第3話
―クロガミとエドワド4世の「そこまで言わせて」―
♪テレレレレレ〜♪
謎の討論番組。
スタジオ豪華。
無駄に豪華。
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司会席。
黒コート姿の男。
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クロガミ
「始まりました」
「そこまで言わせてのお時間です」
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隣。
王冠。
赤マント。
威圧感全開。
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エドワド4世
「余は忙しいのだが」
クロガミ。
「まぁええやん」
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観客席。
三神凌牙
「何なんだこの空間……」
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クロガミ。
「本日のテーマはこちら!」
フリップ。
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『カグラは妹なのか? 妻なのか?』
三神。
「重すぎるテーマだろ!!」
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スポットライト。
静かに現れる少女。
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カグラ
カグラ。
「……帰っていい?」
クロガミ。
「まだ早い」
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エドワド4世が腕を組む。
「世界線によって変化する」
クロガミ。
「便利な言葉やなぁ」
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カグラが小声。
「本当に嫌なんだけどこの番組……」
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その時。
後方モニター。
無数のLOOP映像。
兄妹世界線。
敵対世界線。
夫婦世界線。
全部流れる。
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三神。
「情報量多すぎる!!」
クロガミ大笑い。
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エドワド4世が真顔で言う。
「余も混乱している」
三神。
「お前もなのかよ!!」
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その瞬間。
スタジオ天井が割れる。
巨大な“目”。
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管理者
全員。
「あ」
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クロガミ。
「番組終了や!!」
爆速撤収。
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カグラだけ取り残される。
「また私!?」
第三話
―カグラ―
夜。
海上帝国。
巨大な城。
波音だけが響いていた。
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三神凌牙 は窓際に立っていた。
落ち着かない。
異世界。
神。
LOOP。
全部意味不明。
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「帰りたい……」
本音だった。
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その瞬間。
背後で鈴の音。
リン……
静かな音。
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振り返る。
そこにいた。
白銀の髪。
紅い瞳。
月光みたいな空気を纏う少女。
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カグラ
彼女は三神を見る。
じっと。
驚いたように。
悲しそうに。
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「……兄様?」
三神。
「は?」
意味が分からない。
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カグラが近づく。
震える手。
まるで確かめるように。
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「本当に……セラ兄様なの?」
その名前。
また頭痛。
断片的な記憶。
笑い声。
幼い少女。
手を繋ぐ光景。
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三神が頭を押さえる。
「ッ……!」
カグラの表情が曇る。
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「やっぱり」
「記憶が……」
その時。
扉が開く。
轟音。
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入ってきたのは。
巨大なマント。
王冠。
圧倒的威圧感。
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エドワド4世
彼はカグラを見る。
そして。
三神を見る。
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「会わせたか」
カグラ。
「隠しても無駄です」
静寂。
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三神。
「説明しろ」
エドワド4世は少し黙る。
やがて低く言った。
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「カグラは」
「アマテラス の娘だ」
三神。
「は?」
情報量が多い。
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カグラは俯く。
「でも」
「私は失敗作なの」
空気が変わる。
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エドワド4世が眉をひそめる。
「カグラ」
カグラは続ける。
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「未来視」
「LOOP感知」
「観測干渉」
「全部中途半端」
「だから私は」
「陰に隠された」
静かな声。
だが。
悲しみが深かった。
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三神。
「陰?」
その時。
窓の外。
巨大な月。
そこへ黒い影。
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クロガミ
窓枠に座っていた。
いつの間にか。
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クロガミ。
「ややこしくなってきたなぁ」
三神。
「お前は入口から来い!!」
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クロガミは笑う。
そして。
カグラを見る。
少しだけ優しい目で。
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「まだ黙っとったんか」
カグラは俯く。
「……怖かった」
三神。
「何がだ」
静寂。
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カグラが震える声で言った。
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「私は昔」
「セラ兄様の“妹”だった」
空気が止まる。
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三神。
「……だった?」
エドワド4世が目を閉じる。
重い沈黙。
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クロガミ。
「LOOPで関係性が壊れたんや」
「世界線ごとにな」
三神。
「何だよそれ……」
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カグラの瞳に涙。
「世界によっては」
「兄妹」
「敵」
「赤の他人」
「そして――」
彼女はエドワド4世を見る。
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「妻だった時もある」
三神。
「待て待て待て!!」
情報が処理できない。
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エドワド4世は真顔。
「世界線の問題だ」
三神。
「便利すぎるだろその設定!!」
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クロガミ爆笑。
「LOOPあるあるや!」
三神。
「絶対違う!!」
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その時。
空が歪む。
巨大な“目”。
管理者。
⸻
管理者
カグラの顔色が変わる。
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「来る……!」
エドワド4世が剣を抜く。
クロガミが空を見る。
笑みが消える。
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そして。
カグラが三神の手を掴んだ。
震えながら。
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「お願い」
「今度こそ」
「セラ兄様を終わらせて」
その瞬間。
世界が大きく揺れた。
登場人物
―第三話:カグラ―
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三神凌牙
異世界へ送られた一般男性。
セラの記憶が徐々に流れ込み、“セラとしての因果”へ巻き込まれていく。
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セラ
世界を救えなかった存在。
LOOPごとに異なる運命を辿っている。
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カグラ
アマテラス の娘。
未来視やLOOP感知能力を持つ。
世界線によって、
* セラの妹
* 敵対者
* 赤の他人
* エドワド4世の妻
など関係性が変化する特異存在。
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エドワド4世
巨大艦隊を率いる王。
LOOP世界の変化をある程度認識している。
カグラと深い因縁を持つ。
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クロガミ
LOOPを繰り返す観測者。
世界線変動による関係性崩壊を知っている。
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管理者
LOOP異常を感知し介入を始める超越存在。
巨大な“目”として空に現れる。
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用語
LOOP世界線
繰り返される世界。
選択や失敗によって人物関係すら変化する。
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観測干渉
未来やLOOPを感知・改変する能力。
カグラが持つ危険な力。
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セラ兄様
カグラが三神へ向けて呼ぶ名前。
過去LOOPでの関係性が影響している可能性がある。




