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第二話 ニート魔王の外出




太陽が差し込む。

俺魔王だから太陽キツイ・・・いや、ニートは関係ない、魔王だから太陽がキツイ。

俺は今日、3年ぶりに外に出る。

ウザったいほど暑苦しい太陽が魔王の外出を拒む。祝福ではない・・・外に出るなと俺に警告を出しているはずだ。


「いい天気ですね!太陽がマスターの門出を祝ってくれていますよ!!」

「いや俺には外には出るなと危険信号を上げているように感じる・・・・・・」

「気の所為です!!!」


いやガチで太陽キツイ。

ステータス見たら微ダメージ受けてんだけどなんで?こんなことは今まで無かったはず・・・やはり外に出るなと言う警告じゃないのか?


「ねぇシア・・・なんかダメージくらってんだけど・・・・・・なんで?」

「そんなわけないじゃないですか?マスターも意外とはしゃいでおいでなんで・・・す・・・・・・ね、あれ何ででしょう?私もダメージを受けているようなんですが?」


いやなんでだし・・・・・・。

ま、微ダメージって言っても本当に微ダメージだし気にしなくていっか・・・。考えんの面倒いし・・・・・・。つーか歩くの疲れてきた。休みたい。


「ん?・・・屋台あんじゃん・・・腹減ったし食ってくか、シア・・・お金渡すから屋台で食べ物買ってきて」

「構いませんが・・・野菜がないように見えるのですがマスター?」

「たまにはいいんじゃないかな?野菜もいいけどお肉だけの朝ごはんにしたって・・・お肉も体を作るには大切なものなんだから」


つーか野菜食べたくない。

シアがご飯作ってくれるけど肉より野菜の量が圧倒的に多いし、こんな日ぐらいお肉をガツガツ食べたいんだよね。


「ま、今日ぐらいは良いでしょう」

「ほんと?ありがとシア!!」

「ええ・・・ですけどマスター一つ教えておかねばならないことがあります」


教えておかないといけない事?

こういう場合は魔王絡みのことが多かった。心の準備をして・・・もう何を言われても大丈夫!!!


「マスターの体は今の状態で完成されていますのでお肉を食べても体の成長には一切関与しません・・・・・・はっきり申し上げるとマスターはこれ以上見た目の変化は起きません」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」


え?何言ってんのシアちゃん?

身長140センチの今の状態で成長が止まる?

馬鹿いっちゃいけないよ!!俺は将来身長180センチは超える予定なんだから!!!


「・・・・・・・・・私、身長が小さくてもかっこいい人はこっこいいと思うんです」


そのフォローいらねぇよ!!!!

地味に心にグサッと来るんだよ!!!!

シアは身長160センチもあるもんな!!!!


「じゃあ俺はかっこいいかシア!?」

「可愛いですマスター!!」


そう来ると思ったよ!!!

毎度可愛いと言われるし逆に可愛い以外言われた事ないし男の子に可愛いとかけんかってんのかこんにゃろー!!!!


「馬鹿らし・・・もうや〜めた!」

「そうですマスター気にしない方がいいです!!!」


そう言われてシアにいつのまに買ったのか分からない屋台の唐揚げを渡されて近くにあったベンチに腰をかける。


気にしたら負けなんだよ。

可愛いでもいいじゃないか・・・きっといい事あるよ。

そう自分に言い聞かせながら唐揚げを食べる。


「・・・・・・虚しい味だ」

「・・・それはどのような味ですか?マスター」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・ん?」


スルーして置いて欲しかった。



♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢



映画館で映画を見る。


みんな泣いている映画・・・それでも俺は


(昔・・・日本で見た事あるわこの映画)


今のシーンは「ラ○ュタは本当にあったんだ!!!」的なセリフを言っている所だ。いやー面白い面白い。

この世界初の天才カイト・タケダさんは自らの想像力で作ったんだってね!凄いなー。


「・・・・・・・・・な訳あるかボケ!!!」


綺麗に著作権違反してるわ異世界人!!!

そしてシア・・・なんで泣いてるの?感動シーン今流されてるっけ?俺がおかしいのかな?なんで泣いてるか分からないや。


あ、ちなみにちなみに俺の席の周りにはシア以外誰も座りません。なんでだろ〜。時折チラチラゴミを見るような目で見てくるのはなんでだろー。


取り敢えず女にはち○こくっつけてやった。

取り敢えず男にはちん○小さくしてやった。

俺ってこの程度で済ませて優しいな〜。


ん?誰かこっちを見てるような?

シアは気づいてないようだし・・・気のせいか?

いや・・・・・・


「シア・・・ちょっとトイレ行ってくる」

「お供しましょうか?」

「いらないよ!!!」


ツッコミをしたあとトイレには行かず会場を出る。

探索魔法の1つ『サーチ』を使い自分周辺を調べていると・・・・・・


「あれか」


魔王権限『神出鬼没』発動






「こんにちは」


笑顔でそう言う俺の前には金髪の女の子がいます。

金色の鎧をつけて腰に掛けているその剣は・・・・・・聖剣か。

つーことはこいつ勇者か・・・・めんどくさいのに見つかったな。


「な・・・なぜここが」

「ストーカーさん・・・俺に何か用かな?」


めんどくさい火の粉は早めに振り払っておくに限る。


「き・・・貴様が魔王ではないかという疑惑がかかっている」

「黒髪だからですか?」

「いや、それは関係ない」

「では、なぜ?」


黒髪以外の理由が見つからないな。

俺はここ2年ほど外には出ていないし・・・・・・。


「お前が光のダメージを受けているからだ!」


光?

ああ、太陽に当たっていたら微ダメージを受けていたな。なるほど・・・聖女辺りが何かしたのか。


「太陽に神の光を織りまぜることでその光を浴びると悪しき存在にはダメージが入るようになっている」

「かなり高位の神聖魔法か・・・もしくは何かのアイテムか」

「神の光と言っているだろう?」


いや神とかいるわけないでしよ。

けど・・・凄い力なのは確かだ。

言い訳の抜け道はちゃんとあるけど・・・・・・。


「それを持ってお前は魔族だと考えた・・・・違うか?」

「俺は人間だよ・・・・・・けど呪いは受けている」

「・・・・・・呪い?」

「うん・・・・不死の呪い、永遠に老いることの無い体なんだ」

「ほお?・・・しかし疑問だな、教会に行けば呪いは解けるだろう?」


何言ってんだこの勇者?

こいつ協会に行ったことないだろ。


「呪いを解くのってすっごいお金がかかるんですよ・・・貴族じゃないと払えないようなお金が・・・・・・」

「教会はあくまで募金として金を集めてるだけでタダでも解いてもらえる」

「そうですか・・・ただ募金の額でも白金貨50枚は平民には出せなくて・・・・・・すみません」


こいつやっぱアホだろ。

ぶっちゃけ払えるけど白金貨50枚って日本で言うと5000万円だぞ・・・払えるかアホ。


「・・・・・・白金貨50枚?そんな額かかるわけ」

「実際払えないなら呪いはとかないと言われましたよ」

「す・・・直ぐに確認してくる!」


あれ?走って行っちゃった。

まぁいいや・・・シア迎えに行って帰ろっと・・・・・・。



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