第3話 俺は......
魔力を操る覚醒者、通称魔導師。その存在は徹底して秘匿され、国家の中枢でさえ知る者は極めて少ない。彼らに課せられた使命は、人々の負の感情と大気中の魔素が混じり合って生まれた呪力の結晶である魔物を討伐し、世界の平穏を守ること。
そんな非日常の理を、亜里好はまるで警察の尋問室のような重苦しい空気の中で突きつけられていた。室内での言動はすべて魔法的な道具によって記録される決まりらしく、形式上とはいえ、亜里好の両腕は奇怪な紋様が刻まれた木製の手錠で拘束されている。
「つまり、その魔物って奴が、俺の右腕に寄生してるってことか」
「ええ、そうよ...だから、あなたに下された裁定は死刑。聖教団...上からはそう通達されているわ」
黒恵の淡々とした宣告に、亜里好は露骨に顔をしかめた。
「死刑って...おい、俺は何も悪いことしてねぇぞ」
理不尽に決めつけられた運命への不快感が、熱を持ってこみ上げる。
「そもそも、この右腕が魔物だってんなら、こいつを切り落としちまえば済む話だろ?」
――っと、口では威勢のいいことを言ってみたものの、本音を言えば絶対に嫌だ。想像するだけで痛そうだし、何より不便すぎる。
「最初は私もそう考えたわ。魔導師にとって魔物を狩る以上に、一般人を守ることは優先事項だもの...でも、今の状況はもっと厄介なのよ」
「一般人です、死にたくありません。魔導師様、助けてください...」
亜里好の茶化すような懇願を無視し、黒恵は冷徹に説明を続ける。
「魔物は現世に留まるほど強力に進化する。だから私たち魔導師は、見つけ次第すぐに一掃するのが鉄則なの。でも、あなたの場合はそれが通用しない。その腕はもう、貴方と馴染みすぎている。完全に貴方の魂と融合しちゃっているの...つまり、魔物が死ねば、あなたも死ぬ。そういうこと」
「魂と融合?...あぁそうかい。で、どうやってそんなもん証明するんだよ。魂なんて目に見えるのか?」
「私には無理ね。魂を視る技術は、魔力や呪力を視る感覚を極限まで研ぎ澄ませた先にあるもの。天才を超えた怪物の領域の話よ」
黒恵がそう語る傍らで、傍観していたグラ爺が『ワシじゃよ、ワシが見たんじゃ』と言わんばかりに、己の胸を叩いて得意げにアピールしていた。どうやら、魂の癒着を見抜いた張本人は、この老人であるらしい。
「なら、俺は黙って首を括られるのを待てってか?」
亜里好の皮肉めいた問いに、黒恵はふっと視線を落とした。
「魔導師の死刑執行は聖火による...簡単に言うと、火炙りよ」
「余計に嫌だわ!マジで死刑になりたくねぇ!」
想像を上回る残酷な末路に、亜里好の背筋に冷たいものが走る。今からでもこの拘束をぶち壊して逃げ出そうかと、脱出経路を計算し始めたその時だった。
「...まぁ、一つだけ。その執行を無期限に延期する方法があるわ」
「お?何だ!?教えてくれ、靴でも何でも舐めてやるから!」
「あなた、自分が置かれている状況を理解してる?何でそんなに軽いのよ...」
グラ爺との戦闘による興奮が冷めきっていないせいか、どこかハイテンションな亜里好に、黒恵は呆れたような溜息を漏らす。
「その右腕に宿った魔物を、完全に制御下に置くこと。つまり、あなたが魔導師としてその魔の力を使いこなし、他の魔物を狩る盾になるのよ。あなたが魔導師である限り、あなたは生き続けられる」
――つまり、俺が魔導師にならないと言い張ったり、途中で投げ出したりした瞬間、俺の首は飛ぶってわけか。
「これでもグラスフォールさんは頑張った方なのよ。彼に感謝しなさい。正直、あなたの死刑は九割九分決まっていたんだから」
