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登場人物
―第二十八話:海神終焉―
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セラ
LOOP崩壊を何度も経験した少女。
終焉の中でも「生きる」と叫び、海神ポセイドンへ立ち向かう。
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ポセイドン
空の海から現れた海神。
“観測の核”であるセラを消そうとしている。
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シンガミ
世界を観測し続ける存在。
現代世界へも“SHINGAMI SYSTEM”を展開している。
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橘ひより
高次観測層から現れた少女。
セラを守るため光の障壁を展開する。
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三神凌牙
崩壊する世界の中でも抗い続ける男。
「何回世界を壊す気だ」と怒りをぶつける。
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用語
SHINGAMI SYSTEM
シンガミが現代世界へ侵食させた観測システム。
全世界のモニターへ展開された。
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観測の核
ポセイドンがセラへ与えた呼称。
世界崩壊とLOOP中心存在を意味している。
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空の海
ポセイドン出現時に現れた異常現象。
空そのものが海へ変質した。
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終焉の鐘
世界崩壊の最後に鳴り響いた鐘。
誰が鳴らしたのかは不明。
第二十八話
―海神終焉―
空が裂けていた。
現代世界。
ビル群。
道路。
信号。
その全てが崩れていく。
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世界中のモニターへ。
同じ文字。
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∴ SHINGAMI SYSTEM
Λ ACTIVE
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人々が空を見上げる。
悲鳴。
逃走。
混乱。
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そして。
黒いヒビの奥から。
巨大な海が現れた。
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空に“海”。
常識崩壊。
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津波が空から落ちる。
都市消滅。
ビル崩壊。
世界が粉々になっていく。
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セラ は瓦礫の中で立ち上がる。
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「また……終わるの?」
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その瞬間。
海が割れる。
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巨大な槍。
青い雷。
神の咆哮。
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海の中心から現れる。
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ポセイドン
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巨大。
神そのもの。
青黒い鎧。
目が燃えている。
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世界が震える。
海面が浮く。
重力が狂う。
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人々が叫ぶ。
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「神だ……!」
「なんだあれ!?」
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ポセイドンが静かにセラを見る。
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『見つけたぞ』
低い声。
世界へ響く。
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セラ。
「……私を?」
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ポセイドン。
『観測の核』
『終焉の残滓』
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その瞬間。
セラの胸が発光する。
白い光。
LOOPの記憶。
世界崩壊の記録。
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ポセイドンが槍を向ける。
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『お前を消せば』
『世界は止まる』
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セラ。
「そんなの……!」
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その時。
黒い空がさらに裂ける。
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白黒の巨大な“目”。
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シンガミ
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『観測継続』
ポセイドンが空を見る。
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『貴様』
海が荒れる。
空間歪曲。
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シンガミ。
『旧神確認』
ポセイドン。
『観測者風情が』
神の怒り。
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巨大津波。
街ごと飲み込む。
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セラ。
「きゃああ!!」
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その瞬間。
白い光。
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橘ひより
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ひより。
「セラさん!!」
光の壁。
津波防御。
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しかし。
空。
大地。
海。
全部へヒビ。
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世界そのものが耐えられない。
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三神が瓦礫から立つ。
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三神凌牙
「……ふざけんな」
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世界を見る。
崩壊。
終末。
神。
観測者。
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三神。
「何回世界壊す気だぁぁぁ!!」
叫び。
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その瞬間。
セラが前へ出る。
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「ポセイドン!!」
ポセイドンの瞳。
揺れる。
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セラ。
「私は消えない!」
「何回終わっても!」
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世界崩壊の風。
髪が揺れる。
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「私は!」
「生きる!!」
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ポセイドン。
『愚かな』
槍を振り上げる。
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海神の一撃。
世界断裂。
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セラも光を放つ。
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白い観測光。
LOOPの記憶。
全部解放。
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セラ。
「うあああああ!!」
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神と少女。
激突。
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その瞬間。
世界が砕けた。
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空。
海。
街。
時間。
全部が粉々になる。
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ひより。
「セラさん!!」
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シンガミ。
『観測限界到達』
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ポセイドン。
『終われ』
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セラ。
「終わらない!!」
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白と青。
黒と海。
光が衝突する。
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そして。
誰もいなくなった世界で。
最後に響いたのは。
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“鐘の音”だった。
―クロガミと小鴉の対談―
崩壊した世界。
瓦礫。
黒い空。
止まった海。
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その片隅。
なぜか。
小さな屋台。
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暖簾。
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【観測居酒屋】
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クロガミ
『いらっしゃい』
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暖簾をくぐる。
黒い日傘。
ロードソード。
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小鴉
「なんで世界滅亡中に店やっとるんや」
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クロガミ。
『暇やから』
小鴉。
「終わっとる」
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席へ座る。
湯気。
謎の黒い飲み物。
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小鴉。
「……で?」
「今回どうする気や」
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クロガミが笑う。
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『何がや』
小鴉。
「全部や」
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外では。
空が崩れている。
ポセイドン暴走。
シンガミ観測。
世界粉砕。
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なのに。
店内だけ妙に平和。
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クロガミ。
『まぁ派手になってきたな』
小鴉。
「作者絶対ノリで増やしとるやろ」
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クロガミ。
『せやな』
即答。
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小鴉が頭を抱える。
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「シンガミ」
「ポセイドン」
「上位観測層」
「編集部」
「野球拳」
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静寂。
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「どこ向かっとるんやこの漫画」
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クロガミ。
『知らん』
小鴉。
「お前が言うな」
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その時。
テレビ。
ニュース速報。
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【世界崩壊まで残り不明】
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小鴉。
「不明ってなんや」
クロガミ。
『適当や』
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二人で飲む。
妙な沈黙。
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小鴉がふと呟く。
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「……でもまぁ」
「嫌いやないで」
クロガミ。
『ほう?』
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小鴉。
「壊れても」
「何回終わっても」
「まだ進もうとしとる」
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窓の外。
セラがまだ立っている。
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小鴉。
「そういう主人公は嫌いやない」
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クロガミが笑う。
少しだけ。
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『お前』
『案外優しいな』
小鴉。
「うるさい」
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その時。
店の扉。
ギィ……
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誰か入ってくる。
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白黒混合コート。
感情のない瞳。
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シンガミ
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クロガミ。
『うわ来た』
小鴉。
「店壊すなよ」
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シンガミは静かに座る。
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『注文』
クロガミ。
『何飲む』
静寂。
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シンガミ。
『……コーヒー』
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小鴉。
「飲むんや」
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その時。
テレビ画面。
突然ノイズ。
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映る。
巨大な海。
崩壊する世界。
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そして。
傷だらけのセラ。
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全員が黙る。
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クロガミが小さく呟く。
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『さて』
『主人公の時間や』




