↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RUIRIN涙鱗 ライト  作者: 花殿ナイ
PR
14/19

第13話 返して

「以外に早く着いたね!ボク、先にザブンってして来ていい?」


「ああ、構わねぇよ。オレは、”あの場所”に用があるから・・・ああ、ここから見えるな。んじゃあ、ちょっと行ってくるわ」


(・・・ここだ・・この場所からリッチェを抱きかかえて・・・)


 湖の中へあの時と同じように胸の辺りまでザブザブと進む。


「ルイ!!!」


 リンの慌ただしく叫ぶ声が聞こえ、コッチへ向かって飛んでくるのが見える。


「大丈夫だよ!もう、あんな真似はしねぇよ!約束したろ?大丈夫だ!!」


 大声でそう伝えるとポケットから小さな瓶を取り出して綺麗な水をすくい入れ、栓をしてから湖から上がった。ちょっと不安そうにオレを見つめるリンの頭を撫でてやり、リュックから結晶の護符を取り出す。


「リッチェ・・・。目を閉じれば直ぐそこにいるのに開いた途端に消えちまう・・・オレぁ、必ずあの日常を、オマエを取り戻してみせる・・・それまでオレを見守っててくれ・・・」


 小瓶の水を結晶化させてピアスを作りフックを通すと、身近にリッチェを感じる様な気がして幾分か心が落ち着いた。


「ふぅ・・・どうよ?オサレ~な感じだろ?似合うか?」


「・・・え?・・・あ!うん!いいと思うよ?透き通った水色・・・素敵な色だね!」


「さてと、準備、つぅーか儀式も済んだし、街に向かう前に昼飯でも食いますか!あっちの流れ込みの脇のワンドで魚でも捕らえてよ、焼いて食おうぜ!」


「いいね、お魚!大きぃのがいいな。朝、ボクのせいで食べ損ねちゃったから。何か手伝うよ!」


「おおぅ、そんじゃオレはここに呪符で罠、貼っとくからよ、デカいのが居たらこっちに追い込んできてくれ。バチーンと来てビヨーンよ!」


「いつものヤツだね!任せて!!そんじゃ、探してくる」


 リンが湖面を飛び回り魚を探している間に罠づくりに取り掛かるとしますか!

 先ずは、さっきも使った爆破の呪符を油紙に包んで濡れないようにして、水底に枝で作った仕掛けに取り付ける。仕掛けには弦が伸びていて、引っ張るとバチンと仕掛けが閉じて呪符を発動!まぁ、ネズミ捕りみたいな感じだな。で、そいつにびっくりしてジャンプしたところをオレが弓で仕留めるって寸法だ。


「ルイ~!いたいたぁ~、そっち行ったよ!」


「おう!まっかせなさーい!」


 来た、そろそろ仕掛けの真上か


「・・・今だ!!」


 予想通り水中での爆破に驚いた魚が水面に飛び出してきた。うお(さかなだけに)!でかいな!くらえ!!

 放たれた矢は鰓から脳天にかけて貫通して見事捕獲完了!!・・・んん??今、ほぼ同時に何かが四本、立て続けに魚の頭に吸い込まれていったように見えたが??


「ははっ♪みて!オイデ!全部脳に刺さっただろ?うん!完璧♪・・・あれ?なんか穴あいてっぞ?」


「んナァ、多分アイツらが放った矢だナァ・・・ナァ?アイツ、どっかで・・・」


 突然、脇の茂みからスゲェでかい女と岩キツネが飛び出してきた。・・・ん?岩キツネ?


「おい!悪いけどよ、その魚、オレたちが追い込んで仕留めたんだ。横取りは良くねぇな」


「うん?いや、これはジャンプした魚を私が撃ち殺したんだ。ほら、頭に私の矢が刺さってるだろ?だから私のだ」


「ちょっと!!それ、返してよ!!魚はボクが追い込んだんだしルイの矢の方が早かったもん!!」


「そうだぜ!おい、お嬢さんよ。下手に出てやりゃあなんだ、調子に乗んなよ?返しなさい」


「なんだよ。私のだって言ってるだろ?・・・やなオジサンだな!」


“・・・んナァ・・・この流れ、いつか・・・・聞いたようナァ・・・”



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。