第10話 ~誰ですか、貴方?~
第10話登場人物名前
小泉彼方:こいずみ かなた
小泉紗夜:こいずみ さや
安野渡:やすの わたる
日代明日葉:ひしろ あすは
連城成一:れんじょう なるい
星野檸檬:ほしの れもん
霜月神奈:しもつき かんな
「うーーーーん、良く寝たな」
今は朝の10時。俺はベットから下り、体を伸ばした。ちょっと寝すぎたが休日なので大丈夫だろう。俺はそのまま1階のリビングに行った。
「お、紗夜、おはよう」
「ああ、おはよう兄貴」
ソファーに座ってデカいぬいぐるみを抱いてテレビを見ている紗夜。その姿はパジャマ姿から家服になっている。まぁ、俺は家服のまま寝てるから着替えなくていいが。
俺はそんな事を思いながら机の上にあったおかずを温め、ご飯を炊飯器から茶碗に入れ、それらを机に置き、いただきますといいご飯を食べた。
今日の朝ごはんは鮭とご飯、そしてお味噌汁だ。シンプルなご飯だが、結局これが上手いんだよな~。
今日の予定をご飯を食べながら考えるというのが俺の休みの日課だ。今日は、勉強をして檸檬家に遊びに行こうと計画をしている。
俺は携帯で檸檬に午後遊べるか聞いてみた。
『午後、檸檬の家で遊べるか?』
それを俺は打ち終わり、ごはんを食べて返事を待っていると直ぐに返事が来た。
「おっ、早いな」
俺はご飯を食べる手を休め、携帯を見た。
『今日は遊べない。他の人と遊ぶ予定がある』
淡泊な内容、檸檬は必要最低限の事しか文字を打たない。まぁ、分かりやすくていいんだが。
それより、他の人と遊ぶか……それは、明日葉達なのか? 紗夜は遊ばなさそうだし誰と遊ぶんだろうな。まぁ、最近他の人達と仲良くなってるし、そんな人達と遊ぶのだろう。
『了解。まぁ、楽しんできてくれ』
俺は返事を打ち終わり、他に誰かからトークが来てないかと見ると、トークの欄に橋本加奈(彼女)というやつがあった。
橋本加奈……誰だそれは?
ああ、同じクラスの女子だったな。なんで俺のAINEのトークにあるんだ?
しかも、(彼女)って……どういうことなんだ?
「なぁ、紗夜。橋本加奈って奴、知ってるか?」
紗夜は、ドキッと体を震わせ、俺の方を向いて喋った
「知ってるよ、兄貴と同じクラスの女の子だろ?」
「ああ、知ってるのか。どんな人物か知ってるのか?」
「どうしてそんな事を聞くんだ?」
「いや、なんかAINEのトークにいつの間にか橋本加奈のトークがあってさ、いれた覚えもないし、そいつと話した覚えもないし、不思議だなと思ってさ」
その俺の言葉に驚いている紗夜。
「え? だって昨日、会ってたじゃん」
「会ってた? なんの事だ?」
「なんの事って……昨日の事覚えてないのか?」
「昨日?」
俺は昨日のことを思い出してみた。昨日は……何をしたっけ? 思い出せない。何か……楽しいことをしたはずなのに……覚えてない。
何かを見て、何かを食べて何かを練習して、何か……幸せだったのを覚えている。
なのに……なんで思い出せない?
