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第18話 ~分かりません~

第18話登場人物名前


小泉彼方:こいずみ かなた


小泉紗夜:こいずみ さや


安野渡:やすの わたる


日代明日葉:ひしろ あすは


連城成一:れんじょう なるい


星野檸檬:ほしの れもん


山田美咲:やまだ みさき

檸檬の事を話して次の日。俺は学校に来て教室に入った。教室には明日葉、檸檬、連城、渡の姿は見えなかった。


「彼方君っ、お、おはよっ!」


俺が席に座ると美咲が俺の方へやってきた。


「ああ、おはよ。美咲」


「わ、渡君達は今日は遅いね」


「そうだな。美咲は今日も朝早くから来て、本を読んでたのか?」


「う、うんっ! 読んでたよ」


首を上下に動かしながら言う美咲。


「俺は多分週一でしか朝早く学校には来ないと思うから、行く時は連絡するから一生に読もうぜ」


「それは賛成だよっ! 私も今日、ちょっと寂しかったし……あっ! 連絡先とか交換してなかったね」


「ああ、そうだったな。ちょっと待ってろ」


俺は鞄から携帯を取り出した。そして、俺と美咲は連絡先を交換した。


「へぇ~、美咲って猫飼ってるんだな」


AINEのプロフィール画像に左耳がピンクの白い猫が載っていた。


「ち、違うよ。これは、道端で会った猫なんだ。耳がピンク色の猫なんて見たことないし、こんなに可愛い猫なんてなかなかいないから写真撮ったの」


「へぇ~そうなんだ。俺は犬派だけど、この猫を見ると猫もいいなって思うな」


「そうだよね。わ、私も犬派だけどこの猫、本当に可愛いよねっ!」


美咲は嬉しそうに喋った。多分この猫のことをもっと他の人に喋りたかったんだろう。


「なんの話してんだ彼方?」


そんな中、俺の席に渡がやって来た。


「あれ? この猫、なんか探しているって紙が俺の家に届いてた時あったぞ?」


渡は俺の携帯を見て喋った。

だが、そんな紙は俺の家には届いてはなかったな。


「ほっ本当に? 私、この猫見たの3ヶ月前くらいだよ?」


「どこら辺で見たんですか?」


妙にこの話に食いつく渡。


「う~ん、え、駅近くの、パフェ屋さんの近くだったかな?」


「まぁ、3ヶ月前だったらもう見つかってるだろ」


「まぁ、そうだな」


一時の沈黙。


「猫といえば渡は猫飼ってたっけ?」


俺が強引に話題を持ち出した。


「俺ん家では飼ってないな。山田さんはなにか飼ってますか?」


「わ、私っ!? わ、わ、わ、私はインコを飼ってますっ!」


渡の突然の質問に戸惑った美咲。インコを飼っているのか……。


「鳥って可愛いのか?」


「か、可愛いよっ! ほら……これが私のインコのハナちゃん」


美咲は俺と渡に携帯を近づけた。そこには緑色のインコが映っていた。


「う~ん、俺には可愛さが分からんな。渡はどう思う?」


「俺は可愛いと思うよ」


俺に反して渡は可愛いと言う。その言葉に美咲は顔を明るくした。


「だ、だよね! 渡君が言ってくれると嬉しいな」


照れるように喋る美咲。


「おはようございます。皆さん」


「おはようございます。彼方様、渡様、美咲様」


そんな中、明日葉と連城も俺の席に来た。


「あれ? 檸檬は?」


明日葉は車で学校まで通っているので、学校までの行き方を知らない檸檬を乗せていっている。

なのに、今日は檸檬はいない。それを不思議に思った俺は質問をした。


「檸檬ちゃん、なんか微熱があるからって今日は休みらしいですよ」


「へぇー。じゃあ、放課後様子見に行くか」


「それは賛成だが、熱があるってことは風邪が移る可能性があるからな、少人数で行った方がいいだろう」


「まぁ、そうだろうな」



ーー放課後ーー



『ピーンポーン』


俺は1人で檸檬宅に来た。明日葉と連城は急遽予定がはいり、渡と美咲はクラス委員長の会議に参加し、紗夜はクラスの友達と遊びに行くと前々から予定を入れていたらしい。

なので、俺は1人で檸檬宅に来た。


「あら、彼方君。檸檬に会いに来てくれたのね。さぁ、入って入って」


「ありがとうございます」


俺は檸檬のお母さんは快く俺を家に入れてくれた。俺はもう見慣れたリビングに入り、ソファーに座った。


「檸檬の容態はどうなんですか?」


檸檬のお母さんはいつもの如くキッチンに行き、檸檬のお母さんお手製のお菓子を持ってきた。勿論、レモンジュースもだ。

そして、俺の言葉を聞いた檸檬のお母さんは俺の目の前に座った。


