2章 採取依頼(気体&固体)
冒険者ギルドにつくと早速冒険者登録をさせられた。
「登録ですか?では、こちらの水晶に手を置いてください。」
私は言われるがまま、水晶に手を置いた。すると、水晶が光った。すっごい眩しい。すると、
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名前 リカ
職業 テイマー、召喚士
魔法属性 無
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以上。私ってテイマー&召喚士だったんだ。てか、掛け持ち?!大丈夫なの?この世界には八の魔法属性があって、「火」「水」「雷」「風」「地」「光」「闇」「無」があって、私は無属性らしい。ちなみに氷は水属性らしい。使えないのかと思ったよ。あはは…
「テイマーと召喚士!?こんな人、初めてみました!」
え?なになに?珍しいの?何か周囲がざわついてる…って私、超注目されてんじゃん!怖い怖い怖い
「では何か従魔はいますか?」
「えっと…まだいないです。」
「そうですか。では従魔ができたら、従魔登録しなくてはならないのでお願いします。」
従魔はいちいち登録しなくてはいけないんだ。
「では、ギルドについてご説明いたしますね。ランクはF〜Sまであって、リカさんはFからのスタートとなります。そして、依頼はあちらのボードに貼ってあるので、剥がしてこちらの受付へ持ってきてください。また、依頼に失敗すると違約金がかかる場合もございますので、よく考えてから依頼は受けるようにしてください。以上です。何がご質問はございませんか?」
「えっと…従魔登録にお金は掛かりますか?」
「いいえ、従魔登録に料金はありません。」
良かった。お金掛かるのは嫌だし。
「他にはございませんか?」
「だっ、大丈夫ですっ!」
やば。声が裏返っちゃったよ。失敬。
「それではコチラがリカさんのギルドカードになります。無くすと再発行には再発行料がかかりますので、お気をつて下さい。」
金属のカードを渡された。コレがギルドカードか。なくさないようにしないと。
「登録できたようだね!……でさ、お願いがあるんだけど…」
まぁ、そうだよね。無償の優しさなんてないよね。
「な…なんですか…?」
「あたし達の依頼、手伝ってくんない?」
サラが、テヘペロってしてる。さてはシャーロットの承諾も得ないで勝手に依頼を受けたんだろう。
「どんな依頼ですか?」
「そっそれが…」
サラがピラリと紙を見せてきた。
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気体の採取依頼
必要な気体
・ソンサー
・リューカス
・ナーム
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「……なにこれ?」
「見ての通り、採取依頼だよ?」
「サラったら勝手に依頼受けちゃったんだよ。」
なんと迷惑な…
「だって報酬良かったんだぞ!」
「でも、できなかったらマイナス!プラスもないけど?」
「うっ、そっそれは…」
ナイスシャーロット。サラ、キミが100%悪いよ。
「あの…そ、その…ソンサーとリューカス、ナームが分からないんです!」
「え!そうなの?!えーとね、リューカスはなんか、卵っぽいにおいがするんだよね。あと、毒があるんだって。」
「ソンサーは息をするのに必要なやつだぞ?」
………ん?あれ、もしかしてリューカスって日本にある硫化水素…?そしてソンサーは酸素だったり…?……じゃあ、ナームは?
『ナームは、ナトリウムのことです。』
?!?!?!脳内に声が……?
『初めまして。マスター。私案内役の586433でございます。これからは、絵梨花様のお役に立てると幸いでございます。』
お……お助けナビ……さすが異世界、何でもありだな。っていうか名前ムズっ!えーと、586433さん?ゴーさんって読んでもいいですか?
『問題ございません。お好きなようにお呼び下さいませ。』
よし!ナームの正体も分かったことだし早速依頼、開始です!
「これらの気体は、作れます!」
「えっっ!作れるの?!」
「そんなの聞いたことがない…気体を作る?何だか面白そうだね。」
シャーロット、すっごい落ち着いているな…あんまり顔に出ないタイプなのかな?サラと正反対すぎるでしょ…
「じゃあ、ここだと目立ちそうなので、場所を移動しません?あんまり人が来ないところだといいんですけど…」
「じゃあ、あそこしかないんじゃない?」
「そうだね。あそこしかないか。」
「じゃあ、早速しゅっぱ〜つ!!」
あ、またサラが勝手に行っちゃった。私とシャーロットは苦笑いしながらサラについていく。
ついたのは、森の中だった。
「ここなら特に目立たなくできるでしょ!」
サラがすっごい得意気です。
「じゃあまずは、ソンサーからですね。まず、二酸化マンガンと、薄い過酸化水素を…」
「二酸化マンガンと薄い過酸化水素ってなんだ?」
あ…この世界に二酸化マンガンと薄い過酸化水素ってないのか…どうしよう?!
『二酸化マンガンと過酸化水素水、どちらも召喚可能です。』
良かった!じゃあ、召喚しよう!……てなるわけないよね?なんで二酸化マンガンと過酸化水素水召喚できるの?ていうか召喚って、なんかモンスター的なのを召喚するものじゃないんですかね。おーい、ナビさーん?
『リカ様の召喚魔法は少し特殊で、リカ用品等の召喚が可能です。』
へー。そーなんだ。ジャア、ショウカンッテドウヤッテヤルノ?
『召喚したいものを強く念じて心の中で召喚と言ってください。』
オッケー。じゃあ、二酸化マンガンと薄過酸化水素を…召喚!