「紗夜、お前がそんなに知ってるってことは昨日、お前も俺と一緒にいたのか?」
「い、いやいなかったけど」
俺の方を向いていた紗夜は、ゆっくり前を向き、俺の方を見なくなった。
明らかな動揺だ。絶対に何かを知っている。
「何か、知ってるだろ紗夜?」
「何も知らいよ」
怪しい、怪しすぎる。そのとき、ピロンといい携帯が震えた。渡からだ。
『昨日、紗夜さんと遊んできたんだが、お前にだけ見せてやるよ』
そうな文章と共に写真が送られてきた。明日葉と紗夜と檸檬のメイド姿だ。確かに皆、似合っている。
紗夜は昨日、明日葉達と遊んでいたのか。
「なんだ、紗夜。昨日、明日葉達と遊んでるじゃないか。多分、俺が紗夜が帰ってきて話したんだな」
「ああ、そうなんだよ。昨日、明日葉ちゃん達と遊んで、帰ってきた後に兄貴が私に話したんだよ」
「なんだよ、そんな事だったら早く喋ろよな」
そうか、俺が話したのになんで俺が昨日した事を知らないんだろうな? まぁ、いいか。
「ああ、そうだ。紗夜のメイド姿、可愛かったよ」
「メイド姿……メイド姿!? 渡君、いつの間に撮ってたの!?」
紗夜がぬいぐるみ置き、ソファから下り、俺の方へ早歩きで来た。
「お、おい、どうしたんだよ」
「勿論、そのトークを消すんだ!」
紗夜は俺の携帯を奪おうとして、俺の携帯に手を伸ばしているが俺がそれを阻止する。
その攻防戦している中、ある事を考えた。
「いや、待てよこの可愛さを、母さんや親父にも見せるか」
「意地でも消してやるーーーーー!」
その攻防戦の結果は、俺が家族のトークにその写真を送って、俺の勝ちで幕を閉じた。
たが、その攻防戦の事で橋本加奈の事は忘れていた。
ーー次の日ーー
「おはよ、明日葉、連城」
教室に入り、明日葉の机に明日葉と、連城がおり、挨拶をした。
「おはようございます、彼方君」
「おはようございます、彼方様」
俺は鞄を、机に置き明日葉と話そうとしたがそこには女子がもうわんさかいた。さっきまで居た連城も女子だらけで居心地悪く俺の方へ避難してきた。
「彼方様、最近、お嬢様とはどうですか?」
「どうですかもなにも、なんもないけど?」
「一昨日、お嬢様が紗夜様たちと遊んで帰ってきた後に凄い落ち込んでいたんですけど、知りませんか?」
「知らないな、紗夜からも聞いて……いや、思い出した。多分あれだろ、まぁ、大丈夫だ。明日葉は立ち直るよ」
一昨日の夜、紗夜から話を聞いた限り多分、檸檬の事で悩んでるんだろうな。
「そうですか、そうならばいいのですが」
そんな中、朝のチャイムが鳴った。それと同時に小林先生が入ってきた。
「お前ら、席に着け~」
その言葉に従い、皆は席に着いた。
「今日は重大な事を言う、皆がショックになることだ」
席に座った生徒だが、まだ、静かにならず声を張って言う小林先生。
「重大な事って遂に結婚するんですか~?」
「黙れ、春林、そんな事が決まったら私は失神するだろう。もしも、私が風邪以外で休んだらそういう事だ」
その言葉に皆が笑った。
結婚願望ありすぎだろと、俺は心の中で突っ込みつつ、重大な事はなんだろうと思考を巡らせるが、そんな事を考えるのは意味がないと考え、考えるのを止めた。
「そんな事より、星野檸檬が当分、休むかもしれない。これが重大ニュースだ」
その言葉にクラスはざわついた。
「どういうことですか、小林先生!」
思わず席を立ち、発言してしまった俺。
「落ち着け、小泉。星野は今、不慮の事故にあい意識が戻っていない」
その言葉に教室は更にざわついた。
「先生、どこの病院に檸檬はいるんですか?」
「鳩背病院だが……仲が良い奴を代表して今から行ってもいいぞって……1人はもう行ってしまったがな」
俺は走っていた。体が無意識の内に動いた。
「待ってください、彼方君。車を呼びます。その方が早いでしょ!」
俺の後を追って、教室を出てきた明日葉。
「そうか、なら俺は校門で待ってる!」
「連城、連絡お願いします」
「分かりましたお嬢様!」
ーー鳩背病院ーー
「なんで! また、貴方が檸檬を!」
病院に着いた俺達。檸檬の病室に行くため、廊下の角を曲がろうとしたら、声が聞こえた。檸檬のお母さんの声だ。
俺達は角を曲がらず様子を見ることした。
あそこに入って行ってはいけない、そんな直感が俺たちに走った。
「すいません! すいません! すいません!」
「謝ったって、檸檬は檸檬は……!」
檸檬のお母さんは俺の知らな女の服を掴みながら地面に膝をつけている。
その顔は涙でびしょびしょになっており、その声は、悲痛な声だ。
「やめるんだ母さん。神奈さんはやってない。ただの事故だ」
「分からないじゃない! また、貴方が檸檬を檸檬を!」
彼女は土下座をし謝っていた。人目など気にせず土下座する彼女。
たが、そんな事をする程檸檬の容態は酷いのか?