冷ややかな声で告げた黒恵に対し、亜里好は思わず顔を引きつらせた。
「...めちゃくちゃ殺したがるじゃん」
「それほど魔物という存在は、この世界にとって容認できない毒なのよ。それで、どうするの?このまま火炙りで今死ぬ?それとも、魔導師になって後で死ぬ?」
「それ結局、どっちに転んでも死んでんじゃん!」
亜里好は天を仰いだ。話は理解した。突きつけられた選択肢は、選ぶ余地のない二択。自分が生き延びる道は、魔導師という茨の道しかないらしい。ならば、答えは決まっている。
だが、その決意を口にする前に、亜里好にはすべきことがあった。彼はその場で勢いよく立ち上がると、傍らに佇むグラ爺に向き直り、深く、深く頭を下げた。
「どうやら、俺の命を繋ぎ止めてくれたのは、アンタ...貴方のおかげのようです...本当に、ありがとうございました」
真摯な謝意をぶつけられたグラ爺は、一瞬驚いたように瞬きをしたが、すぐに目尻を下げて柔和に笑った。
「なんや、律儀なもんじゃや。ワシはただ、人を守りたいだけじゃ。それが魔導師の役目。魔導師が魔物を殺すことはあっても、人を殺すのはお門違いじゃからな...まぁ、そう言ってもらえると嬉しいもんじゃ。最近の若いもんはプライドが邪魔してか、労いの言葉も言えん奴が多いからのう」
照れくさそうに髭を撫でるグラ爺の笑顔を見て、亜里好の心に宿っていた緊張が少しだけ解けた。彼は視線を黒恵へと戻し、不敵に言い放つ。
「さて、お待ちかねの俺の答えだ。魔導師になってやるよ...っていうか、これしかないだろ」
「そう。それが聞けて嬉しいわ。なら、もう手錠はいらないようね」
黒恵がポケットから鍵を取り出し、立ち上がろうとしたその瞬間だった。ガシャン、と硬質な破壊音が響く。
「...あ」
亜里好が魔力を込めただけで、鋼鉄の手錠は飴細工のように無惨にひしゃげ、砕け散っていた。
「ちょっと!不動くん、壊す必要ないでしょ!それ、高いんだから!」
「いや、まさか壊れるとは思わなくて...魔法の道具がどれくらい頑丈か、試そうとしただけなんだけど」
青筋を立てて怒鳴る黒恵から、亜里好はバツが悪そうに視線を逸らした。
◇◇◇
その後、紆余曲折を経て、亜里好は監視という名目で黒恵と一つ屋根の下で暮らすことになった。そして、その腕の力に対して少し分かった事がある。
相手が弱っている時じゃないと喰らいつけない。抵抗する力が残っていたら逃れられ喰らえないらしい。
「ちょっと不動くん!なんで勝手に帰ったのよ!」
玄関の扉が景気よく開き、黒恵の怒声がリビングに響き渡る。初めての魔物退治であるワンピース姿の少女の魔物を討伐、いや厳密には喰らい尽くした後、亜里好は近くのギルドに報告しに向かった彼女を置いてさっさと帰宅していたのだ。
「いや、腹減ってたし。仕事は終わったんだからいいだろ?」
「よくないわよ!全く...」
なおも食ってかかろうとする黒恵の鼻先に、亜里好はそれを突き出した。
「そう怒んなって。ほら、これ」
「...!...ふん、今回だけは許してあげるわ」
食卓に並べられたのは、暴力的なまでに厚切りのチャーシューが乗ったチャーハン。肉のみを贅沢に炒めた皿。そして、山盛りの唐揚げ。健康という概念を嘲笑うかのような、脂っこい料理のパレード。
どうやら彼女は、早死にしそうな料理が大好物らしい。沸点の低い彼女を鎮めるには、ファストフードや高カロリーな料理を差し出すのが一番の特効薬だった。
同居生活が始まって、早くも二週間。絶世の美女と共に暮らす生活に、初めこそ淡い期待を抱いたこともあったが、残念ながらそんな色気は微塵もなかった。
