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瞳孔を冷やして。  作者: 橘樹 杏果


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44/59

44-センセイの気持ち

呼び出されたのは初めてだね

連絡するのは、いつも私からだった


直弥は会いたいなんて

言ってこない


私は…


愛されてない



「好きだよ」

そう

言って欲しかった



「愛してる」

そう

言いたかった



クールに見えて直弥は優しい

誰よりも…


だから


同情だって、知ってる…


狡い私を許してくれた



「バイバイ」



こんな時まで、キミは優しい


冷たい態度も

突き放した言葉も

優し過ぎる。。


そんなんじゃ、

私、

憎みきれない…



知ってたよ


私たちの間には

何もなかった



私は

愛されてたわけじゃない

でもね


同情でも嬉しかったんだ…



ねぇ直弥


最後くらい呼んでよ



名前で…



「バイバイ。センセイ」


「バイバイ。来栖クン」


ーーーーーーーーーーーーー


「なんで、無視すんだよ!」

合宿所へ戻って来るなり、麗叶の腕をとると壁に押し付けた。

「ずっと俺を避けてるのは、なんでだよ!?」

麗叶は顔をそらす。

「麗叶!」



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