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何もかもが手につかない
いつだって考えるのはみんなのこと
付き合えて幸せ
でも私たちは互いを成長させあうような関係を築けてるだろうか?
傷心な時に出会い
忘れるようにみんなにすがり
私はまだ現実から逃げてる
みんなはアーティストとして毎日がんばってる
私は?
進路を考えて夢にむかって勉強しなきゃならない
まだみつからないし
みつけようともしてない
夢をみんなが遠ざけてるわけじゃない
ただ私がみんな以外考えれないのが悪い
でもみんなが近くにいてくれてるかぎり
私は結局みんなに守られたままだ
みんなから自立して
みんなの負担も減らして
仕事に集中してほしい
そう思うと…出た答えは…
電話を手にとり
愁さんにかける
なぜ愁さんなのかは
愁さんが始まりだから
同じ人に…
「もしもし瑠璃どうかしたの?」
相変わらず優しい私の大好きなハスキーボイス
出会ったころから変わらない
私を離さない
でも私は震える声をしぼり出さなきゃならない
「愁さん…今みんなは近くに?」
「うんいるよ」
みんなの笑い声や会話が
電話越しの小さな声できこえてくる
「みなさんには申し訳ないと思ってます
でももう一緒にはいられないんです
私と別れてください
今までありがとうございました」
一気に言い切ると、少し身が軽くなった気がした
電話越しのみんなは意外と落ち着いていて、騒ぎ出す者はいなかった
ただ静かに状況を受け止めてる
といった感じだろうか
「もし俺らの関係が終わる日がくるなら
瑠璃から別れを告げられた日だと前から思ってたよ
ねぇ瑠璃…瑠璃はさ…俺らをさ芸能人やBatterflyのくくりじゃなくて、1人1人をただの男としてみたことある?
ただ愛し合う男と女として」
震えそうな声で瑠璃は答えた
ダメ…声に動揺は出してはいけない…
「私たちは出会ったときから世界が違ったじゃないですか…そのくくりを取り外すなんてやっぱり無理なんです…」
そんなの嘘…
みんなと一緒にいるときに、そんなこと気にしたことない
だってみんなは誰よりも私の近くにいてくれた
そんな大好きなみんなだからこそ、私はみんなの邪魔なんてしたくないの
「瑠璃…泣いてるのか?」
みんなに言われて気づく頬を伝う涙
みんなは側にいないのに、私のことなら何でもわかるんだね
「後日時間とって会いにいくよ
その時にちゃんと話そう?」
「私はもう話すことはありませんから!!
…さようなら」
私の決心を鈍らせないで
もっと責めてください
なんで⁉とか
淳さん得意でしょう?
みんなの優しさが辛いです
別れを告げたその日はもちろん涙に溺れた
でも翌日からはちゃんと元どおりで、学校に通った
目の腫れさえカバーすれば問題ないハズ
「おかしい!!」
「え?解き方まちがってる?」
中学から高校にあがるときは
理系にいきたくて必死に勉強して、由利亜には負けなかった
でも高校に入ってからは、正直さぼりぎみだったため
勉強をみてもらってる最中だ
「そうじゃなくて…瑠璃あんたおかしいよ…
なんか抜け殻みたいでさ
そりゃ勉強は大事だけど、何か心ここにあらずみたいな」
瑠璃は毎日を普通に過ごしてきたつもりだった
授業を真面目にきいて
行き帰りは由利亜と昴と一緒に登下校して
なに一つ変わらない日常…だよね?
「もっと瑠璃は感情豊かだったよ
そりゃ辛いのかもしれないけど
私や昴センパイもいる
元に戻ってよ…」
元に…戻る??
元の私って??なに…
そうだ私の日常はみんなで溢れてた
喜怒哀楽はみんなからもらってた
いつの間にかそんな日々を日常と呼んでいたんだ
「うぅ…大好きだよ…みんな大好き
別れたくなんてないぐらい大好きだよ
いまもこれからも大好き」
泣くのに一日なんてホントは足りなかった
毎日泣いても泣いても足りないぐらい悲しくて
ずっと誤魔化すために勉強してきた
ガラッ
教室の扉がひらき、2人だけの空間に昴が入ってくる
泣きじゃくる瑠璃をみて驚いたのは一瞬で、昴はすぐに傍により、瑠璃の荷物を片付けて鞄をもって
瑠璃の手をひいた
「今日は2人で帰るよ
ごめんね由利亜ちゃん」
そんなことしちゃ由利亜は
そう思い振り切ろうとした手は、予想以上に強く握られていた
振り返った瑠璃は由利亜のさみしげな表情に胸を痛めたのだった