ガツガツとチャーシューを頬張る彼女の姿を眺めながら、亜里好は思う。期待していた美女との同棲生活というよりは、気の強い男友達とシェアハウスでもしている気分だ、と。
◇◇◇
ここは日本であって、日本ではない。反転世界と呼ばれる結果内。現実の地球から特定の空間を切り取り、鏡合わせのように複製した結界の中だ。
公園のど真ん中で堂々と魔力を行使できるのは、この隔絶された領域に身を置いているからに他ならない。手元にある立方体状の道具が、半径5メートルの空間をコピーし、位相の異なる別次元へと亜里好達を移送する。
この仕掛けがある限り、魔物との死闘が一般人の目に触れることはなく、建物の破壊も、すべてはこの箱庭の中に閉じ込められる。
「ちょっと、もう限界?集中力が足りてないのよ」
この世界における魔導師の基礎、それは『外功』と『内功』の二律背反な魔力運用にある。
外功魔力運用は自然エネルギーを練り込んだ魔力を、皮膚や武具などの外層に展開する技術。物質の硬度と魔法伝導率を極限まで高める。魔法威力の最大化には、この外功による媒体の強化が不可欠となる。
内功魔力運用は精神エネルギーを練り込んだ魔力を、筋肉や魔脈といった内系に循環させる技術。身体能力を爆発的に引き上げるほか、極めれば細胞活性による超回復や、毒素の分解や抑制といった代謝制御まで可能にする。
これらを自在に操ってこそ、初めて魔導師としてのスタートラインに立てるのだ。だが、その前段階である全身への魔力維持という壁が、あまりにも高い。
一箇所に固めるのとは訳が違う。全身に魔力を循環させ、均一に留め続ける。口で言うほど容易なことではなかった。二週間、来る日も来る日も同じ修行を繰り返しているが、今の自分には10分間が限界だ。
「はぁ、はぁ...クソッ...!」
肺が焼ける。10キロマラソンを全速力で駆け抜けた時ですら、これほどまで無様な息の乱し方はしなかった。
「大体、あなたの魔力は荒すぎるのよ。まるで泥の濁流ね」
かつてグラ爺との戦闘で、一箇所に魔力集中を一発で成功させた時、自分には天賦の才があるのだと自惚れていた。だがそれは、江津子の記憶というカンニングペーパーがあったからに過ぎない。
祖母だったモノの記憶を紐解けば、魔物が振るう呪力には、外功や内功といった繊細な技術体系など存在しなかった。奴らはただ、その強靭な肉体にモノを言わせ、一時的に力を爆発させる一点集中しか持ち合わせていない。
一から技術を積み上げる段階になって、ようやく突きつけられた。記憶の補正を失った自分に、類稀なる才能など欠片もなかったのだという虚しい現実に。だが、その裏腹に黒恵は密かな焦りを覚えていた。
「(二週間で...十分近くも続けられるようになるなんて。私でさえ一ヶ月以上はかかったわよ...いや、まあ、あの時はまだ四歳だったし。うん、比べるのは違うよね)」
自分に言い聞かせながら、黒恵は内心の動揺をひた隠す。そんな彼女の心中も知らず、亜里好は目を輝かせて身を乗り出した。
「天神、魔法が見てみたい」
「魔法?」
「せっかく物語に出てくるような力が目の前にあるんだ。グラ爺が見せたライターみたいな火じゃ物足りねぇ」
亜里好の子供のような純粋な要求に、黒恵はふっと口角を上げた。後輩に教鞭を執る今の状況に、彼女は自覚している以上に陶酔していた。普段なら『面倒くさい』と一蹴するはずの願いも、今の彼女なら特別に叶えてやる気になっていた。
