↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瞳孔を冷やして。  作者: 橘樹 杏果


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/59

38-Seven C's に託された願い

久しぶりに4人そろってトーク番組。

司会のお笑い芸人が、ゲームをはさみながら、罰ゲーム的にゲストの本音を語らせるバラエティだ。

質問事項は当然、事務所を通してある。

しかし司会者の引き出し方が上手すぎて、思わぬ本音をしゃべらされるタレントも多い。

そうでなくても、本音で行きたい彼らに、この番組は危険だった。


「お願い。ちゃんと考えてしゃべってね!!」

「いつになく、麗ちゃんが怖い…」

「合宿の話、アジアワールドツアーの件。絶対秘密だからね!」

「分かってるって。麗さん!」

「アキラ…。本当に頼むわよ」

「わぉ!俺って信用ねえ~」

「麗叶さん大丈夫。単純アキラがゲロっても俺がフォローする」

「僕もフォローするよ♪」

4人がノリを見つめる。

「ノリヒトくん、キミのフォローは、俺がします」

芯がノリの頭をグリグリ回した。


「では、Seven C'sの皆さん、スタンバイお願いしまーす」

手帳を握り締め見送る麗叶の頭を

ポンポン

芯の指が触れる。

(大丈夫。心配すんな)

芯の背中が、そう言っていた。


「(3.2.1…キュー!)」

ワァーーー!!

パチパチパチ!


「本日のゲストはSeven C'sの皆さんでーす」

キャーキャーと収まらない声援の中、オープニングトークが始まった。


「ずっと気になってたんだけどさ、4人なのに、なんでセブンなの?」

「よく聞かれます」

「なんで?芹沢くん教えてよ」


「すごい盛り込み過ぎの名前で、ちょっと恥ずかしいんですが。

Seven Continent 七大陸と

Seven seas(シーズ) 7つの海とを渡り歩くほど活躍をしろと、まぁ、社長命令です」


「それから七つのCを意味してるんだよ」

「ノリくん、何なに?七つのCって?」

「えっとねぇ~

Seven Colors 七色の虹のように輝きながら

Can あらゆることを可能にし

Change、変化し 

Seven Continent 七大陸で活躍して…あれ? アキラぁ~、なんだっけ?」

「は? 俺? 知らねーよ。ルゥに聞けよ」

「俺、そういうの興味ない」

「し~ん~」

「Capital、首都 の Centerに立ち」

「うん。うん。」

「Complain、文句を言う」

「はい?! 最後の Complainは、絶対違うでしょ?!」


会場が大きな笑いに包まれる中、麗叶はつぶやいた。

(Celebrate、賞賛されるグループへ)


「さすが、Seven C's。まさかの興味ない発言も飛び出してますが」

司会者は楽しそうに笑っている。

「そんなSeven C'sを今夜、丸裸にしまぁす」


いよいよ番組が始まった。

収録番組と言え、観客は大勢いる。

麗叶はドキドキしながら進行を見つめた。


漢字書き取り。

ボーリングゲーム。

音楽早押し。

モノマネあて。

さまざまな種類のゲーム。

どんなに必死にやっても絶対にクリア出来ないような条件。

負けると際どい話をさせられるから、ゲストは必死にゲームに挑戦する。

その姿が面白いと、高視聴率をたたき出す。


「はーーい!お疲れ様でした! じゃ、始めは軽い質問だから一気に2つ聞いちゃおうっかな。

えーー。メンバーと喧嘩しますか?」

「します」

「します」

「する」

「しないよ~」


「メンバーに嫌いな奴がいる?」

「いないよ」

「いるわけないっすね」

「特には…」

「時々。」


「なんだよ、芯!時々って!誰をだよ」

とアキラが敏感に反応した。

「…イニシャルAさん」

「A……って俺じゃん!!」

「あははは」


カメラの前で、芯が珍しく冗談を言っている。

「芹沢君ってこんなにお茶目な人なんだね~。いやぁ~イメージ変わったなぁ~」

司会者もエンジンがかかってきた。

「え~では、次のゲームをクリア出来ないと答えてもらう質問。初恋はいつ?」


短いゲームが終わり、結局答える羽目になる。


「14歳です」

「え!!芹沢君。初恋だよ? 初体験はいつ?とかじゃないよ?」

「あははは。はい、初恋は14歳ですね」

「嘘でしょ? 君なんて、小学生の時から彼女とかバンバンいそうなのに」

「遅いですか?」

「こんなにエロエロなのに、勿体ないねぇ~」

「エロエロっ、て…」

芯が照れて口を押さえた。


可愛いぃ~と観客席で黄色い声が飛び交う。


「告白したの?」

「しましたよ」

「即OK!!」

「いえ、撃沈です」

「うっそだぁ~!!またまた、テレビ的なコメントしちゃって」

「いやいや、マジですよ」

「ナニちゃん?」

「え?…」

「下の名前は?」


(突っ込まれすぎている)

そう、麗叶が危惧した時

「俺は、初恋の記憶、ないな」

ルゥはサラリと言ったのに、会場がざわつき始めた。

「僕も、恋とかよく分かんないよ」


白ける空気。


「え~と、わたくし、よーく分かりました。このグループは嘘つき集団です」

「嘘つきじゃねーよ。俺は5歳ん時。名前は愛華! 付き合いました!」


どわっはっは。

会場から一斉に笑いが起こった。


アキラが芯に小声で話しかける。

「フォローしてやったぞ」

「ドヤるな、ばぁか」

芯がホッと息をついた。


「今、仕事忙しいでしょ?」

司会者が食い下がってくる。

「はい。お陰様で」

と、ルゥが答えた。


「彼女とか出来たら大変だよぉ~!! 私と仕事、どっちか選んで! なんてね」

「え?」

「そしたらどうする?」


「……」

即答すると思っていたルゥが、黙る。


「んじゃ、次のゲームがダメだったら、答えるね~♪」

ノリがアイドルスマイルで会場を沸かした。


次のゲーム、ルゥは必死になった。


まだ答えが出てないから。

(このままじゃ『嘘』もつけない)


結果は、、、




もし楽しんでいただけましたら、

ブックマークや評価(★)、感想やリアクションなどで応援いただけると

執筆の大きな励みになります。

これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。