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77 ケイキちゃん殺人事件、と呼ぶことにする

「ありがとう、ジン。どの結論が望ましいか、なんてことはないわ」


 フウカは決然としている。


「先輩自身の過失であれ、不運な事故であれ、誰かが意図した事故であれ、はたまた殺人事件であれ」

「サツ、ジン……」

「まさか……」


 ジーオとルリイアが顔を見合わせた。


「ええ。どんな可能性も排除しない」

 背筋を正し、

「ケイキちゃん殺人事件、と呼ぶことにする」

「え……」


 そして、宣言した。

「ふざけてるんじゃない。それくらいの真剣な気持ちで取り組みたい」



 確かに、警察が再び捜査を始めたのなら、その可能性を踏まえてのこと。

 なぜ、再捜査になったのか、いずれ、フウカが彼氏から聞き出してくれるだろう。



「ケイキちゃん殺人事件……」

 ジーオの戸惑いには、かすかな喜びがある。


 一言も発言しないハルニナも、諾というように小さく頷いた。

 さっきは渋い顔を見せたメイメイも目を見開いている。 



 また思った。

 素敵、としか言いようのなかったノーウェのことを。

 彼女の姿、表情、声。


 そしてあの日々のことを。

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