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Dead or Alive  作者: 煤路山楽天
エルサレム
8/38

BGMを掛けろ

2013年

6月9日

22:01

パレスチナ エルサレム郊外


「我々は一般市民には危害は加えない! テロリストを引き出せ!?」


「知らねぇなそんな奴は!」


 ラリーが小屋からRPKをぶっ放しながら登場し、ハンヴィーに寄り添っていた三人がミンチに早変わりした。


「ラリー、先走るな!」


 ゴリラが民家から飛び出し、QBB-95LSWを乱射する。


 瞬く間にハンヴィーが蜂の巣になり、装甲が砕けて火を吹き出した。


「逃げるのか? 逃げるのか!?」


 ラリーが連射しながら走り出し、行く先々で急襲を受けた兵士達の生々しい死体が転がる。


 闇の中から次々とゲリラ達が姿を現し、混乱している敵に畳み掛けた。


「バックブラストに注意しろ!」


 サムが宿の屋上に立ち、RPGをメルカバに構える。


「発射ァ!」


 戦車の天面にPG-7VL弾頭が命中し、衝撃が発生した。


「アッラーフ・アクバル! アッラーフ・アクバル!」」


 ゲリラが叫びと共に腹に爆弾を抱えて戦車に突撃して行く。


 しかし大体がメルカバの据え付け銃に吹っ飛ばされ、地面に叩き付けられる。


「主砲、よぉーい!」


 メルカバの120mm砲の砲塔がゆっくりと近くの小屋に向き、爆音が辺りを揺るがす。


「いやぁ、やだねぇ。 暑っ苦しいったらない…」


「仕事だろうがよ。 俺達の仕事は歩兵の相手だな」


 戦火に停止した車列を、脇の学校から見下ろす。


 まだこっちに気付いてない。


「じゃ、行きますか」




 まだゲリラと交戦していないハンヴィーが停まった。


 ハンヴィーから続々と兵士達が降りてくる。


 前線に行く気だろう。


「やぁ皆さんこんにちは! お元気ですか?」


 景気よく挨拶する。 印象は大事。


 全員が出てきたところを狙って、まずは最初に降りた奴の頭を撃った。


 驚愕している間に制圧射撃し、三人が一気に倒れる。


「なんて悪趣味だ!」


 一歩遅れてカールが出てきて残りを掃討した。


「悪趣味って、他の言い方がないの?」


「悪趣味以外の何かあるなら逆に教えてくれ」

 敵を油断させるってのがあるじゃん?


 なんて言っても無駄だから言わない。


「ハンヴィーを爆破だ。 C-4出せ」


「ほいほい」


 腰のポーチからプラスチック爆弾を一つ引っ張り、エンジンに貼る。


「離れるよ」


「よし」


 さっきの学校近くの塀まで戻り、リモコンのスイッチを押す。


 メルカバの砲声くらいの爆音が再び起り、破片を撒き散らしてハンヴィーが赤い炎に包まれた。


「ジョナサンこちらディアナ、ハンヴィーを廃車にしたよ」


「了解、こっちに来い。 まだメルカバが残ってる」


「こっちはまだC-4が二つくらいあるから使えるかな」


 相重なる銃声が極限まで増幅され、それが戦争のBGMとなる。


 道を北に辿ると、AKとタボールの銃声が鼓膜を刺激し始めた。


「少しは女の子の方を見てもいいんじゃないの!?」


「平気で人撃ってる奴も女の子と呼んでいいのか?」


 見える敵を片っ端から撃ちまくり、M14の銃口から硝煙が漏れ出す。


「ディアナ、カール、こっちだ!」


「黙れゴリラ!」


 ゴリラが木材を乱雑にぶちまけた遮蔽物に隠れて、メルカバを指差す。


「援護するからドでかい尻ぶっ飛ばしてこい!」


「言われなくても!」


 QBBの掃射が戦車に張り付く敵を襲う。


「カール、一つ持って!」


「おうよ!」


 C-4を一つ投げて寄越し、後はメルカバの後部ハッチに突撃する。


「俺は履帯をやる!」


「頼むよ!」


 真後ろから近付く二つの影に、M2機関銃の銃手は気付かなかった。


「付けた! 退避!」


 叫び、切り返して、ゴリラの方に走る。


「やれ!」


 起動し、爆発した。




「もう眠い! あたし寝る!」


 深夜二時、新戦場の村にて社員とゲリラが集まっていた。


「そんなこと言ったってこれからだぜ?」


 死臭が漂い始める頃だが、燃える戦車と硝煙の匂いがキツく、一見わからない。


 しかし鋭敏な軍人の鼻は誤魔化せない。


「何をすんのよ?」


 と、とぼけてみせる。


「見え透いてるぞ。 捕虜の始末だよなぁ、将校さん?」


 後ろ手を縛られた将校が何事か喚いているが、さすがにヘブライ語はわからない。


「え? 美人だって? 言うねぇ」


「間違ないなく、そんなこと言ってないな」


 あんだとクソ野郎が…


「ジョナサンが来るぞ」


 宿からジョナサンの巨体が現れて、ゆっくりとヘッドフォンを外した。


「作戦終了だ。 こいつらはPLOに引き渡せばいい。 アメリカに帰ろう」


To Be Continued…

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