「私が遊びに行こうと誘わなければ……! 本当に本当にすいませんでした!」
俺は檸檬に会って確かめたい。たが、あの状況に入るのは駄目だ……。
そんな事を頭で考えたが、そんな事は関係ないと俺は考えた。
「ちょっ! 兄貴、さすがに今行くのは……!」
皆が驚いた顔をしている。そんな事はどうでもいい、今は檸檬だ。
「檸檬のお母さん、こんにちは」
俺は、修羅場入った。知らない女が土下座をして、それを見て泣いている檸檬のお母さん。こんな状況で声をかける、それは場違いなのだろう。
たが、今この状況と檸檬の容態を確かめるのを天秤にかけるな。今、檸檬容態を知る方が大切だ。
「彼方……君? こ、こんにちは」
戸惑っている檸檬のお母さん。そりゃあ、そうだろうこの状況で入る余地なのない場面に入ったのだから。
「病室に入ってもいいですか?」
「入っていいぞ。入って声をかけてくれ」
檸檬のお父さんとは会うのは初めてだ。
だが、俺の心境を分かってくれた。
「ありがとうごさいます」
俺は檸檬の病室に入った。檸檬のお母さんは彼方のせいで感情が落ち着いた。そして、涙を拭き喋る。
「なんか怒る気なくなっちゃったわ。今回は本当に違うのね? 神奈さん」
「はい、本当に違います。いきなり突風が吹いて階段から滑り落ちてしまって!」
神奈は未だ頭を下げ土下座をしている。
「もういい、土下座はしなくて。貴方が悪いんじゃないだから立ちなさい」
「いいや、私が私が遊びに行こうと誘わなければ! 檸檬さんは! 檸檬さんは! 記憶に影響が……!」
「記憶に影響ってどういうことですか?」
そこに遅れて登場した明日葉達。檸檬の容態を聞いて明日葉達は顔が険しくなった。
病室に入ったら、部屋は静かだった。本当に誰もいないような外から全く音が聞こえない。
俺は檸檬が居る、部屋の角へと歩きベットを囲むカーテンを開けた。
「誰……ですか?」
気が入ってないよな声。檸檬はベットから上半身を起き上がらせこっちを見ている。
頭には包帯が巻いていた
「なんだ……意識が戻ったし、頭以外大丈夫そうだし、良かった~。心配したんだぞ、檸檬」
檸檬は不思議そうな顔していた。
「あの~誰ですか?」
その無垢な小学生のような軽い声。今までの檸檬じゃないよな声。その、変わりように笑ってしまった。
「誰って俺だよ小泉彼方だよ」
「小泉彼方? 本当にご存知ないんですけど」
嫌な感じがした。普段は滅多に冗談を言わない檸檬。
「俺をからかってるのか? その手には乗らんぞ?」
「いや、本当にご存知ないんですけど」
「いや、俺だよ! お前の友達の、お前と一緒にゲームをした、小泉彼方だよ!」
俺の言葉に首を傾げる檸檬。
「すいません、私、記憶喪失になっちゃったらしいんですよ」
「は? 記憶……喪失?」
どうも先週、投稿出来なかった犬三郎で~す。一昨日ぐらいに、この小説を見返してたら誤字脱字が多すぎて笑ってしまいました。仕舞いには誰かのメールアドレスを書いていて思わず笑ってしまいました。来週の日曜日にはちゃんと投稿できるうに頑張ります~
by マジで最近、小説を書かない犬三郎




