさん」

「お前……」


 やべ、サクキラさんガチギレか?


「どちらかというとアサシンだろ」

「そこかよ。どっちでも……お、ぴったりの大アルカナが出たぞ」

「?」

悪魔(デビル)だ」

「処すぞ」

「ゴメンナサイ」


 それは洒落にならんので止めていただきたい。いやリスポーンするけどね。


「我、唆す者」

「おい」

「あらゆる者を惑わし、我が誘いによって堕とす。荒廃へ誘い込み、墜落に慣れさせ、捕らえ続ける」

「何だその極悪人のような詠唱は」


 煩い合いの手はスルー。


「安易な道へ誘い込む。されどそれは助けにもなる。提示せよ。誘惑しぇ……やっべ噛んだ」

「は?」

「ランシュがうるさいからだぞ」

「なぜ私のせいにする?」


 いや、あんたのせいでしょうが。


「また引き直しかよ……」






星の三(サードカップ)番聖杯(オブスター)反転(リバース)


 小アルカナの効果は、通常と反転のどちらかが選べる。聖杯の3の反転の効果は、自身が死ぬダメージ量の攻撃に対しての回避に補正がかかるというものだ。


 そして大アルカナの方は、一時的にレベルが10上昇し、ステータスポイントが貰えるが、効果終了後に効果時間と同じ期間上昇させたパラメータが減少するというシンプルなものだ。


 ちなみに、MP回復の時間もあったため、20分くらい経過していた。

ついに次回からセイリュウ戦

当初の3倍くらいの鬼畜モンスターに仕上がってます。というのも無効とか成長に関する設定は最近生えたので、当初の予定では水を操るだけのボスモンスターって感じでした。


あ、ヒロイン忘れてた……まぁいっか。いやよくねぇよ。ランシュさんの方がヒロインしてるじゃん。ダメじゃん。ヒロインはどこ行ったんだよ。毒の店の後に登場させられそうだなぁって思ってたヒロインは。

結構危機的な状況かもしれないです。


愚者…かなりの当たり枠

魔術師…一見強そうだけどそうでもない。でもまぁ時間稼ぎしてくれるパーティメンバーがいたら有用。

女教皇…スーパーピーキーアルカナ。

女帝…悪くない。状態異常とかデバフ使う敵に有効

皇帝…置物と化す。サポート専用。シンプルに強い。

教皇…ほぼデメリットのない当たり枠。PKには向いてない。

恋人…みんななかよくしよーねー

戦車…猪突猛進。伏○ 恵くんの式神に同じようなやついた気がする。

力…パワー!トドメは刺すのかい!?刺さないのかい!?どっちなんだい!?さーーーさない!!は?

隠者…老人が魔法乱射するみたいな。

運命の輪…クソ運ゲー。トップオブ癖つよ。

正義…悪い奴を殺そうね!

吊るされた男…メリットもデメリットもでかい。魔法職を鬼つよ砲台が姫プしてるみたいな状況にする。ちょっと何言ってるかわかんない。

死神…主人公が引いたやつ。まぁ待て。お楽しみは取っておくものでしょうが。とは言いつつ、発動のタイミングがあんまり見えてない。発動せずに終わる可能性がまぁなくはない。

節制…慣れれば強い。

悪魔…相性次第ではメリットしかない。

塔…MPリジェネが限界突破して自爆。

星…サクキラさんが引いたやつ。

月…レベリング用。

太陽…星に似てる。

審判…私より悪い奴は処す!私よりいい人は労う!

世界…最大強化され、その後1ヶ月成長ストップ

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