第1話 引きこもりの終焉
俺の朝は世間一般の人々が家路を急ぐ夕方から始まっていく
それは何故かって?それは俺がいわゆるひとつの引きこもりとかニートとか言われてる奴だ。
俺は正直いじめられてたとか、心に傷を負ってるとかそんな事でなった訳では無い。
高校2年生まではいたって普通に生活し、そこそこモテてもいた。
ホントだよ?モテてたんだよ?俺。
ラブレターだって貰ってたしさ。
ゲフンゲフン 話がそれてしまったが、そんな俺が引きこもる様になったかと言えば簡単だ。
ただ、俺は怖かったんだ。
何かに追われ、縛られて生きて、ひたすら頭を下げ生きていく。
そんな日常がひたすら嫌いだった。
だから俺は高校を卒業してすぐ引きこもり、ひたすら何か起こるのを1年ひたすら待った。
何も起きるわけがない・・・
そう、それが当たり前だ。
だから俺は今日も世間の俗物と決別するため2階の小さな部屋で2次元の嫁達とウフフキャッキャするのだ。
そう思っていたが、読みこみがいつまでたっても終わらない・・・
まずい、機械壊れたのか?それは非常に困る。
俺は嫁達に会えないのなら恐らく発狂する、いや、眼球から水分が無くなるぐらい泣くなきっと
そんな考えを巡らせながら読みこみを待っていると画面が真っ白になった。
「あっぶね~眼球無くならずに済みそうだな」
安堵の余りでた言葉とは裏腹に画面表示には見たこともない金髪の男キャラが出ていた。
「なんだ・・・?これ?」
こんなキャラ見たことないぞ?
バグかなんかで出てくる仕様なのか?
ともかく始めてみよう。
コントローラーのボタンを押す前に謎のキャラが先に口を開いた。
「探したわよ~?え~っと、中川翔馬君でよかったかしら?」
「・・・・」
「あら?ち、違ったかしら?」
「・・ぺ・・す」
「えっ?何かしら?大きな声で言ってくれないかしら?」
「ペガサスだよ!!翔馬って書いてペガサスって読むんだよ!!そんなことより、あんた誰だよ!!それとなんでオネェ口調で全裸なんだよ!!」
色々ツッコんだが別にファンタジーとか、流星的な拳は持ち合わせてないよ?それに毎回学校で説明すんのめんどくさかったんだよなこの名前さ。
「あら?ごめんなさいねぇ~最近の人間はそういう風に読むのねぇ~」
「あっ、自己紹介が遅れたわねぇ、ウチは、オキって言うの~気軽にオキちゃんって呼んでねぇ~」
そういうとオネェ改めオキは画面の方へと近づいてきた。
「な、何する気だ?」
「画面越しだと私の美しい顔が拝めないでしょ?今からそっちに行くわ~」
そういうと閃光が画面から放たれ、眩しさのあまり俺は目を閉じた。
「では、改めまして翔馬君。私がオキちゃんよ~」
うん、分かってるよ、こんなオチだとは思ってたよ、だから俺大声で言うね。
「てめぇ!!服着て出てこいや!!汚ねぇモン俺の顔面にあてるんじゃねぇよ!!」
「あら~?ごめんなさぁい、ウチのが翔馬君の顔にあたったと思うとこうふ・・・」
「言わせねぇぞ!!」
俺はオキの口を塞いだ。
「そんなことより、なんなんだあんた?何で俺のとこに来たんだ?」
俺はこういう系の小説とかも読むから恐らくこの後の展開はなんとなくは分かる。
「あら?聞いてないのかしら?あなたのパパ上とママ上に?」
「はい?親父とお袋と何の関係があるんだ?後どうでも良いけどいい加減下の凶悪なもの隠せよ。」
なんで親父とお袋が出てくる?そこは想定外だぞ。
後こいつのモノは核兵器より恐ろしいぞ。
う、羨ましくなんかないんだからね。
「あら~ごめんなさいね暴れん坊なのよウチのマイサンちゃんは。」
くねくねした後、指をパチンと鳴らしたオキは全裸から黒のスーツ姿になった。
「それはそうとあなた知らないの?あなたのパパ上とママ上の正体。」
「親父とお袋の正体?」
ウチの親父は中小企業の冴えない課長で、お袋はスーパーの特売が大好きなただの専業主婦だぞ?
その二人がこんな謎のオネェの知り合いなんて居ないだろ。
俺が不思議そうにしている顔を見ていたオキはニヤニヤしていた。
「なるほどねぇ~知らないんだぁ~あの方たちの正体」
「いや、普通の人だろ?どう見たって」
「いや~ねぇ~お二方のお名前聞いてビビらないのって時代の流れかしら?」
「攻宇司と多那恵だろ?」
「あなた、今の時代ならともかくお二方の時代にこの名前ってすごくおかしくない?」
「まぁ、お袋はともかく、親父のはマジ俺と同じキラキラ感丸だしだもんな」
確かに昔から少し疑問には思っていたが。
「てか、もったいぶらずに教えろよ」
「そうね~わかったわ、そろそろ怒られちゃうから教えちゃうわ~」
「あなたのご両親というか、お父様は神様なのよ」
はい?何言ってんだこのオネェは。
あんな冴えないやつが神様とかおかしいよな?
そもそもこんな状況自体がおかしいんだ、そうだ夢だなやっぱりこれは。
「さて、そろそろ寝「夢じゃないわよ?」」
ん?このオネェもしかして・・・
「心が読めるのか?」
「当たり前よ。私だって神様の端くれだもの」
お前もなのかよ!!
「とにかく、そういうのはよそでやってくれよ信じた俺が馬鹿だった」
多分もうどっかに転生的な話も多分始まらないしな。
「それはどうかしら?」
「勝手に人の心読むんじゃねぇ」
そんな話しをしていると誰かが階段を上ってくる音がした。