「そうね。まず魔法を使うには2種類の方法がある。宝具による魔法と、契約獣による魔法。あいにく私は宝具を使わないから実際には見せられないわ。それはまた今度詳しく説明するとして...」
「なら、契約獣は見せてくれるのか?」
「仕方ないわね。特別よ」
黒恵は芝居がかった仕草で腕を広げた。
「召喚――【左殻虫】、【右殻虫】」
足元の地面から、2つの魔法陣が鮮烈に浮かび上がる。その中心から這い出したのは、巨大なカブトムシとクワガタを思わせる異形の怪物たちだった。それらは黒恵の両腕に吸い込まれるように装着され、瞬く間に漆黒のガントレットへと姿を変える。
「かっけぇじゃねぇか!俺もそれ欲しい!どうやって契約するんだ?」
少年のように目を輝かせ身を乗り出す亜里好に、黒恵は淡々と指を立てた。
「主に二種類。魔法の儀式を経てこちらから呼び出すか、あるいは...どこからともなく現れた正体不明の存在に、契約を囁かれるかよ」
「ふーん...ってか、まるで魔物みてぇな見た目だな」
亜里好がこれまでに目撃した魔物は、二度とも人型だった。しかし、黒恵に見せられた写真には、獣そのものの姿や、おぞましい虫のような個体も写っていた。今、目の前で黒恵が使役している契約獣の見た目は、その写真の魔物たちと酷似している。
「みたいじゃなくて、魔物よ」
さらりと言ってのけた彼女に、亜里好は引き攣った笑いを浮かべた。魔物と融合したという一点のみで、自分に死刑宣告を突きつけてきた連中の言葉とは思えなかったからだ。
「おいおい。散々、魔物と混ざった俺を殺したがってた割に、あんた等魔導師様は魔物と仲良くしていいのかよ」
「訳が違うわ。これは私の魔力に反応して現れる、絶対に裏切ることのない隷属体。意志を持って生きている貴方のケースとは根本的に違うの...まあ魔物と言ったけれど、呪力ではなく魔力を源とする変異体、といったところかしら」
理詰めでねじ伏せるような説明の後、黒恵はふっと表情を和らげた。指示通りに亜里好が手を向けると、黒恵は人差し指でその中心に触れ、呪文を紡いだ。
「この魔法は、触れた物体を任意で引き寄せる力。『天羅万象』」
瞬間、亜里好の手のひらが強力な磁石に吸い寄せられるかのように、黒恵の指先へと強引に引きつけられた。抗えない力に驚く間もなく、彼女は次に右腕を掲げる。
「こっちは、打撃を与えた箇所に、任意のタイミングでさらに強力な追撃を発生させる魔法『二撃天砲』」
「いっつ...!」
軽くデコピンをされた直後、二度目の衝撃はまるでハンマーで叩かれたような重い痛みが走る。魔法とは火を吹いたり水を操ったりといった想像とは違ったが、目の前で起きている非現実に、亜里好は痛みも忘れて子供のように胸を高鳴らせていた。
「どう?」
得意げに口角を上げた黒恵が、反応を促すように問いかける。
「...魔法っておもしれぇな」
亜里好の口から漏れたのは、飾り気のない、それでいて最大級の感嘆だった。その瞳には、未知の理に対する純粋な興奮が宿っている。
「ふん、でしょ?」
黒恵は鼻を鳴らしてそっぽを向いたが、その頬は心なしか緩んでいた。彼女にとって魔法は、ただの技術や武器ではない。幼い頃から心血を注ぎ、積み上げてきた、何よりも愛すべき存在だ。
そんな自分が愛してやまない魔法を、目の前の少年がこれほどまでに楽しそうに見つめている。その事実に、胸の奥からくすぐったいような、確かな喜びが湧き上がるのを黒恵は感じていた。
「魔導師になって良かった?」
「ああ」
第3話 【俺は……】
「あら、どこ行くの?」
「...ちょっと、ランニングにな」
「こんな時間に?」
