少子高齢を煩く嘆く前に
財界も報道陣も少子高齢を嘆き、女性の出産を期待しているけれど、失礼な話だと思う。
政府や自治体が合コンや見合いの場を設けているけれど、効果は限定的だ。民間の出会い系サイトは活発だけどロマンス詐欺が横行している。市民を煽るこの風潮に私はバカバカしいと思う。
社会や国がやるべきは啓蒙だろう。美形以外を罵倒し排除するルッキズムが経済を悪化させたり少子高齢を深刻にさせたりしている。美形は健康的だから仕事も家事も出来て人格的にも優れている。ブサイク・ブスはその逆。こんな似非科学を真面目に知識人が言うのだから、万単位の人達が尊厳を踏みにじられている。
ブスでも不器用でも良いからとにかく若い女と結婚しよう。ブスで家事が出来ないが仕事出来る女と結婚しよう。年増で不器用だけど美形で家事が出来て温和だから結婚しよう。そういう妥協を男達はしてきただろうか。家事も仕事もできる温和な若い美女だけを追うから「俺はモテない」とヤケクソになるのだ。
一方、女達は妥協してきた。ブサイクでも構わない。仕事出来なくても温和なら良い。オッサンでも何とかなる。そういう女達の妥協を男達は無意識のうちに押し付けてきた。家事の出来る高収入の若い美形を求める間抜けな女が罵倒されるが、そんな女は目立つけれども少ない。
「女も賃金労働しろ!残業だ!」と圧力がかかって晩婚化。その傍らで若い男達は結婚を考えずに気楽に女をとっかえひっかえ。やっと結婚できても三十代後半。四十歳近い女の初産は命懸けだ。更に障害児の可能性を示唆される。その後はワンオペ育児。こんな滅茶苦茶な社会に女達がウンザリするのは当然だ。
大学を卒業したぐらいの女達に男達が真面目に求婚していれば少子高齢は改善される。ブスでも気にしない。仕事出来なくても良い。家事が苦手でも構わない。そんな妥協をしてこなかったツケが今だ。
夫婦で家事も育児も分担しながら、自治体や職場や近所がそれとなく支える。子どもを産めない・産みたくない女性達は経産婦達を何らかの形で支えているのだから、無理に産め産めと周りは強要しない。
若い男達の中には、
「仕事も家事も出来て温和な若い美女以外結婚してやらねえよ。そもそもガキと女の面倒なんて見たくねえよ」
と、豪語する者が少なくない。こういう男達は自分が愚かなフリーライダーだという自覚がない。自分が親をはじめとする大人達から育てられた経緯をスッカリ忘れている。女による命懸けの妊娠出産と血の滲むような子育てを軽んじている。
少子高齢を嘆くなら今一度、女を見下していないか考えたらどうだろう。




