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フォセストリア戦記  作者: 影光
三章裏 ヴァルディア帝国
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魔導騎士ローザリア

 御前会議の日の夕方、ラミリオンにある訓練所。

 魔導騎士長であるローザリアの前で帝国中から選抜された魔導騎士たちが剣を振るう。

 迸る魔力を宿らせた魔剣、魔槍、魔弓が様々な色に光輝いている。

 体内に宿る魔力を精製し、他の媒体に流し込む魔導士。

 それを戦闘に特化させたのが魔導騎士であり、振るう剣戟は岩を裂き、槍は鉄塊を穿ち、放たれた矢は数キロメートル先の敵を正確無比に射貫く。

 戦力としては十分で、小型の竜種ならば単独で討伐できる力を持つ。

「今日はここまでだ、明日の訓練に備えて休め」

 帝都を照らす魔法灯が点灯し始める中、ローザリアは訓練を終えて騎士たちと片づけを始める。

「騎士長、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」

「何用だ?手短に」

 魔法灯の明かりに照らされる中、ローザリアに対して参謀を務めるアイリスは懸念を示す。

「恐れながら、新世界の征服をするには、あまりにも性急すぎる気がします。

 旧世界では星のほとんどを領土ないし友好国で埋め、最終征服への準備を始めておりました。

 ヴァルディア大陸以外の支配領土を転移によって失った今、情報収集など、慎重に動くべきと思うのですが…」

「・・・・・」

 皇帝直々の緘口令によって問いに答えられず、沈黙する。

「…申し訳ありません、過ぎた発言でした。

 お赦しを」

「良い、今は戦に備えて訓練に励め」

 部屋に戻るローザリア。

 騎士にふさわしい武具に囲まれた部屋。

 防具を脱いで私服に着替えると、愛用の魔剣『コーデリア』の手入れを始める。

 魔力を増幅する性質を持った鉱石、ミスリル。

 その中でも特に純度の高いものが使用されており、夏空のような青色に輝いている。

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