33-2 剥がれた理性
33-1 (R18版)はR18描写が含まれるため、R18版にて掲載となります。
苦手な方や対象年齢未満の方は、こちら(全年齢版)に掲載する33-2をお楽しみください。
どちらをお読みいただいても物語の進行に支障はございません。
目を覚ますと、自分の胸の中で、麗叶が小さな寝息を立てている。
可愛い麗叶。
数時間前まで、二人は何度も甘美な闇に溺れていた。
いつもは大人の麗叶が我を忘れ、躰をそらし、大きく胸を揺らす。
芯は麗叶の中で何度も果てた。
いつもの余裕なんて全くなかった。
互いの名前を呼びながら、唇を奪い合い、躰をまさぐり、汗を一つにした。
「麗叶。」
やっと、ひとつになれた。
「やべ…」
(麗叶に辛い経験させた。喜んじゃダメだ)
分かってるけど、止まらない
「嬉しすぎる…」
手で、ほころぶ口元を抑えた。
「ん。。」
「麗叶?」
「……」
眠る麗叶の長い睫毛にキスをする。
嬉しい。
でも…
棘が。。。
(麗叶は誰でも良かった?もし傍にいたのがルゥだったら?
…あの表参道の男だったら…
あいつは、誰だ?)
いつもは何でもないことなのに、聞けない。
(俺のこと、どう思ってんの?)
本気すぎて、言えない。
(お前が好きだ)
「…ん。。芯」
「何?」
「……。」
「…寝言?」
麗叶を抱きしめ、芯はまどろみに入る。
寝言で自分を呼んでいる。
それだけで、充分だ。
そう、思おう。。
芯が眠っている。
両腕に守られ、その重みで麗叶は安心の夢を見れた。
芯の匂いが暖かく、また眠りについてしまいそうだ。
そっと目を閉じる。
浮かぶのは…
「れ、か…」
吐息に混じった芯の苦しそうな顔。
ギシギシと音をたてるベットで、体温だけが互いを暖めた。
何度気を失いそうになっても、芯は麗叶を離そうとしなかった。
麗叶も、夢中で芯を求めた。
あの瞬間、世界には二人だけしか、いなかった。
自分の気持ちだけしか、存在しなかった。
芯の立場も。
自分の職務も。
そんなこと、どうでも良かった。
芯が欲しかった。
不安と恐怖を、快楽の波でのみ込んで欲しかった。。。。
でも。。。
棘が…。
(なんで…?)
今、子供みたいに眠ってる愛しいキミは
(なんで私を抱いたの?)
担当してなくても、耳に入ってきていた芯の女性遍歴。
入所当時ほどではないにしても、芯の噂は多い。
(どんなにモテても二股はしないって聞いてたのに……同情?)
「麗叶…?」
寝起きの芯。
かすれた声で麗叶を濡らす。
芯は誘うような眼差しで、瞳を閉じずにキスをする。
(今は、同情でもいい)
麗叶は目を閉じ、唇を開いた。




