第3話 〜美味しかった〜
第3話登場人物名前
小泉彼方:こいずみ かなた
星野檸檬:ほしの れもん
「じゃ、檸檬。俺は帰るわ」
今は午後18時。彼方が、無理やり檸檬とゲームをし、檸檬にゲームでボコボコにいじめられた日だ。
「……やっと帰る。早く帰って」
「辛辣な言い方だなー。明日も来るから、準備しとけよ」
「……何を言っている? もう来なくていい」
「いいや、来るね。お前のお母さんのお菓子、すげぇぇぇ美味いし!」
彼方は、バッグを手に持ち、ドアまで歩いた。そして、檸檬の方を向き喋る。
「じゃあ、また明日な」
手を振り、部屋を出る彼方。檸檬は、やっと出ていった彼方に安堵し、普段通りにまたゲームをしようとする檸檬。
「……道端ファイター20のランキング上位にのりたい」
いつも通り、ゲームに没頭する檸檬。だが、なにか足りなかった。なにか、物足りない。なにか、楽しさがなくなった。いいや、正確にはもう檸檬はゲームは、暇つぶしぐらいにしか思ってない。なのに、彼方とやるゲームは楽しかった。そう思ってしまった。
「……不愉快」
その事を考えて、正解を導き出し、そう思っていた自分に対して不愉快だと思ってしまった檸檬。檸檬はそれでも、ゲームを続ける。だが、やってもやっても、今まで以上に楽しくない。
「……また……明日か」
明日、本当に彼方は来るのか? もし、来なかったら自分はどうなるのか? 悲しむのか? 喜ぶのか? それとも……
「……本当に不愉快」
ーー数日後ーー
「メオリーカート得意な筈なんだけどな。なんでお前そんなに、上手いんだよ?」
「……いっぱいやって、いっぱい失敗したから」
「いや、それにしても上手すぎだろ!?」
今日も、こいつに丸め込まれゲームをしてしまった。何故だ? 何故……こんなに、ゲームが楽しいんだ?
「あーーー! 負けたー。いや、メオリーカートって、実力もそうだけど運も関わってくるゲームなのに……」
「……彼方が本当に下手なだけ」
なんで、私はこんなに同年代の男と喋っているの? 私は、欲望のままに動く男が大っ嫌いなのに。なんで、彼方とは、こんなにもゲームをやってて楽しいんだろ。
「……どうして?」
思わず、疑問が口に出た。
「なにがだ?」
その疑問をいち早く拾ってくれた。そのせいで、私は、私の悩みを喋ってしまう。
「……どうして、私は貴方とゲームをやってて楽しいの?」
何故、こいつにこんなことを聞いているんだろう? でも、この疑問が、謎が、知りたい。
「うーん? そんな事を聞かれてもなー。まぁ、楽しかったらそれでいいんじゃないか?」
私の知りたい正解を答えてくれない、彼方。
「……それは、返答になってない。私はこの心のモヤモヤを晴らしたい。私は、最初は彼方の事を嫌ってた。なのに、今は彼方といると、凄く楽しい」
「……そんな事を言われると、嬉しい反面、恥ずかしいな。でもよ、楽しいと思うのは人それぞれだろ? お前が楽しいと思ってるなら、お前がその理由を知ってるはずだ」
私が知っている?
