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3話 黒猫ミミのお留守番♪



我が家には2人と1匹が住んでいます。


ここの家の主で魔王でもある戸山翔。

この家のメイドであり魔王の補佐を務めるシア。

戸山翔のペットである黒猫のミミ。


まず我が家はちょっと大きめの一軒家。

庭には一年中桜が咲いています。魔王の力を使った翔の趣味である。この家は相談屋をしています。お客様は滅多に来ません。滅多に来ないだけでちゃんと来ます。


そんな変なこの家のマスコットは何故か尻尾が2つある黒猫のミミちゃんです。とても小さくて可愛いです。基本戸山翔の頭の上に住んでいます。


そんなミミちゃんは今日は翔の頭を離れています。

それは何故か・・・・簡単な話、ミミちゃんは未来予知のスキルが持っているからです。

そしてその未来予知で見たものは・・・・・・


(ご主人の頭の上を離れるのは辛いけど外には出たくないから仕方が無いのかしら)


メイドのシアにご主人(戸山翔)が外に連れていかれるのを見たからだ。そのため今晩はご主人との夜更かしはせず早めに寝てしまっていた。


(お留守番は初めてにゃけどミミなら余裕かしら・・・お腹がすいたしまずは腹ごしらえを・・・・・・・・・)


ご主人は何時も1番上の戸棚から猫缶を出していた。ミミは猫である。そんなもの届かない。

ミミは見上げる。

本来猫ならここで何とか取ろうと頑張るんだが・・・・・・


(未来選択『猫缶が取れた未来』かしら)


ミミの目の前に猫缶が現れた。

それを見るとまたもや未来選択で猫缶の蓋を開ける。ご主人である戸山が見たらびっくりするだろう瞬間である。


(ミミはご主人に似て天才にゃからこのくらい余裕かしら)


ミミの二つの尻尾は嬉しそうに揺れていた。

ここで1つミミは元々尻尾は必要1つしか無かったそうです。ならば何故2つあるのか?魔王のペットだからである。


(ご主人のペットであるこのミミをそこらの猫と一緒にしにゃいで欲しいかしら)


そんなミミさんは朝の猫缶を食べ終えご主人の布団に入る。この家は和式風でご主人はベットよりは布団派なのである。


ミミはご主人の布団に入ると匂いを嗅ぎ始めた。

そこらの人が見たら変態だと思うだろう。だがミミにとっては違う。これには理由がある。


(ミミのご主人に変な女がついてにゃいかかくにゃんするためかしら・・・・・・!!!)


ミミさんが言うにはこれはペットの嗜みらしい。


ミミさんは満足したのか布団から出るとできる限り日陰を歩き1回の店の前に座る。ここは玄関のすぐ前に扉があり基本オープン状態である。玄関から見て目の前の部屋でお客様と話し合うからだ。


(今日はご主人もご主人の下僕シアもいないからミミが店番しなくてはダメかしら)


意外としっかりしているミミさんである。

しかしこの店はほとんど人が来ない。

待っても待っても人はこない。

みみさんは欠伸をし一言


(サボろうかしら・・・・・・)


ご主人に似てミミさんは飽きやすいそうです。

ちなみにミミさんの首には首輪が掛けられており赤い宝石のような物が白いリボンの上に付けられています。


みみさんは飽きたのか店の扉を占め閉店の札を立てた。時刻はお昼頃・・・ご主人の部屋に行きタンスを漁り下着を取り出した。

匂いを嗅ぎ下着の中に顔を埋める。


(ミミはペットだから・・・別におかしなことはしていない猫だもの!!!)


変なことはしていない・・・猫だもの!!!

見たものは皆そう思うでしょう。

ミミは満足したのか片付けをしご主人の部屋を出る。


(今日はミミがご主人のおやつを作ろうかしら♪)


そう言うとミミさんはリビングに行く。

ミミさんのスキル『念力』によって戸棚を開けたり火を付けたりと色々なことをしている。


(ミミは天才だからこれぐにゃい余裕かしら)


今回作るのはチョコクッキーである。

今はチョコを溶かしている最中で軽く掻き回すだけだからか鼻歌を歌うミミさん。


(ミミはクールビューティ?なミミだからこれぐらい余裕なのかしら!!)


そう言ってチョコを溶かし終わる。

未来予知で帰って来るのは3時のお昼時とわかっているため少し時間の余裕はなさそうに感じる。


(でもミミはご主人と似て天才にゃからこれぐらい余裕かしら)


そう言って作業を再開する。

















「おやつはチョコクッキーが食べたい」

「分かりましたマスター」


映画を見た後は軽くその辺をぶらついて今は家に帰っている最中だ。家にはミミを待たせているが少し心許ない。


「・・・・・・マスター」

「なに?」


家の入口を不思議そうに見ているシアを追うように自分も家の入口に経つ。閉めていなかった扉は閉められており閉店の看板も立っていた。


「・・・・・・・・・・・・ミミかな」

「そうですか」


シアは無表情にそう答えた。

扉に手をかけ家に入ろうとすると


「────みゃああぁぁあ!!!!!!」


ドッタン!! ごっ!!「みゃっ!!?」 ボン!!!


なんかすごい声と音が聞こえた。

心配になり玄関のドアを勢いよく開けると


泡だらけの体で頭にボウルを被っているミミがいた。


取り敢えず頭にあるボウルをミミから取った。


「ミミが頭にボウル装備しても前が見えなくなるだけだぞ・・・それと泡だらけの体ってゆーか匂いからすると洗剤か」

「みゃっみゃ〜っ・・・・・・みゃっ!!!」

「え〜っと・・・クッキーを作ったけど洗ってる最中に油断してあわとボウルから虐められたと・・・・・・」

「・・・・・・何で言ってることがわかるんですか?マスター」


何かミミがドヤ顔してるけど気にしない。

何かシアが悔しそうだけど気にしない。

しかしクッキーか・・・・・・。


「よし!!そのクッキーの場所まで案内してくれ」

「みゃっ!!!」


ミミの先導のもとクッキーの場所に向かう。

場所は台所クッキーは・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・泡だらけですねマスター」

「・・・・・・だな」


泡だらけだった。

こりゃ食えないかな。

仕方ない・・・このクッキーは捨ててシアに新しく作ってもらうか。そう思って手を出しかけて


「・・・・・・・・・・・・みゃぅ」


ミミの寂しそうな鳴き声後聞こえた。


「・・・・・・・・・!!」

「マスター?・・・これ捨てちゃいますね」


俺は捨てようとした手をひっこめたあとシアの待ってる皿からクッキーを奪い去った。んで食べる。


「・・・・・・マスター!!?」

「・・・・・・・・・ミャッッ!!?」


シアとミミは慌ててるけど気にしない。

クッキーは泡が混ざって酷い味。

はっきり言うと美味しくない。

でも・・・・・・


「・・・すっげー美味しい!!やっぱ気持ちが籠ってると変わるもんだな!!!」


俺は男なんだから笑顔でこういってやらね〜と。


「み・・・みゃぅぅ!」

「マ・・・マスター」


声が聞こえる。

ミミの声はとても感謝されてる気がするな。

シアの声は・・・・・・


「・・・馬鹿なんですか?」


素で言われた。

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