「熱はないけど、具合が悪いみたいでね。朝からずっと部屋で寝込んでるの。多分、移る心配はないから会ってきても大丈夫だと思うけど……」


「そうですか。ありがとうございます。じゃあ、このお菓子は後で頂くので先に檸檬に会ってきますね」


「ありがとうね。檸檬も元気出ると思うわ」


「はい。元気になったら、また行方不明にならない程度に遊びたいですしね」


俺はリビングを出た。そして、階段を上り檸檬の部屋の前に立った。

そして、俺は檸檬の部屋の扉をノックし喋る。


「檸檬、入ってもいいか?」


「彼方君ですか?」


「ああ、俺だ。入ってもいいか?」


「はい。入ってもいいですよ」


俺は檸檬の承諾を受け、檸檬に部屋に入った。

俺は檸檬の部屋に入ると檸檬はベットに布団を掛けながら寝ていた。

檸檬は壁の方に顔を向いており、檸檬の顔は見えない。


「大丈夫か、檸檬?」


俺は喋りながら、檸檬のベットの横に座った。


「大丈夫ですー。ちょっと具合悪いだけです」


俺の方を向かずに喋る檸檬。


「そうか、それなら良かった」


俺は檸檬と喋りながら鞄からお便りなどを出した。


「これ、今日やった授業の事とか書いてあるから具合良くなったら見ろよ」


「分かりました」


やはり、俺の方を見ない檸檬。


「……なんか、あったのか?」


率直な質問。檸檬が答えてくれなくてもいいが、俺が心配なのは変わらない。


「なんもないですよ」


「……そうか。それなら良かった」


一時の静寂。


「じゃあ、俺は帰るぞ檸檬」


「はい。分かりました」


何かあったなら、無理やり言わせるのは良くない。大人しく帰った方がいいだろう。

俺は立ち上がり、檸檬の部屋を出ようとした。すると……


「彼方君は! ……今の私と、前の私。どっちが好きですか?」


その声に檸檬の方を向いた俺。まだ、檸檬は寝たままで、檸檬の顔は見えない。


「お前はどっちを選んで欲しい?」


「……! 私は……どっちも選んで欲しく……ないです……!」


「だろ? それには正解がないんだよ」


檸檬は知っているのだろう。自分は今、どっちを選ばないといけないのか、自分で分かったのだろう。

だから、俺に聞いている。


「この世には絶対に正解があるっていう奴はいるけどさ、そいつの言ってる事も正解だし、正解はないって言う人も正解だ。だから、結局は自分が足掻いて足掻いて足掻きまくって、辿り着いた正解が正解なんだよ」


「でも……私はどうすればいいんですか? 私は私のままでいたい。でも、前の私の声が聞こえる気がするんです。私も外に出たいと……」


震える声で言う檸檬。


「まぁ、俺にもその正解は分からない。このまま1年、10年、20年とお前が変わらなくても俺はいい。お前はお前なんだから」


「彼方君以外にこの事を話したら……私の考え方は変わりますかね?」


「変わらないか、変わるとかじゃないんだ。自分が正しいそう思ったらいいんだよ、それがお前の正解なんだから」


檸檬はベットから起き上がり、俺の前に歩いてきた。そして、俺の両手を檸檬の両手で握りこう言った。


「じゃあ、ゲームをしましょう。彼方君」


檸檬の目は赤かった。多分、一日中悩んで悩んで悩みまくっていたのだろう。


「その解答は予想外だったな」


俺は笑いながらいい。檸檬は笑いながら言う。


「彼方君が言った通り私の正解をを見つけます。だから、私に付き合ってください」


俺の助言で少し気持ちが晴れたのかは分からないが、いつもの檸檬に戻ってよかった。


「いいぞ。何をやる? 2人だけで、メオリパーティするか?」


「そうですね。それをやりましょう!」


「いや……待てよ? 今の檸檬なら俺はゲーム勝てるかもしれない! よしっ! 俄然やる気が湧いてきた!」


その後は普通に檸檬にボコボコにされたのだった。

はい、どうもブックマーク数が着々と伸びている犬三郎で~す。

今これを書いてるんですけど、先週もブックマーク数が増えてるって書いたっけ? 確認するのめんどくさいです。

さて、来週は女子女子会です。まあ、1人男は出ますがほとんど女の子しか出ません! さぁ、ここから檸檬はどんな正解を導くのか、私も全く決めてません! 私はノープランで書いてるんでまだ、私の正解も見つかってないという地獄。まぁ、あと5、6、7話で終わらせたいと思っています。


by そろそろこの小説も10万文字超えるぞ! と嬉しがっている犬三郎

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