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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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第五十五話:

登場人物


―第五十五章:雷鳴の裁き―


ライコウカ


雷禍の雷居館を治める当主。

雷と裁きを司る超越者。


圧倒的な速度と雷撃を操り、“天空最速”と呼ばれる存在。

冷静沈着だが、管理者に対しては激しい怒りを抱いている。



焔牙


セラの右腕。

ライコウカとの対面で、“速さ”と“怒り”の違いを叩き込まれる。



鳥羽姫


白都の姫君。

雷禍の雷居館の激しい雷撃に圧倒されながらも、各居館当主たちの異常な力を目撃する。



クロガミ


半消滅状態の観測者。

ライコウカから雷撃を受け、アフロ化する。


六居館すべての当主と因縁を持つ。



管理者


観測領域への侵食を続ける絶対存在。

雷禍の雷居館にも干渉を開始する。



六居館 当主一覧



お館様


神の滝居館かみのたきやかた


六居館を束ねる最古の観測者。

時間の歪みすら扱う超越存在。


かつて クロノス と面識を持つ。



アポローン


炎哭の火居館えんこくのひやかた


炎と怒りを司る当主。

“太陽”そのものを操る灼熱の支配者。



トリードン


海冥の海居館かいめいのうみやかた


記憶と死を司る深海の王。

海に沈んだ過去や死者の記憶を読み取る力を持つ。



ゲッセンカ


月天の月居館げってんのつきやかた


幻術と未来視を司る月の観測者。

無数の未来を同時に見ることができる。



ライコウカ


雷禍の雷居館らいかのかみなりやかた


雷と裁きを司る天空の支配者。

雷速の戦闘能力を誇る。



夜叉姫


黒翼の黒居館こくよくのくろやかた


影と観測を司る最も異質な当主。

クロガミに最も近い力を持つ存在とされる。



用語


六居館


管理者へ対抗するために生まれた六つの観測領域。


* 神の滝居館

* 炎哭の火居館

* 海冥の海居館

* 月天の月居館

* 雷禍の雷居館

* 黒翼の黒居館


それぞれの当主は、世界法則級の力を持つ。

第五十五章:雷鳴の裁き


―雷禍の雷居館―


空の上だった。


雲海を突き抜けた先。


永遠に雷鳴が響く世界。


紫電が走り。


空そのものが裂け続けている。


そこに浮かぶ巨大な居館――


雷禍の雷居館らいかのかみなりやかた


六居館の一つ。


雷と裁きを司る天空の神域。



轟音。


バリバリバリッ!!


雷が落ちる。


白都兵たちが悲鳴を上げる。


「近づくだけで死ぬぞここ!!」



その中を歩く 焔牙 。


雷が肩を掠める。


「……チッ」


だが止まらない。


むしろ笑っていた。


「嫌いじゃねぇ」



鳥羽姫が叫ぶ。


鳥羽姫


「好きなんですかこれ!?」


「戦場っぽいしな」


「感覚がおかしいです!!」



その後ろ。


半透明の クロガミ 。


「わい感電したら消えるんちゃうか」


「知らねぇよ」



その時だった。


天空全体が震える。


ドゴォォォン!!


巨大な雷柱。


空が真っ二つに裂ける。


そこから現れた。


一人の男。



長い銀髪。


黒雷を纏う鎧。


鋭い眼光。


背後では無数の雷龍が吠えている。


近づくだけで空気が焦げる。


ライコウカ


彼が立った瞬間。


周囲の雷が“跪いた”。



焔牙がニヤリと笑う。


「……強ぇな」


ライコウカは静かに見る。


「炎か」


その一言だけで。


落雷。


轟音。


焔牙の足元が爆発する。



鳥羽姫が息を呑む。


「速すぎる……!」


クロガミが肩をすくめる。


「相変わらず短気やな雷親父」


ライコウカが睨む。


「貴様ほどではない」


「皆わいに厳しない?」



ライコウカはゆっくり歩く。


そのたび雷鳴。


「裁きとは、一瞬だ」


「迷いは雷を鈍らせる」


焔牙が剣を握る。


「説教かよ」


「違う」


ライコウカの瞳が光る。


「警告だ」



その瞬間。


焔牙の周囲に雷の牢獄。


動けない。


速い。


いや。


“速すぎる”。


焔牙が歯を食いしばる。


「っ……!」


ライコウカは静かに言う。


「怒りに飲まれた炎は遅い」


「本当に速い者は」


「怒らない」



クロガミが吹く。


「お前が言うと説得力ゼロやな」


次の瞬間。


落雷。


クロガミ直撃。


バチィィィ!!



