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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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110/111

❷❽

登場人物


―第二十八話:海神終焉―



セラ


LOOP崩壊を何度も経験した少女。

終焉の中でも「生きる」と叫び、海神ポセイドンへ立ち向かう。



ポセイドン


空の海から現れた海神。

“観測の核”であるセラを消そうとしている。



シンガミ


世界を観測し続ける存在。

現代世界へも“SHINGAMI SYSTEM”を展開している。



橘ひより


高次観測層から現れた少女。

セラを守るため光の障壁を展開する。



三神凌牙


崩壊する世界の中でも抗い続ける男。

「何回世界を壊す気だ」と怒りをぶつける。



用語


SHINGAMI SYSTEM


シンガミが現代世界へ侵食させた観測システム。

全世界のモニターへ展開された。



観測の核


ポセイドンがセラへ与えた呼称。

世界崩壊とLOOP中心存在を意味している。



空の海


ポセイドン出現時に現れた異常現象。

空そのものが海へ変質した。



終焉の鐘


世界崩壊の最後に鳴り響いた鐘。

誰が鳴らしたのかは不明。

第二十八話


―海神終焉―


空が裂けていた。


現代世界。


ビル群。


道路。


信号。


その全てが崩れていく。



世界中のモニターへ。


同じ文字。



∴ SHINGAMI SYSTEM

Λ ACTIVE



人々が空を見上げる。


悲鳴。


逃走。


混乱。



そして。


黒いヒビの奥から。


巨大な海が現れた。



空に“海”。


常識崩壊。



津波が空から落ちる。


都市消滅。


ビル崩壊。


世界が粉々になっていく。



セラ は瓦礫の中で立ち上がる。



「また……終わるの?」



その瞬間。


海が割れる。



巨大な槍。


青い雷。


神の咆哮。



海の中心から現れる。



ポセイドン



巨大。


神そのもの。


青黒い鎧。


目が燃えている。



世界が震える。


海面が浮く。


重力が狂う。



人々が叫ぶ。



「神だ……!」


「なんだあれ!?」



ポセイドンが静かにセラを見る。



『見つけたぞ』


低い声。


世界へ響く。



セラ。


「……私を?」



ポセイドン。


『観測の核』


『終焉の残滓』



その瞬間。


セラの胸が発光する。


白い光。


LOOPの記憶。


世界崩壊の記録。



ポセイドンが槍を向ける。



『お前を消せば』


『世界は止まる』



セラ。


「そんなの……!」



その時。


黒い空がさらに裂ける。



白黒の巨大な“目”。



シンガミ



『観測継続』


ポセイドンが空を見る。



『貴様』


海が荒れる。


空間歪曲。



シンガミ。


『旧神確認』


ポセイドン。


『観測者風情が』


神の怒り。



巨大津波。


街ごと飲み込む。



セラ。


「きゃああ!!」



その瞬間。


白い光。



橘ひより



ひより。


「セラさん!!」


光の壁。


津波防御。



しかし。


空。


大地。


海。


全部へヒビ。



世界そのものが耐えられない。



三神が瓦礫から立つ。



三神凌牙


「……ふざけんな」



世界を見る。


崩壊。


終末。


神。


観測者。



三神。


「何回世界壊す気だぁぁぁ!!」


叫び。



その瞬間。


セラが前へ出る。



「ポセイドン!!」


ポセイドンの瞳。


揺れる。



セラ。


「私は消えない!」


「何回終わっても!」



世界崩壊の風。


髪が揺れる。



「私は!」


「生きる!!」



ポセイドン。


『愚かな』


槍を振り上げる。



海神の一撃。


世界断裂。



セラも光を放つ。



白い観測光。


LOOPの記憶。


全部解放。



セラ。


「うあああああ!!」



神と少女。


激突。



その瞬間。


世界が砕けた。



空。


海。


街。


時間。


全部が粉々になる。



ひより。


「セラさん!!」



シンガミ。


『観測限界到達』



ポセイドン。


『終われ』



セラ。


「終わらない!!」



白と青。


黒と海。


光が衝突する。



そして。


誰もいなくなった世界で。


最後に響いたのは。



“鐘の音”だった。

―クロガミと小鴉の対談―


崩壊した世界。


瓦礫。


黒い空。


止まった海。



その片隅。


なぜか。


小さな屋台。



暖簾。



【観測居酒屋】



クロガミ


『いらっしゃい』



暖簾をくぐる。


黒い日傘。


ロードソード。



小鴉


「なんで世界滅亡中に店やっとるんや」



クロガミ。


『暇やから』


小鴉。


「終わっとる」



席へ座る。


湯気。


謎の黒い飲み物。



小鴉。


「……で?」


「今回どうする気や」



クロガミが笑う。



『何がや』


小鴉。


「全部や」



外では。


空が崩れている。


ポセイドン暴走。


シンガミ観測。


世界粉砕。



なのに。


店内だけ妙に平和。



クロガミ。


『まぁ派手になってきたな』


小鴉。


「作者絶対ノリで増やしとるやろ」



クロガミ。


『せやな』


即答。



小鴉が頭を抱える。



「シンガミ」


「ポセイドン」


「上位観測層」


「編集部」


「野球拳」



静寂。



「どこ向かっとるんやこの漫画」



クロガミ。


『知らん』


小鴉。


「お前が言うな」



その時。


テレビ。


ニュース速報。



【世界崩壊まで残り不明】



小鴉。


「不明ってなんや」


クロガミ。


『適当や』



二人で飲む。


妙な沈黙。



小鴉がふと呟く。



「……でもまぁ」


「嫌いやないで」


クロガミ。


『ほう?』



小鴉。


「壊れても」


「何回終わっても」


「まだ進もうとしとる」



窓の外。


セラがまだ立っている。



小鴉。


「そういう主人公は嫌いやない」



クロガミが笑う。


少しだけ。



『お前』


『案外優しいな』


小鴉。


「うるさい」



その時。


店の扉。


ギィ……



誰か入ってくる。



白黒混合コート。


感情のない瞳。



シンガミ



クロガミ。


『うわ来た』


小鴉。


「店壊すなよ」



シンガミは静かに座る。



『注文』


クロガミ。


『何飲む』


静寂。



シンガミ。


『……コーヒー』



小鴉。


「飲むんや」



その時。


テレビ画面。


突然ノイズ。



映る。


巨大な海。


崩壊する世界。



そして。


傷だらけのセラ。



全員が黙る。



クロガミが小さく呟く。



『さて』


『主人公の時間や』

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