日付が変わろうとする深夜。出かけようとする亜里好に、パジャマ姿の黒恵が怪訝な声を出す。
「ああ、ちょっとな」
「そう...」
それ以上追及することなく、黒恵は自分の寝室へと消えていった。彼女を見送った亜里好は、夜の闇へと滑り出す。2時間ほど走り続けて辿り着いたのは、辿り着いたのは、この一年間、幾度となく通い詰めた墓石の前だった。
「...悪りぃな。数日、何も言わず空けちまって」
亜 里好は慣れた仕草で月姫の前に膝をつき、独り言のような、けれど確かな対話を始める。
「聞いてくれよ。魔法なんて代物が、本当に存在してたんだ。月姫が聞いたら、目を輝かせて騒ぐんだろうな」
月姫が目の前で燥ぐ姿が、容易に想像できた。
「それから...俺、死刑判決を貰っちまったよ。いや、本当に焦った。今死んであんたに会いに行ったら、来るのが早すぎるって怒られそうだしな...それと、あの、さ。婆ちゃんは、相変わらず元気にしてるよ」
つい数日前、彼女にとって唯一無二の家族であった江津子が亡くなった。たとえ相手が死者であろうと、無意味な嘘だと分かっていても。江津子をその手で殺めてしまった事実を告げることだけは、どうしても怖かった。
「さて...やるべきことができちまった。あんたは怒るだろうけど、これだけはやり遂げなきゃいけねぇ。当分来れねぇかもしれねぇけど...そっちに早く行きすぎないよう、頑張ってみるよ。俺としては、早くアンタに会いたいところだけどな」
月姫の頭をなだめるように、冷たい墓石の天面を撫でる。亜里好は立ち上がり、己の覚悟を確かめるべく次なる目的地へと向かった。そこは、かつての日常が焼き付いた、忌まわしき廃屋。
かつて祖母だったモノと暮らした家。火災に見舞われ、解体途中のまま放置されたその場所は、無機質なバリケードテープに囲まれていた。亜里好は躊躇なくテープを潜り抜け、建物の奥深くへと足を踏み入れる。
「記憶が確かなら...ここだ」
埃の舞う、かつての祖母の部屋。その中心に立ち、迷いなく床板を叩き割る。剥き出しになった土の中から現れたのは、一つの木箱だった。蓋を開けると、古書と、古びた布に包まれた棒状の何かが納められている。
「こいつが...母さんが使っていた、日本刀」
脳裏を過るのは断片的な記憶。母の侍女であった江津子の意識から読み取った光景は虫食いのように欠落していたが、確信だけはあった。母は、間違いなく魔法を操っていた。
亜里好が手に取ったのは、鍔のない漆黒の拵え。鞘から引き抜けば、ガラスのように透き通っていながら、闇を凝縮したような黒い半透明の刀身が姿を現した。
「魔導師、か...」
自分が魔導師になった建前は、死刑を免れるため。それは嘘ではない。だが、真実は別にある。江津子は確かに母を裏切り、自分を怪物の中の王に仕立て上げようとした。だが、母を死に追いやった真犯人は、彼女ではないのだ。
記憶の中の母は、すでに傷だらけだった。誰かに、あるいは何かに追い詰められ、瀕死の状態でありながら、最後の力を振り絞って自分を産み落とし、息絶えた。
「この世界に留まれば、いつか見つけられる」
理由は知らない。動機も関係ない。ただ、母を襲ったのは魔狩り隊名乗る集団だった。
「絶対に探し出してやる。この復讐は、必ず俺が遂げる」
誓うように柄を強く握りしめる。
「俺は魔導師だ。だが、その前に...アンタらが俺の母を狩った様に...俺もアンタら全員をこの手で狩ってやる...俺は魔狩り狩りだ」
暗闇に沈む廃屋の中。復讐の炎を宿した鋭い赤眼が、怪しく、そして静かに輝いていた。
第3話 【俺は魔狩り狩り】