クロガミ。


アフロ。


沈黙。


鳥羽姫が吹き出す。


「っ……!」


焔牙。


「似合ってるぞ」


クロガミ真顔。


「訴えるで」



その時だった。


空が黒く染まる。


雷雲が裂ける。


巨大な“目”。


管理者


「――観測領域確認」


天空が震える。


雷が狂う。



ライコウカの表情が変わる。


静かだった男が。


初めて怒気を見せた。


「……またか」


その瞬間。


雷禍の雷居館全体に雷紋が広がる。


空。


雲。


雷龍。


全てがライコウカへ集まる。



焔牙が息を呑む。


「なんだこの圧……!」


クロガミが低く笑う。


「雷はな」


「一番“天”に近い力なんや」



ライコウカが空へ手を伸ばす。


その瞬間。


天空そのものが、“巨大な雷神”へ変わった。

―クロガミホット一息 夜叉姫とバラエティー編―


\テテーン!!/


謎のスタジオ。


謎の拍手。


謎の観客。


そして中央に立つ男。


クロガミ


「さぁ始まりました!」


「第一回!」


「クイズ!いってみてはどう!!」


観客拍手。


パチパチパチ!!



横には。


無表情で座る 夜叉姫 。


腕組み。


圧が強い。


完全に空気が怖い。



クロガミ。


「ゲストは夜叉姫さんでーす!」


夜叉姫。


「帰っていい?」


「早い早い!」



問題ボタン登場。


ピコン。


クロガミが司会顔になる。


「第一問!」


ドラムロール。


ダララララ……


「わいの年齢は?」


夜叉姫即答。


「知らない」


ブブー!!


「興味持って!?」



クロガミ。


「ちなみに作者も知らん」


夜叉姫。


「終わってる」



第二問。


「六居館で一番うるさいのは?」


夜叉姫即答。


「お前」


\ピンポーン!!/


観客拍手。


クロガミ。


「即答やめぇ!!」



その時。


なぜか回答席に座る ポセイドン 。


「ワシも参加するぞ!」


クロガミ。


「なんでおるん」


「暇や」



第三問。


「一番怒らせたら怖い居館当主は?」


ポセイドン。


「ゲッセンカ」


夜叉姫。


「同じく」


\ピンポーン!!/



その瞬間。


照明が消える。


月光。


静かな声。


ゲッセンカ


「……聞こえていますよ?」


全員硬直。


クロガミ。


「帰って!?!?」



ゲッセンカ微笑む。


怖い。


めちゃくちゃ怖い。


ポセイドン小声。


「なんで月の人って笑顔怖いん」



第四問。


クロガミ汗だく。


「えー……」


「問題」


「管理者より怖いものとは?」


沈黙。


夜叉姫が静かに押す。


ピコン。


「クロガミが真面目になる時」


空気止まる。


クロガミ。


「…………」


ポセイドン。


「正解やな」


\ピンポーン!!/



クロガミが崩れ落ちる。


「酷ない!?」


夜叉姫。


「事実」



そこへ。


突然乱入する 焔牙 。


「何やってんだお前ら」


クロガミ。


「バラエティー番組や」


「世界観壊すな」



最後の問題。


クロガミが咳払い。


「ではラスト問題!」


「本編で一番苦労してる人は?」


全員。


ピコン!!


「セラ」


\ピンポーン!!!!/


観客大拍手。


紙吹雪。



遠くで。


なぜかくしゃみする セラ 。


「……嫌な予感する」


その頃スタジオでは。


クロガミが泣いていた。


「主人公って大変やなぁ……」

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