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引きこもりのカチカチ山のたぬき弁をとる~斜め上から見た美しい世界 番外編  作者: RiderLisa


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番外編 ~講義 地球理解A 分類⑵後天性 CASE①カチカチ山

今回は、わたくしタヌちゃんを例に出していきたいと思います。

既にご存知のことと思いますが、私はカチカチ山のたぬきです。

意地悪で人間を化かす悪者だと誰もが知る、有名な狸であります。

トンデモナイ者⑵後天性に分類されていました。

怒りと悲しみに支配された意地悪な狸です。


なぜそうなってしまうのか?

自分の思考、行動が手に負えなくなるからです。

自分自身に対しても他者にたいしても、意地悪になってしまうのです。

トンデモナイ者に変化すると、大事件を起こすことになります!


さらに詳しく

理由と解決方法をまとめていきますが、まずは私の生い立ちについて、ちょっとした物語形式でお読み下さい。


CASE①カチカチ山のたぬき


私は父狸、母狸がいる普通の狸として産まれました。

母は【ター坊】と呼んでいたと思います。

物心ついた頃には既に【狸は悪い奴】と世間で言われていました。

とにかく嫌われていたのです。

生まれたときからそうだったので、当たり前のことでした。なぜ嫌われているのか?疑問を抱いたことはありませんでした。


父狸と母狸は、私が自立できるように生き方を教えてくれました。

とにかく隠れて生きることです。

嫌われていますから。

コソコソと食べ物を探し、コソコソと暗い我が家に帰り、コソコソと食べる…。

その繰り返しです。


そんなある日、母が白い花で冠を作ってくれました。

私は花冠を作ることに夢中になり、

作ることはなんて楽しいのか!コソコソすることしか能がなかった狸に楽しみが出来たのです!

人目を盗んでは花冠を作り続けました。


しかし、父狸はそんなもの何の役にも立たないと花冠を燃やしてしまったのです。


そんなことよりも、罠を見抜く目を育てろ!

父狸の口癖です。


母狸は、燃える花冠を悲しそうに見つめていました。

不服そうな顔をしながら耐えている母狸を見ると、

何とかしなければ…と思いました。


私は「ちょうど作ることに飽きてきていたから大丈夫」と言いました。

母狸はホッとしているように見えました。


それからは、親狸の目を盗んでコソコソと冠を作っていました。

見つかるとマズイので、作ったら花畑に置いて帰りました。


そんなことを繰り返していた頃、不作が続いて食料が手に入りにくい日が続きました。

森の者たち、みな飢え始めていました。


それでも何とか赤い実を見つけて、口に放り込み飢えをしのいでいたのです。

父狸は、食べ物を探すため毎日森へ出掛けていたので何か食べていたのか?ピンピンしていました。

帰ってくるまで、母狸とふたりで木の実を食べて過ごしました。


ある日の夜、父狸は鳥を咥えて帰ってきました。

お腹が空いていた私は、すこし分けてほしいと言いました。

すると、半分分けてくれました。

それをさらに母狸と半分個して食べました。

父はあっという間に食べ終わっていました。

私は母狸と味わって少しずつ食べました。


すると…その日のうちに、父狸は苦しみ出して

顔を真っ赤にしていました。

父狸は「これからは鳥は食べないほうがいい」と言いました。

幸い私たちふたりは、量が少なかったせいか何事もありませんでした。

欲張った父狸は、そのせいで寝込んでしまったのです。

動けなくなったせいか、一気に老け込んでしまいました。

それから私は、父狸の分も赤い実を取りに行くことにしました。

なんだか可哀想だったからです。


時間をかけてヘトヘトになるまで探して、赤い実と緑の実とキノコを見つけました。


父狸は食べ物を見て言いました。

「いつもの赤い実はお前たちふたりで食べなさい」

「緑の実はあぶないからやめなさい」

「これは…どうかな…?」と言って、キノコを少しずつ食べました。

「お前たちは明日になるまで

同じキノコを食べたらいけないからな」と言いました。


次の日、父狸の腕にブツブツが出ていて

身体中が痒いと言っていました。

「このキノコは毒だから食べないほうがいい」と言いました。


次の日も私は、いつもの赤い実と見たことないキノコを1つ見つけたので持って帰りました。

細い茎が束になっていて、その先に小さいキノコがたくさん集まっている珍しい食べ物を「これは食べられるキノコだから食べなさい。具合いが悪いから今日はなにもいらないから」と、父狸は言いました。


そして、次の日さらに弱々しい声で囁くように言いました。

「考えてみたら、鳥のせいでは無いな…

鳥を食べる前に美味しい球根スープを食べたんだ。

アレのせいかもしれない、毒があったのかもしれない…球根を食べるのはやめなさい」


母狸は、わかりましたと答えていました。


「あと…となり町に近付いたら危ないから

ちゃんと隠れて生きなさい」

父狸はそう言い残し亡くなりました。


しばらく経ってから、母は毎夜どこかに出掛るようになりました。

心配で後をつけたこともあります。


すると、父狸のお墓の前でじっと座っていたのです…。

心配でしたが、そっとしておくことにしました。


それから何日か過ぎ、母がいなくなりました。


同時期に、となり町の狸たちがたくさん死んだと

近くにいるうさぎが噂していました。


私は、とても嫌な予感がしたのです。




                2枚目に続きます。

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