第5話 我が家の成人式の儀式はバンジージャンプよりもきついです
「オキが話した通り、私は全知全能の神ゼウスだ、ママは昔はアルゴスという国の王女だったのだ」
「そしてお前は、私達の間に出来た半神、ペルセウスなのだ」
は?なにいってんの?親父この歳でボケたのか?
普段の俺ならそう言って笑いのネタにしそうだが、オキや親父の動きなどを見てるとヘラヘラする状況でもない事ぐらい流石にニートの俺でもわかるぞ。
「かつて、ペルセウスはメドゥーサを倒したのだが・・・」
メドゥーサ?あの目を見ると石にしてしまうとかいうやつだっけ?
そんな奴倒したんだ俺すげぇな。
我ながら感心していたのだが、親父からは予想外の言葉出てくる。
「倒したのはまずかったんだよなぁ~」
「は?なんでだよ?メドゥーサって悪い奴じゃないのか?」
「いや~あそこ三姉妹なんだけど~あそこの三姉妹すげぇ~美人なのよ、んで、俺の兄貴のポセイドン兄ちゃんの愛人だったわけよメドゥーサちゃん」
「そんで、兄ちゃんの奥さんに浮気してんのバレて、奥さんが当時小さかったお前にお小遣いやるからちょっと殺してきてみたいなこと冗談で言ったらしいんだわ」
おいぃぃぃぃいい!!いたいけな子供にちょっと醤油コンビニに買ってきてみたいなノリで何頼んでんだよ伯母さん!!
「義姉さん(ねぇ)も冗談で言ったらしくてさ、まさか本気にするとは思わないじゃん?」
「でも、お前は本気にしてしまったんだよ・・・」
「そして、倒したメドゥーサちゃんの血は毒薬と死者蘇生の効果があるらしくて、凄く重宝されたらしいんだけどさ・・・」
「ほら、親としては、間違いだったとはいえ息子のしでかした事じゃん?だから反省の意味も込めて息子を半神としてではなく、人間として育てようってママと話してこの人間界でママとお前とで移り住んだわけよ」
「大体の経緯はわかったよ、んで成人の儀式?とやらとそれって関係あんのか?」
「あるよ?さっき言ったメドゥーサちゃんいるじゃん?あの子生きてんだよね?」
「えっ?俺が倒したんじゃ?」
「いや、そこは俺全知全能の神よ?余裕で生き返らせれるに決まってんじゃん?」
だから、親指立てんのやめろや親父。
「生き返らせてから、謝罪の意味合いも込めて異世界を俺作って住まわせたんだけどさ、ちょっとした手違いでさ・・・」
さらっとすげぇこと言ったなこいつ異世界作ったって。
「なによ?手違いって?」
「その異世界乗っ取られちゃったてへぺろ☆」
「いい歳したオヤジがてへぺろ☆とかいってんじゃねぇよ!!」
「んもう、ペガちゃん冷たいなぁ~」
うぜぇ!!お袋がガチギレすんのなんかわかるわ。
「まさかとは思うけど、そこに行けとか言うんじゃあ無いだろうな?」
「正『断る』」
「そんな食い気味に言わなくても~」
「大体、俺ニートだぞ?そんな力あるわけないだろ!!」
「お前忘れたのか?自分が何者なのか?半分とは言え神様だぞ?」
「神になった覚えはないんだがな?」
大体後10年したら妖精になるかもしれないんだぞ俺。
「それは、おいおい思い出すはずだから、とりあえず行ってきてね?」
えっ?決定なのこれ?
「詳しいことは移動中にオキに聞いて?じゃあ、ママ最後になんかいう事ある?」
うわっ、もう決まってんじゃんこれ。
「ごめんねペガちゃん・・・帰ってくる頃にはこいつ消し炭にしとくから~」
親父には悪いが、お袋最後の是非とも宜しくお願いします。
「それでは、ゼウス様宜しくお願い致します」
「わかった」
そう言うと親父は指をパチンと鳴らした。
床にはよくアニメとかである魔法陣が展開されていた。
「親父覚えとけよ!!お袋!!親父にお仕置き頼んだぞ!!」
その言葉を残し俺は異世界へと旅立ったのだった・・・




