第2話 俺の両親は雷親父と王冠が似合う母親です
「ペガちゃん入るよ~おやつ持ってきたよ~」
そう言うと小さなウェーブのかかった幼女がお盆にケーキと紅茶の入ったカップをのせて入ってきた、お袋だ。
ーガシャンー
「な、なんで・・・」
お袋はオキの顔を見るやいなや盛大にお盆を落した。
「お久しぶりに御座いますダナエ様」
オキお前オネェなのに急にイケメンボイス出すんじゃねぇよビビるだろ。
「ど、どうしてここが分かったの?」
こんなに動揺したお袋初めて見た。
いつもはポワポワしてて、本当に小学生ぐらいにしか見えず、よく補導されてたし、俺も小さいころは普通に妹だと思ってからな。
「ダナエ様、ここの場所は旦那様がこちらでまたいつもの病気が発症いたしまして・・・」
オキが言葉に詰まりながら言う。
「あのボケ!!まだ懲りてねぇのか!!」
うわ~親父何やったんだよ・・・これが狂気なんだなって分かるぐらい怒ってんぞ。
「おい、親父何やったんだよ」
その内この家が壊れるんじゃないかってぐらい床を蹴ってるお袋を横目にひそひそとオキに聞いた。
「あら?知らないの?あなたのパパ上、酷いのよ~これが~」
そういうとオキは笑顔で小指を突き立てた。
あ~なんか分かるわ~酷い時3ヵ月に1回は親父顔の形変ってたしな。
「もぉ~なんなの!!毎回毎回!!いい加減にしてよね!!」
怒り狂うお袋に俺は恐る恐る聞いてみた。
「お袋、親父の浮気はとりあえず置いといて、二人って何者なんだ・」
俺の問いに急に正気を取り戻したお袋が言った。
「あら~?いってなかった?お父さんはゼウスで~私はダナエっていう王女だったのよ~」
は?なにいってんの?何でそんな言ったったわみたいなドヤ顔なの?
「えっ?ナニイッテルノ?」
「お父さんひどいのよ~閉じ込められてる私の所に金の雨に化けて私のとこ来たんだけど、私とは不倫関係で~当時の奥さんが超嫉妬深くて~、でも~そういう恋って逆になんか燃え上がるじゃない?」
いや、そんな親のなれそめ話とかどうでも良いんだよ。
あと、頬赤らめながら話すのやめてね恥ずかしいから俺も。
「そんなことよりも!!親父ってゼウスって事は神様なんだろ?何でこんな平凡な家で、のほほんとサラリーマンやってんだよ!!」
「それは私が説明するわね」
オキが嬉しそうに話し出した。
「お父様のゼウス様は今迄に3回結婚したのね?それでほぼ浮気からの再婚なのよね?それで、3回目に結婚されたヘーラー様っていうんだけど、まぁ、びっくりするほどヤンデレな人だったわけ、ゼウス様も正直浮気なさる度に相手とかにすごい迷惑が掛かってるのに数十回目に気付いたわけ」
数十回目ってまた遅いなおい。
「で、で、ゼウス様も疲れちゃって、ダナエ様と地上に逃げちゃって行方が分からなかったんだけど、最近天界で妙な噂が出回ってたのよ」
「噂?」
「そう、天界にナイスなダンディーなオジサマが女たちを口説いてるって、天界の上層部はすぐに誰かピンときたわけよ」
「んで、よくナンパしてるって言われるところに行ってみたらいたのよあの神の頂点ゼウス様が」
「だから私興奮しちゃって、後付いて行ったらここにたどり着いたわけ」
ウキウキしながらオキが話していたが、とりあえず俺は混乱の極みだ。
「とりあえず、お袋にも話聞きたいからお袋もいい加減落ち着いて座ってくれる?」
てか、まだなれそめの話してたのかよ。




