第百四十六話
<大工のあんちゃん最終章 そして、それから。。。 完結編!!>
ラザロ
あんちゃんとはセクシー女優早川ツバキのファン同志であったが、あんちゃんの死後はきっぱりファンを辞めて、温かな家庭を気付くことになった。ところがファミコン・ソフトのハドソンからスターソルジャーへの出演オファー。温厚な性格になった彼は快く許諾したのだが、そのインパクトある登場と16連射でしか倒せない強さに、80年代のガキんちょには恐れられた存在となった。
バラバ
力持ちで心優しきバラバは、あんちゃんの代わりに恩赦を受け釈放された後、リベカの村で真面目に農夫として働いた。村人達からその生真面目さが慕われたが、神々しいあんちゃん(だからユダだってば)から、ローマ帝国とユダヤ属州との間で戦争が行われるお告げを受け、洗礼者アニキとあんちゃんの意思を受け継いで参戦。ローマ軍の攻撃から、エルサレム神殿の壁を守ろうとして戦死した。バラバが死守した壁には、今でも小さな花が添えられている。
ヘロデ・アンティパス王
終始ローマ帝国と友好関係を結んでいた父ヘロデ大王の後をついで領主になった彼は、洗礼者アニキのプロレス修行で覚醒し、愛の伝道師あんちゃんとの出会いであんちゃんのプロモーションを開始した。しかし妻ヘロディアが原因で、第三ローマ皇帝カリグラよりガリア(当時のフランス)にあるリヨンに追放刑にされる。獄中でも希望を失わなかったのは、献身的なマグダラのマリヤが毎日励ましてくれたそうだ。
ヘロディア皇妃
ヘロデの嫁でサロメちゃんの母親である彼女も、洗礼者アニキやあんちゃんの影響で心変わりし、大々的にあんちゃんプロモーションを開始。しかし、ローマ皇帝カリグラの執拗なセクハラに耐えきれず、頬をひっぱたいてしまい、夫を巻きこんでガリアのリヨンに追放刑となる。その後はマグダラのマリヤと打ち解け、娘のサロメちゃんに毎日手紙を送り永眠。
カヤパ
サドカイ派の大司祭として、本作品では実に個性的で素晴らしい悪役であったが、実はあんちゃんの死後、ローマ帝国の圧政からユダヤ市民を守るために、身を投じた勇敢な長老となっていった。先ずはユダヤ教を侮辱するピラトゥスを、ユダヤ属州総督の座から引きずり下ろす為にシリア総督へ直訴。リコール発動がローマ皇帝に許諾され、エルサレムからのピラトゥス排除に成功した。ところが後任となったユダヤ属州総督フロルスが、エルサレムのインフラ整備のための資金として神殿の宝物を持ち出したため、その事に激怒したカヤパは民衆に呼び掛け、最終的にローマ帝国とのユダヤ戦争に発展させてしまう。結果、ネロ帝に指示された将軍ウェスパシアヌスに鎮圧され、その戦争責任からサドカイ派は立場を追われ、ファリサイ派の長老ニコデモ達にその座を譲った。晩年はあんちゃん達との攻防を懐かしむように、自分達の立場から回想録を執筆。その一部が死海に流れ『死海文書』として発見された。
パウロ
ローマ市民でファリサイ派だったパウロは、あんちゃんと何度も知恵比べを行った人物だったが、理不尽なあんちゃんに頭突きを喰らい、あんちゃん磔刑中は全治三か月でローマに帰国していた。完治後は打倒あんちゃんであったが、復活した神々しいあんちゃん(実はユダ)を目撃し、馬からずり落ちる失態をする。その後もストーカーの如く付きまとわれ、観念したパウロはあんちゃんプロモーションを展開する側へ転職した。転職後は、なんと掌を返したようにあんちゃん賛美を繰り広げる。さらには初心者でも分かりやすいあんちゃんへの入門書をブログでアップし、世界各地で絶賛をされることになる。さらにあんちゃん賛美のメルマガを世界各地で展開し、ホリエモンのメルマガ登録数をあっという間に抜いて一躍時の人となる。しかしその人気っぷりがネロ皇帝の逆鱗に触れ、さらにはあんちゃんの一番弟子だったペテロからも迫害していた過去を暴かれ、結局ローマ人によって処刑されてしまった。しかし弟子でなかったパウロの功績は、にわかあんちゃんファンにとってお手本となり、今でもその名前は多くのファンに受け継がれているのであった。
ロンギヌスとカッシウス
