第5話 〜お兄ちゃん!〜
第5話登場人物名前
小泉彼方:こいずみ かなた
小泉紗夜:こいずみ さや
「はぁ〜、風呂に入るか」
俺は、渡達と檸檬の記憶の話をした今日。最後に渡と変な話をしてしまって変な妄想をする。
俺は、部屋を出て階段を下りると丁度、紗夜と会う。そして、紗夜は俺を見て喋る。
「兄貴、もしかして風呂に入るか?」
その言葉にドキッ! としてしまった。俺と紗夜は丁度、風呂に入ろうとしていたのだ。
「ああ、入ろうとしてるけど……紗夜も入るのか?」
「そうだけど……私、入ると長いから兄貴が入ってもいいぜ」
「いいや、紗夜が入っていいぞ。今日は、ちょっと考え事があるから長くなりそうなんだよ」
「いいや、兄貴が入ってくれよ。絶対に私の方が長くなるし」
「いいや、紗夜が入ってくれ。絶対に、俺の方が長くなる」
どちらが折れないと絶対に風呂に入れないこの戦い。何故、俺がこんなに意地を張っているのは、親父が妹でも絶対にレディーファーストというのを忘れるなと言っていたからだ。
その教えを守らなければいけない。
「……今回は絶対に譲る気がないんだな……兄貴」
俺が絶対に譲らないと、直ぐに分かった紗夜。
「ああ、そろそろ、この譲り合いにも決着をつけるか」
俺達はリビングに行き、指を絡め合う。そう! 指相撲だ!
だが、それは普通に俺が負ける。
「いや、三本勝負だからな!? 次はトランプだ!」
そして、俺は普通に負ける。
「いや、トランプは負けてもいいけど、指相撲も負ける俺って!?」
「降参するんだな、兄貴! さぁ、先にお風呂に入るんだ!」
もう駄目だ。ここで、悪足掻きしてもただ妹に負ける惨めな、兄だ。普通にお風呂に入ろう。
そして、紗夜が思いがけないことを話す。
「そういえば、兄妹なってから一緒にお風呂に入ったことなかったよな」
「いや、もう俺達、高校1年だぞ? 一緒にお風呂なんか入らないからな!?」
「いや、一言も入りたいなんて言ったないけど……私も、絶対に嫌だけどな」
絶対に嫌だと言われ、ちょっとショックを受けた俺。
「まぁ、いい。じゃあ、入ってくるから」
「ああ、出たら言ってくれよな」
ちょっと重い空気になりながら、俺はリビングを出る。そして、風呂場に行き裸になって体を洗いお風呂に入る。
「はぁ〜、極楽極楽。いい湯だな〜」
やっぱり、お風呂はいいな。最高だ。そんな中、お風呂の扉が開く。
「なっ!? 紗夜!? どうしたんだよ!?」
紗夜が、”全裸”でお風呂に入ってきた。
「どうしたって……お兄ちゃんと一緒にお風呂に入りたいから……だよ?」
いや、いつもの喋り方と違う紗夜。えっ? なにこれ? 意味が分からない。
でも、いっか。この状況を受け入れよう。
「そうか、お兄ちゃんと一緒に入りたいか。じゃあ、ほら、一緒にお風呂に入ろう」
「うんっ! ありがとう、お兄ちゃん!」
そして、紗夜は……普通に俺の入っているお風呂の中に入る……
「いや! それは駄目だろ!」
目が覚めた。危なかった。夢だった。もうちょっとで兄としていってはいけない所まで行くところだった。
「夢か。あの後、疲れて寝てたのか。いや、俺は紗夜にお兄ちゃんって言って欲しかったのか? 俺が怖い」
そんな中、俺の部屋にノック音が響いた。そして、扉が開く。
「兄貴〜、一緒に勉強しようぜ」
紗夜が入ってきた。そして、俺は立ち上がり思わず土下座をする。
「兄としてあんな夢見るなんて失格だ! 本当にすまなかった!」
俺の土下座に、困惑する紗夜。
「どうしたんだよ? 急に」
「いや、話せないが本当にすまなかった!」
「いや、だからそれを説明してくれよ」
その後、普通に説明したら普通に引かれた彼方であった。
どうも、夢落ちというものを作りたかった犬三郎で〜す。すいません夢落ちです。紗夜のお兄ちゃんが聞きたかった。
まぁ、そんなこんなで三日連続投稿です。そして、今回の番外編は家族愛を書きたくて書きました。まぁ、普通に書いてたら家族愛になったんですけどね。ってことで、今週の日曜日に第2章を、投稿します。
by 第2章が楽しみすぎて仕方がない犬三郎