そんな中、部屋にノック音が響く。そして、扉が開く。
「どう? 楽しんでる?」
お母さんが、お菓子を持って入ってきた。そして、お母さんは私達の近くに来てお菓子を置いた。
「彼方君がB専で良かったわ。B専じゃなかったら、今頃、檸檬ちゃんに変なことをしてたかもしれないから」
お母さんの言葉に、彼方は自分の事を誇らしく喋る。
「安心してくださいお母さん。俺は、ブスしか愛せないので、檸檬みたいに、可愛い奴は興味ないですよ」
「それは、良かったわ。おばちゃんは邪魔だから、後は楽しんでね」
そう言い、部屋を出ていったお母さん。今日も、何も喋らなかった。そんな、私を見て彼方は喋る。
「お前は今、悲しいと思ってるだろ? その気持ちを、説明しろと言われても、悲しいって答えるだろ? お前が俺に聞いたのは、そういう事だよ」
私の気持ちを何故か見抜いた彼方。
「……なんで、悲しいって分かった?」
「お前の、その顔を見れば分かるよ。お母さんと、喋りたいって」
「………………どうすればいいと思う?」
まただ、また、彼方に聞いてしまった。
「どうするか……。じゃあ、一緒にご飯を食べたらどうだ?」
「……一緒にご飯を食べる……? それは、難しい」
私の真剣な受け答えに、彼方は笑いながら喋る。
「馬鹿だな。家族なんだから、一緒に食べるのは普通だろ?」
確かに、私とお母さんは家族。一緒にご飯を食べるなんて普通だ。
「……分かった。頑張って一緒に食べる」
「分かったなら、早く下に行ってこい。一緒に食べるってお母さんにちゃんと言うんだぞ?」
それは、まだ、早いと思ってしまった自分がいる。お母さんとまともに喋るなんて……
「……緊張してきた」
「俺がついてってやろうか?」
不敵な笑みを浮かべる彼方。そんな彼方だから、こそ私は否定する。
「……彼方に手伝われるのだけは癪」
「いやいやいや!? それは、ちょっと傷付くんだが!?」
「……じゃあ、行ってきます」
「俺のツッコミを無視した挙句、俺に対して敬語になるなんて……相当緊張してるな」
私は、ちょっとでもお母さんとの会話を、広げるために、クッキーを食べた。これで、クッキーの味はどうだったって聞かれても大丈夫だ。
私は部屋を出て、1階に行き、リビングに入った。いい意味の緊張がする。
そして、キッチンにいる、お母さんに喋りかける。
「お、お母さん」
私に気づき、そして、私に声をかけられたことに驚いたお母さん。
「ど、どうしたの、檸檬ちゃん?」
私は心臓がバクバクなっている。本当にちゃんと喋るのはいつぶりか……これで、ご飯を食べるって言っても、断られたらどうしよう。
「お母さんっ!」
声が裏返った。どうしよう、考える度に頭が真っ白だ。どうしよう。
「今日、一緒に晩御飯食べたいっ!」
また、声が裏返った。だめだ、引かれたかな? いや、家族なんだし、引かれるはずがない、でも、もう家族だと思ってないかも……どうしよう、どうしよう!
「いいわよ。一緒に食べましょ」
優しい笑顔で喋りかけてくれたお母さん。安心した。物凄く安心した。
「檸檬ちゃん大食いだから、腕によりをかけて、作っちゃう!」
「あ、ありがとう。じゃ、じゃあ、彼方とゲームやってくる」
いつものお母さん、本当に極々自然な会話。私は、ゆっくりと2階に行こうとする。
「あ、そうだわ。今日の、クッキーどうだった?」
「美味しかった。本当に」
「それなら、良かった」
その言葉を最後に、私はリビングを出た。そして、自分の部屋に戻る。
「どうだった、檸檬?」
ドアを開けると、携帯から目を離し、私の方を向いて笑顔で私に喋りかける彼方。
「……普通に、晩御飯、一緒に食べていいって」
彼方は私の顔を見て、笑う。
「嬉しそうだな。お前のニヤけてる顔なんて初めて見た」
私がニヤけてる? 私は自分の口に意識を向けると、本当にニヤけてるのが分かる。ニヤけるのを止めようとしても、止めれない。
「それが、幸せってやつだよ」
どうも、最近アクセス解析なんてもんがあると知った犬三郎で〜す。
まず、アクセス解析を知った経緯を言いたいけど、その最後に皆さんに聞きたいことがある。まず、第2章が書きたくて書きたくて書きたい体になってしまって、0話作って、1話は作りかけているんですけど、もう0話投稿しようと思ってたけど、これって投稿した話数の位置を変えられないんですか? その機能を探してたら、アクセス解析というのを見つけました。
そして、これなんなん? と思って見てみたらびっくりすることに、PV数やユニークユーザーが分かるではありませんか! PV数なんてもうちょっとで1万超えるし! っていうか、1万までいこうとしてるのになんでブックマークは減ったんだ!? 意味が分からない! まぁ、そんなことはどうでもいい。
俺は、第2章を早く書きたい! なのに、第2章を投稿したら、話がバラバラになってしまう! だから、俺は別作品を書かずにこっちを書くことを決めた?そして、3月の終わりまでに番外編をほとんど書こうと決めました。はい、ということで次は来週の火曜日に会いましょう! この時間に会いましょう!
by えっ? 火曜日? まだ、次の話し全然書いてないのに? はい……次は加奈が出るので気合いで書こうと思ってる犬三郎




