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Dead or Alive  作者: 煤路山楽天
バミューダ近海
11/38

メーデーメーデー!

2013年

6月13日

09:12

公海 無人島

「高度異常無し、現高度、針路を維持する」


 真っ黒にペイントされた輸送ヘリが青い海上を走る。


「Mポイントまで数分だ。 各員戦闘準備しろ」


 M14のセイフティを外し、遥か前方の海を眺めた。


「ディアナ、風が寒いんだが…」


「ならライターで髪の毛燃やせば?」


 脇が開いている輸送ヘリなのだから寒いのは仕方ない。


 しかもさっきまでエアコンが付いてたのだ。


「Bチーム速度出過ぎだ! 少し落とせ」


「了解。 速度減、Aチーム先へ」


 視界の彼方にあったアサルトヘリがこちらに近付き、輸送ヘリの先に出て行く。


「Bチームに連絡。 AチームがMポイントを丸焼きにしたら、続いて上陸しろ」


 Mポイントが目標の「メーデー島」というわけだ。


「しっかし攻撃ヘリまであるなんて、呆れたもんだね…」


「本社から借りたんだとよ」


 小さな影が海面に映り、そこにたかる蠅のような物が見える。


「こちらAチーム! Mポイントに到着、攻撃を開始する!」


 小さな島が爆風を食らい、悲鳴を上げるように岩が崩れ落ちた。


「Aチーム攻撃を続行しろ。 Bチーム攻撃の停止次第島に突入しろ」


「つまりあたし達は死亡確認を取ればいいのね?」


 黒煙が島に漂い始める。




「Aチーム、攻撃を停止し帰還しろ。 Bチーム、仕事しろ」


 投げやりなジョナサンの命令に乗員は顔を合わせたが、輸送ヘリは島に接近した。


「着陸用意、着陸用意」


 パイロットがそう連呼し、平らな浜辺に着陸する。


 ヘリから飛び降り、M14を構え周囲を確認した。


「ライトクリア!」


「レフトクリア!」


 ヘリの反対側からレイモンドの声が聞こえ、ちょっと笑いそうになる。


「どうしたディアナ?」


「真面目クンのレイモンド。 結局来たのかよ…」


 カールと共に忍び笑いした。


「輸送ヘリ帰投しろ。 Bチーム、作戦開始だ」


 五機の輸送ヘリが島を離れて行く。


「B-2チームはディアナが指揮しろ。 人員の連絡を求む」


「こちらディアナ、カール、レイモンド、サム、クリス、ルベルだよ」


「了解。 作戦を開始しろ」


 島は小高い丘が中央に座し、こちらに向けて断崖があった。


 そこまで高くはない。


「行くよ」




「レイモンドー」


「なんだ?」


 緊張感の無い声で呼ぶと、明らかに警戒した声で返答がきた。


「あんたラリーに勝てる?」


「もしかしてこの間の事か?」


 長い浜に砕かれた岩が転がっている。


 さっきの爆撃のせいだ。


「そうそう。 あんた勝算あって挑んだの?」


 嫌味ったらしい聞き方するね、あたし。


「いや違う。 ラリーをのせる奴なんて、お前とジョナサンくらいのものだ」


 いやぁ、褒められると照れるねぇ…


「褒めてるわけじゃない」


「ありゃ」


 浜がやがて岩礁に変わり、死体の破片が見つかった。


「こいつはひでぇ…」


「ほっといてほっといて。 邪魔だし」


 誰の物かもわからない足を海に蹴っ飛ばして、耳を草むらに投げておく。


「行くよ」


 岩礁から外海を眺めると、不時着水したのであろう旅客機があった。


「ジョナサン、旅客機を見つけたよ。 撮影する?」


「撮影するな。 記録に残してはならない」


 双眼鏡を目に当てて観察すると、水死体が二つ三つ浮いている。


「これは記憶に残るね」




 内陸に向かうと標高がやや高くなり、木の無い平原が現れた。


 硝煙の香りとロケットの金属片が転がっている。


 死体等は無いので、ここには誰もいなかったようだ。


「戦闘隊形に開いて… 速く!」


 敵は見えないが、見通しが利く平原ではあらゆる注意を払うべきだ。


「ディアナさん、アレは?」


 ルベルが平原の端っこを指差して注意を発する。


「アレは… ルベル調べて」


 ルベルがFAMASで狙いを付けながらそれに接近して行く。


「なんだこれは… 洞窟だ!」


「怪しいな… ジョナサン聞いてる?」


「聞いてるぞ。 可能ならば調査しろ」


 洞窟はなかなか大きそうで、中は灯りもない。


「じゃあ入って!?」


 足を出そうとしたら地面が無かった!


「ちょ! ここ穴開いてる!」


「ディアナ良かったな!」


 カールが爆笑して落ちるフリを繰り返す。


「カールあんたここの深さを調べてくんない? いや調べろ!」


「あちょやめ」


 カールを引き摺り落とそうと暴れるあたしを、全員で押さえ付けたらしい。

To Be Continued…

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