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93 ここじゃダメ 我慢なさって

 話とは。

 言われなくても予想はつく。

 サークルのことではない。ケイキちゃん事件のことでもない。

 ハルニナのあの中途半端な話の続きをしてくれるはずだ。

 俺が殺されかけた理由を。

 PHとか、マニフェストとか、カニとかルアリアンとか。

 期待が顔に出ないようにしようと思った。




 駅までの帰り道、果たして、メイメイは喋りづめだった。


 二人だけで帰るって初めてです。

 今日はハルニナもいないし。

 先日の話、訳が分からなかったでしょ。

 でも、彼女を悪く思わないでくださいね。

 先生が好きなのよ。

 私もね。

 あんまりストレートに受け取られても困るけど。


 でね、私がなぜ競馬サークルに入ったかっていうと。

 競馬に興味があって、てことじゃないです。

 どちらかというと、あんまり興味ない。

 だって、結局、あてもんだもん。


 別の理由があるんです。

 知りたい?


 実はね。

 先生ともっと一緒にいたいから。

 ね。

 でも、誤解はなしにして。

 仕事だから。


 訳が分からない?

 そうですよね。



 というような話を、授業内容をああしてほしい、というような話の間に挟んでくる。



 先生、こっち向いて。

 どう?

 ウインクじゃないよ。

 瞬き。

 こんな感じ?

 上手くなった?

 ちょっと雰囲気いいでしょ。


 でも、いけません。

 ここじゃダメ。

 我慢なさって。


 駅を通り過ぎたところに、お宮さんがあるでしょ。

 そこなら。

 商店街の中のお宮さんじゃないですよ。

 もっと向こう。ずっと海側。


 そこなら。

 あそこでなら。



 フフ。

 メイメイめ。

 こんなおもしろいことを言う子だったかな。

 茶化されていても、嫌な気になるどころか、笑ってしまった。

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