その時、目の前が光って薬包紙の上に二酸化マンガンが置いてあり、その隣に何か筒が入っていた。
「?!?!?何だこれ?」
「二酸化マンガンと過酸化水素ですけど?」
「それでソンサーが作れるのか…?」
「はい」
あっそうだ、水槽!………召喚!
また光って、水槽が出てきた。
「えーと、誰か水持ってません…?」
「私がやるよ。どのくらい必要?」
「えーと、この水槽の半分くらいですかね。」
「分かった。任せて!……『水よ清らかなる水の玉を我が手に』」
すると、シャーロットの手の上にサッカーボールくらいの水球ができた。
「わぁ!魔法!初めて見たよ!」
「?なに言っているんだ?さっきリカも魔法使っていただろう?」
「?」
あっそっか。召喚か。そういえば使っていたな。
「と、とりあえず、作りましょうか。」
あっそうだあれも…召喚!
「なんだ?この細長いビンは?」
「試験管ですよ」
「でも、試験管って星型じゃなかったか?」
「使いづらいでしょ!」
「あと、もう一つのホースみたいな物もあるな…」
そこんとこは色々置いといて。さぁ、気を取り直していきましょう!
「まず、試験管を水槽に沈めて空気を抜きます。そして、もう一つの試験管に二酸化マンガンと過酸化水素を入れて…このホースで蓋をして、もう片方の試験管にホースの反対側を入れる!……そろそろいいかな?後は栓をして…完成!」
この作業、中1以来やってないな。めちゃくちゃ久しぶり。
「コレがソンサーか…後の2つはどうやるんだ?」
「じゃあ次は、リューカスですね。」
「でもリューカスって、有毒だよね…。なにに使うんだろう…」
シャーロットの言うとおりだ。何のために使うんだろう…
硫化水素には、硫化鉄と塩酸がいるよね…うーんと…召喚!硫化鉄と塩酸!そして、試験管!う〜ん、召喚便利!
えーと、硫化水素は下方置換法だよね。私が黙々と作業をしていると、
「ねぇリカさんはさ、どこでそんな知識覚えたの?」|
うぐっ凄く痛いところ突かれたな…
「……………そ…それは…き、企業秘密でお願いします…」
……我ながら苦しい!今までのコミュ症が仇になったか!「とっとりあえず、リューカスも完成ですっ。次は町に戻りましょうっ!」
「お、おう…」
あっこの道具達、どうやって持ち帰ろう?
ゴーさん、これらを持ち運べますか?
『可能でございます。無限収納と念じてください。』
よし無限収納!
すると目の前にマス目が書かれたパネルと穴が出てきた。パネルの右下の隅には0/∞と書いてあった。無制限!この世界、最高!物は、この穴に入れるのかな?穴に試験管を入れるとパネルの中の1マスに試験管の写真のような物が写った。それを押すと、手の上に試験管が出てきた。これが無限収納かぁ。私はさっき使った実験道具達を、無限収納に入れて町に向かった。
「ねぇサラ、あの子って…」
「だよな、シャーロットも気づいたか。」
帰り道でそんなことをサラとシャーロットが話していることなんて、私は知らなかった。
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私達は町に戻って海に向かった。ナーム、つまりナトリウムを取るために。ここは港町なんだよね。港町シームーン。
「じゃあ早速海水を汲んでください!」
「え?なんで海水なんだ?今必要なのはナームだぞ?水じゃないんだが…」
「海水から固体を作るんです!」
「そっそんなことができるのか?!」
「できますよ。シャーロットさん、水だけを蒸発させることはできますか?」
「できるけど…海水を蒸発させるの?」
「はい!よろしくお願いします!」
ふふん♪ナトリウムって本当は塩だけどね〜実験したいからなんだけど、バレてないから大丈夫だよね。
「『水よ今我が声に答えよ水よ散れ!』」
フッいう音と共に水が消えて塩が出てきた。
「これがナーム?何か見たことあるような…」
わー!バレる!バレちゃうよ!私は急いでビンに塩…ではなく、ナームを入れた。
「さっさぁ!ギルドに報告に行ってください!」
「そっそうだな。ありがとう!お礼に報酬の一部を渡したいから一緒にギルドに来てくれないか?」
「あ、はいもちろんです。」
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ギルドにつくと、早速達成報告をしたサラたちが報酬の銀貨3枚をくれた。報酬は銀貨9枚だそうだ。ちなみに、銅貨10枚で銀貨1枚銀貨10枚で金貨1枚金貨100枚で白金貨1枚だそうだ。宿は基本的に銅貨3枚ほどらしい。ありがとうございます。ゴーさん。
「なぁ、リカちょっといいか?」
すっごい剣幕でサラが詰め寄って来てます。怖い怖い怖い
「な…なんでしょうか……」
し、シャーロットもなんか怖い顔してるんだけど?!ほんと何なのぉぉぉぉぉ!!
お久しぶりです!ラビットスター☆です。今回も『理系少女は理科の知識で無双する』をお読みいただきありがとうございます!今回も木島みのかさんとご一緒させていただきました。私って実は結構な文系でして、理科はまあまあできるくらいなんですよ。そして、実は理科より社会のほうができるんですよね。もし、理系少女が歴史少女だったら知識チートではなく、独特な言葉で周囲を振り回していくお話になりそうですよね。しかも主人公が陽キャになって。結構癖の強い話になりそうですね。これからもリカの活躍にどうぞご期待ください!




