第五十九話:
登場人物
―第五十九章:セラの絶対絶滅危機―
セラ
管理者によって“未来誤差”と認定された存在。
存在・記憶・未来そのものを消去され始める。
物語世界における重要特異点。
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クロガミ
セラを守るため、“本来の力”を解放する。
巨大な黒翼と観測の目を展開し、管理者と同等の力を見せ始める。
その姿は、もはや神に近い。
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ララガミ
未来世界から来た少女。
クロガミが“最悪の存在”になる未来を知っている。
セラの消滅を止めようとする。
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鳥羽姫
消えていくセラを必死に抱きしめる。
セラへの強い想いを見せる。
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焔牙
管理者へ真正面から挑む。
しかし観測によって攻撃を無効化され、右腕へ深刻な損傷を受ける。
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お館様
クロガミが解放した力の危険性を知る人物。
その姿に強い警戒を示す。
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アポローン
超高熱の炎で管理者へ攻撃を仕掛けるが、完全には通用しない。
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トリードン
深海と死の記憶を用いて管理者へ干渉する。
しかし“観測”により無効化される。
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ゲッセンカ
未来視を行うが、未来そのものを破壊される。
観測負荷により瞳から出血する。
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ライコウカ
雷速の力で管理者へ挑む。
だが圧倒的な観測性能の前に届かない。
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夜叉姫
影と観測遮断で管理者を妨害する。
しかし観測貫通により防御を突破される。
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管理者
世界を観測・修正する超越存在。
“未来誤差”であるセラを消去しようとする。
クロガミを“同種観測者”と認識する。
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用語
観測消去
管理者が行う世界修正。
対象の存在・未来・記憶そのものを削除する力。
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同種観測者
管理者と同質の力を持つ存在。
クロガミがそれに該当することが判明する。
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神殺し
クロガミが宣言した禁忌。
管理者への直接反逆を意味する。
第五十九章:セラの絶対絶滅危機
―観測消去―
崩壊していた。
ゲーム盤。
空。
六居館。
全てが音を立てて割れていく。
巨大な“目”が世界を見下ろしていた。
管理者
「――未来誤差確認」
「――対象:セラ」
「――消去開始」
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瞬間。
世界中から黒い光が伸びる。
一本。
二本。
無数。
全部。
一人へ向かっていた。
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昏睡状態だった セラ の身体が浮く。
鳥羽姫が叫ぶ。
鳥羽姫
「セラ!!」
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セラの身体が透け始める。
存在そのものが削られていく。
記憶。
未来。
名前。
全部。
消されていく。
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焔牙が飛び出す。
焔牙
「やめろぉぉぉ!!」
炎を叩き込む。
だが。
炎が“観測”された瞬間。
消滅。
焔牙の右腕が砕ける。
「がぁっ!?」
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ライコウカが雷を放つ。
ライコウカ
「退け!!」
雷速の一撃。
しかし。
管理者の視線だけで霧散。
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アポローンが太陽を生み出す。
アポローン
「燃え尽きろ!!」
超高熱。
空間蒸発。
それでも。
管理者は止まらない。
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トリードンが海を呼ぶ。
トリードン
「深海へ沈め」
死の海。
記憶の濁流。
しかし。
全部“無かったこと”にされる。
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ゲッセンカが未来を見る。
ゲッセンカ
「未来が……消えていく……!」
彼女の瞳から血が流れる。
観測そのものが壊されている。
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夜叉姫が影を広げる。
夜叉姫
「観測遮断」
黒が世界を覆う。
だが。
巨大な“目”が開く。
影ごと貫通。
夜叉姫が初めて膝をついた。
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クロガミだけが動かなかった。
クロガミ
ただ。
セラを見ている。
消えていくセラを。
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ララガミが叫ぶ。
ララガミ
「パパ!!」
「また失うの!?」
その声で。
クロガミの目が揺れる。
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セラの身体がさらに薄くなる。
鳥羽姫が泣きながら抱きしめる。
「嫌です……!」
「消えないで……!」
だが。
腕の中から消えていく。
存在が崩れていく。
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管理者の声。
「――未来分岐危険度最大」
「――セラ消去を優先」
世界が暗転する。
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その瞬間。
クロガミが歩き出した。
静かに。
ゆっくり。
笑っていない。
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お館様が目を見開く。
お館様
「……まさか」
夜叉姫が呟く。
「やめなさい」
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クロガミは止まらない。
セラの前へ立つ。
そして。
巨大な“目”を見上げた。
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「ええ加減にせぇよ」
その瞬間。
世界の色が消えた。
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黒。
黒。
黒。
全てがクロガミ色へ染まる。
六居館が震える。
空間が悲鳴を上げる。
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焔牙が震える。
「何だ……この力……!」
ララガミが目を閉じる。
知っている。
未来で見た。
最悪のクロガミ。
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クロガミの背後に現れる。
巨大な黒翼。
空を覆うほどの翼。
そして。
無数の“目”。
管理者と同じ観測の力。
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管理者が初めて止まる。
「――同種観測者確認」
静寂。
⸻
クロガミが笑う。
だが。
その顔は。
誰も知るクロガミではなかった。
「ほな」
「神殺し、始めよか」
その瞬間。
世界そのものが割れた。
―小鴉ニュース速報―
\テテーン!!/
謎のスタジオ。
謎の照明。
そして。
机にちょこんと座る小さな鴉。
黒ネクタイ着用。
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小鴉
「こんばんは」
「小鴉ニュース速報のお時間です」
ペコリ。
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背後スクリーン。
ドーン!!
『クロガミ、ついにキレる』
テロップが重い。
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小鴉が原稿を見る。
「本日未明」
「管理者によるセラ消去事件が発生」
「これに対し」
紙めくる。
「クロガミ氏、ガチギレ」
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映像。
黒翼展開。
世界崩壊。
焔牙絶叫。
鳥羽姫号泣。
全部カオス。
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小鴉。
「なお現場にいた関係者は」
「“怖かった”」
「“圧がヤバい”」
「“笑ってないクロガミ怖い”」
と証言しています」
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その時。
画面右上。
速報テロップ。
『ララガミ氏、未来のセラだった』
小鴉。
「情報量が多すぎる」
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さらに速報。
『クロガミ、前世で結婚していた疑惑』
小鴉。
「コメントに困りますねぇ」
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そこへ。
スタジオ乱入。
クロガミ
「誰がニュースにしろ言うた!!」
小鴉冷静。
「視聴率です」
「生々しいわ!!」
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さらに。
画面下テロップ。
『六居館会議、鍋パーティーになる可能性』
クロガミ。
「そこ報道すな!」
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そこへ静かに入ってくる 夜叉姫 。
小鴉。
「本日のゲストです」
夜叉姫。
「帰ります」
「毎回早いんよ」
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小鴉が最後にカメラを見る。
「なお現在」
「世界は崩壊寸前です」
後ろでクロガミ。
「軽く言うな!!」
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小鴉。
真顔。
「以上」
「小鴉ニュース速報でした」
その瞬間。
後ろで世界が爆発した。
\ドゴォォォン!!/
小鴉。
「CMどうぞ」




