表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

138/147

第百三十八話

<大工のあんちゃん最終章 成就!ゴルゴタ丘での最期のライブ編!!>


「カヤパ!お前にビックリマンチョコシールのスーパーゼウスをあげるぜ~!」


シ〜ン。。。

この音は何を言い出してるのでしょうか??なーんも起きません。もはや前話のセリフと全然違ってましたので、雲と雲の間からパァ〜っと光も差さなければ、エンジェル達の賛美歌もありません。


「あ、あれ?おっかしいな〜。映画だと、ここら辺で雲からパッ〜っと光が出てくるんだけどさ」


民衆は適当なあんちゃんに激怒しました。


「コラー!ナザレの大工!何偉そうに言っちゃってんだ!」

「だいたい、お前がスーパーゼウスの息子なわけねーだろーが!」


みんな腐った野菜や果物を投げ始めました。ロンギヌスもカッシウスも耐えきれません。


「ユダヤの属州民よ!磔刑者に物を投げつけるな!」

「おらー!そこ!それ以上前に出るな!」


すると、あんちゃんの右隣りで磔にされたゲスタスが、ブチ切れて叫び出しました。


「こら〜!ナザレの大工!運否天賦もいい加減にしやがれ!俺たちまで被害に遭うだろーが!」


運否天賦うんぷてんぷ

意 味: 人の幸運や不運は、天によって定められ、与えられること。また、運を天に任せて事を行うということ。


「おお?ゲスタスたんったら、この俺と四文字熟語バトルが未決着な事に、遺憾千万ってなわけだな?このこの〜!」

「そうじゃねーよ!暗雲低迷な状況が、お前には分からんのか〜!この中二病の童貞野郎が!」


遺憾千万いかんせんばん

意 味: 残念で仕方ないこと。非常に心残りであること。くちおしくてならない。

暗雲低迷あんうんていめい

意 味: 今にも雨が降り出しそうな場合のように危険なよくないことが起こりそうな気配。不穏な情勢。


プッチンプリ〜ン!

ゲスタスはあんちゃんに言ってはならない事を言っちまいました。


「んだと?!てんめぇ!童貞野郎がいつから四文字熟語になりやがったんだ?!ぶっ殺してやるから、こっちきやがれ!」

「うるせー!この性未発達が!」

「あ!またまたチェリーを四文字熟語で言いやがったな?!お前にはチェリーくんに対する、シンパシーっちゅうか慈悲の心ってもんがねーのかよ?!」


民衆もローマ兵もカヤパも置きっ放しで、あんちゃんとゲスタスは十字架で磔にされたまま、口喧嘩を始めました。


「今のはゲスタス兄ちゃんが悪いと思うよ」

「なんだと?ディスマス!」

「この人は童貞じゃないかもしれない!」


どうやらディスマスもチェリー臭いっす。その言葉を聞いたあんちゃんは涙ぐみながら、うんうん頷いています。


「ディスマス、汝は今日、我がと共にパラダイスにいます」

「ありがとう!大工のあんちゃん!」


童貞同士の絆は、家族や兄弟の絆を超えるのです!少なくとも一方が裏切らなければ、間違いないです。しかし既に卒業済みのゲスタスは吹っかけました。


「経験もしてないのに、何がパラダイスにいるだ?そういうのを厚顔無恥って言うんだ!」



厚顔無恥こうがんむち

意 味: あつかましく、恥知らずでずうずうしいこと。つらの皮の厚いこと。


「んだと?!こんにゃろ!経験してるからって偉そうに!俺の唾攻撃を喰らえ、プップップ!」

「あー!大工!貴様、愛の伝道師と名乗ってるくせに!唾攻撃返しだ!プップップ!」


あ〜あ、今度は唾の飛ばし合いです。届かないのに。そんな最中、マグダラのマリヤとフィリポ、そしてあんちゃんのマリア母ちゃんが駆けつけました。


「ちょっと!うちの馬鹿息子はどこなの?!」


民衆を割るように入ってきたあんちゃんのマリア母ちゃんは、自分の息子が血だらけのまま、十字架で磔にされている姿に肝を潰しました。しかしあんちゃんとゲスタスは、そんな母ちゃんお構い無しに口喧嘩。


「ゲスタス!このオタンコナス!」

「何だと?!ナザレの大工め!お前の母ちゃんデーベソ!」


ゲスタスはしてやったりの顔です。しかし気を失ってたあんちゃんのマリア母ちゃんが、パッと目を見開きました。


「あんですって?!誰がデーベソですって?!」


よりによって、ゲスタスの悪口は本人に聞かれてしまいました。マリア母ちゃんはカンカンに怒ってます。


「そこのゲスタス!あたしのへそを見たことあんのかよ?!あーん?!」

「あ、いや、何というか」

「よーし、そこまで言うなら、本当にあたしがデベソかどうか!ここで見てもらおうじゃないの!」


するとマリア母ちゃんがスルスルっと服を脱ぎ始めました。これには流石にマグダラのマリヤも止めに入ります。


「ちょ、マリアお母さん!こんなところでイキナリ脱がないでくださーい!」

「嫌だーー!あたしゃここでご自慢のウエストを見せつけるんだい!」


どうもマリア母ちゃん乱入で、方向性がかなり変わっています。マリア母ちゃんの扱いに、困り果てるマグダラのマリヤでしたが、突然あんちゃんが叫び声を上げました!


「ご婦人よ!!!!鎮まるのだ!そこにあなたの子がいる限り、そこにあなたの母がいる限り!」


続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