アニキとあんちゃんの処刑に関わった二人のローマ兵士は、あんちゃんの死に様から悔悛してあんちゃんプロモーションに賛同することになった。しかしあんちゃんの腹部を刺したロンギヌスの槍が、欧州各地のヤフオクでレア商品として値段が釣り上げられ、十字軍やテンプル騎士団から狙われる羽目になる。このままじゃいかん!ということで、今度はロンギヌスの槍をもって日本へ逃亡するが、そこでもエヴァンゲリオンなるアニメに狙われ、遂にはロンギヌスの槍は宇宙に飛ばされてしまった。ハデスの乗っていた宇宙船に槍がたまたま刺さり、なぜかお叱りを受けた二人。二度と槍が悪用されないように複製を作るが、しかし余りにも作り過ぎてしまい、どれが本物か分からなくなってしまった。結局、晩年の二人は、あんちゃのプロモーション活動の時にタダで複製の槍を配り続け、特にエヴァンゲリオンファンの子供達から絶大なる人気を得て永眠した。
ピラトゥス
実に残酷な悪役として、本作品では活躍したピラトゥスであったが、あんちゃん磔刑での政治的判断ミスが遠因となり、ユダヤでの反乱招いた責任を糾弾され、なんとカヤパから属州総督の座を追われることになる。その後ローマ帝国に戻るが、当然今までの悪事がローマ皇帝ティベリウスにバレており、ローマ人としても地位も名誉も失ってしまった。その後、あんちゃんプロモーションを展開していたパウロの手下として、各地を回っていたが、罪の意識に苛まれたところを、神々しいあんちゃん(もうユダですね)に救われる。それからは心を入れ替えて、晩年まであんちゃんのプロモーションを展開していった。
マリア母ちゃん
自慢のボディでコスプレ大好きな人物だった母ちゃんは、あんちゃん死後も長寿を全うし、最後はトマスに看取られ昇天した。昇天後はなぜかレオナルド・ダ・ヴィンチとモデルの独占契約をして、『モナ・リザ』を合作する。しかし初モデルの仕事で緊張の余り、ジョージ・ワシントンと同じ笑顔になってしまい、世界中に物議を醸し出すほどの衝撃を与えてしまった。その後はフリーランスで、ミケランジェロやラファエロなどとも契約を結び、あっちこっちの芸術家にハッキングを繰り返してはモデル業を続けている。
サロメちゃん
「スーパーダークですわ!」が口癖のサロメちゃん。あんちゃん死後、マグダラのマリヤと共に復活した神々しいあんちゃん(まぁ、ユダなんですけどね)を目撃し、裏を取るためにソロモン72柱の悪魔全員を召喚させてしまい物議を醸す。その後、姉と慕うマグダラのマリヤに同行し、世界各地であんちゃんと洗礼者アニキのダブル・メディアミックス・プロモーションを展開。時には自らベリーダンスを踊ったりもしたが、余りにも妖美であった為にイスラム地方では肌の露出を禁止される。その後、彼女の伝説は各地で広がり、イギリスの劇作家オスカー・ワイルドが彼女を題材に『サロメ』を執筆。しかし彼の書いた物語があまりにもスキャンダラスな内容だったので、サロメちゃんは「オスカーに呪いですわ!」と激怒し、再びソロモン72柱の悪魔全員を召喚させてしまい、19世紀のイギリスをパニックに陥れた。それ以降オカルト信者からはブームの先駆者として、ゴスロリファンからはファッションの先駆者として崇められているが、本人は洗礼者のアニキにぞっこんなので眼中に無い。
マグダラのマリヤ
実は幼い頃から大工のあんちゃんが大好きだったツンデレの彼女は、弟子達の中で一番度胸があり、あんちゃん死後には、果敢にあんちゃんの名誉挽回に最も奮闘した人物である。彼女はあんちゃんの死後にローマ帝国へ赴き、謁見した皇帝ティベリウスに紅い鶏卵を献上し、ピラトゥスによるあんちゃんの死刑は不法であったと直訴した。さらに世界各地を回って、あんちゃんの名誉回復を訴え続ける。彼女がローマ皇帝に紅卵を献上した度胸が各地で伝説となり、あんちゃんの復活大祭には鶏卵を贈る習慣が始まった。その後フランスに渡って、あんちゃんの子供を懐妊したというデマが流れたが、あんちゃんに対する永遠の愛を貫くように、一生涯独身で永眠した。
こうして、あんちゃんを取り巻く人々は、それぞれに旅立って行ったわけです。
さて、この物語の主人公である、現在のあんちゃんはというと。。。
続く




