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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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第2話

登場人物


―第二話:エドワド4世―



三神凌牙


異世界へ送られた三十七歳の一般男性。

“セラ”としての記憶や因果が流れ込み始めている。



セラ


かつて世界を救えなかった存在。

その記憶と力が三神へ影響を与えている。



クロガミ


LOOPを繰り返す観測者。

三神を“今回の候補”として見守っている。



エドワド4世


巨大艦隊を率いる王。

海を支配するほどの力を持つ。


三神を“セラの器”として見定める。



ポセイドン


海神。

この世界の均衡を守る存在。



管理者


世界修正を行う超越存在。

巨大な“目”として現れる。



用語


セラの器


セラの記憶や因果を受け継ぐ存在。

三神凌牙が新たな候補として選ばれる。



海上帝国


エドワド4世が統治する巨大勢力。

海洋国家群を支配している。



管理者の修正


世界線の異常を排除するための強制介入。

空間崩壊やLOOP干渉を引き起こす。

第二話


―エドワド4世―


荒れ狂う海。


転がる観光バス。


燃えるタイヤ。


意味不明な状況。



三神凌牙 は砂浜へ投げ出されていた。


「……死ぬ」


本気で思った。



その横。


平然と立つ男。


黒コート。


黒い笑み。



クロガミ


「異世界初日としては上出来や」


三神。


「基準がおかしい!!」



その時。


海の向こうから鐘の音。


ゴォォォン……


巨大な船が現れる。


黒い帆。


古い紋章。


そして。


船首に立つ一人の男。



銀髪。


王冠。


赤いマント。


異様な威圧感。



エドワド4世


男は三神を見る。


じっと。


まるで値踏みするように。



「……そいつか」


低い声。


クロガミが肩をすくめる。


「今回の候補や」


三神。


「候補?」



エドワド4世が船から降りる。


海面を歩いて。


当然みたいに。



三神。


「神かよ……」


クロガミ。


「王や」


「いや十分怖いわ」



エドワド4世は三神の前へ立つ。


その圧だけで空気が重い。



「名を言え」


三神。


「……三神凌牙」


エドワド4世。


「違う」


静寂。



「貴様の名は」


「セラだ」


その瞬間。


頭痛。


記憶。


炎。


死。


LOOP。


無数の世界。



三神が膝をつく。


「ぐぁぁ……!!」


脳へ流れ込む。


知らない人生。


知らない戦い。



鳥羽姫。


焔牙。


ララガミ。


六居館。


全部。



クロガミが静かに見る。


笑っていない。



エドワド4世。


「器としては悪くない」


三神。


「器……?」


エドワド4世は背を向ける。



「この世界は滅びかけている」


「貴様が選ばれた理由も」


「すぐ分かる」


その瞬間。


空が歪む。


ザザ……


ノイズ。


巨大な“目”。



管理者


現実が軋む。


海が逆流する。



エドワド4世が剣を抜く。


巨大な蒼い剣。


海鳴りが響く。



「来るぞ」


クロガミ。


「早すぎるなぁ」


三神。


「何がだ!?」


次の瞬間。


空から黒い腕が降ってきた。


巨大。


人間じゃない。


世界そのものみたいな質量。



エドワド4世が叫ぶ。


「下がれ!」


蒼い斬撃。


海を割る。


轟音。



三神は呆然と見ていた。


理解できない。


ただ一つ。


分かることがある。



この世界は。


もう壊れ始めている。



クロガミが笑う。


どこか嬉しそうに。


どこか悲しそうに。



「ええやん」


「やっと物語っぽくなってきた」

―クロガミ、設定を忘れる―


場所。


海辺。


夕焼け。


なぜか平和。



クロガミ が座っている。


その横で。


三神凌牙 が真顔。



三神。


「なぁ」


「エドワド4世って誰だよ」


静寂。



クロガミ。


「……誰やろな?」


三神。


「お前出しただろ!?」



その時。


背後から重厚な声。



エドワド4世


「余を忘れたか」


クロガミ。


「あ、いたわ」


軽い。


軽すぎる。



エドワド4世。


「貴様……」


クロガミは笑う。


「いや急に出てきたから」


「作者も困惑しとる」



三神。


「メタいこと言うな!!」



そこへ。


ララガミ 登場。


「また勢いだけで新キャラ出したの?」


クロガミ。


「ロマンや」



エドワド4世。


「余は重要人物だ」


三神。


「本当か?」


エドワド4世。


「多分」



全員。


「多分なんだ……」



その瞬間。


空に巨大な“目”。


管理者


全員。


「あ」



クロガミ。


「解散や!!」


全力ダッシュ。



エドワド4世だけ取り残される。


「余も走るべきか?」

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