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第二十七話
―物語へ戻る―
黒い編集部。
沈黙。
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「やめろぉぉぉ!!」
その叫びが響いた瞬間。
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世界が止まった。
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ホワイトボード。
原稿。
編集机。
全部がノイズになる。
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バチッ……
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セラ
「……え?」
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床が崩れる。
白と黒の境界。
編集部そのものが砕け始める。
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三神。
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三神凌牙
「戻るのか!?」
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シンガミが静かに空を見る。
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シンガミ
『メタ領域限界』
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クロガミ。
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クロガミ
『長居しすぎや』
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その時。
編集長席。
暗闇の中。
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謎の編集長
が最後に呟く。
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「……行け」
静かな声。
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「今度こそ」
「物語を終わらせろ」
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その瞬間。
編集部崩壊。
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セラの身体が落下する。
白。
黒。
光。
記憶。
全部が混ざる。
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ひよりがセラの手を掴む。
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橘ひより
「セラさん!」
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セラ。
「ひより!?」
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ひより。
「次が最後です」
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クロガミ魂が笑う。
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クロガミ魂
『最後って言うて何回目や』
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シンガミが目を閉じる。
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『最終観測開始』
世界震動。
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その瞬間。
全員の身体が別々の光へ飲み込まれる。
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三神。
「うおおおお!?」
ララガミ。
「またぁぁ!?」
フィリア。
「鐘がぁぁ!」
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時頼の巫女。
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時頼の巫女
「時間軸分離……!」
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小鴉がロードソードを抜く。
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小鴉
「散るぞ!」
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鴉天狗が黒翼を広げる。
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鴉天狗
「各自生き残れ!!」
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そして。
静寂。
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次にセラが目を開けた時。
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そこは。
“普通の街”だった。
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青空。
車。
人々。
信号。
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セラ。
「……え」
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真っ黒な異世界じゃない。
編集部でもない。
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普通の現代。
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だが。
違和感。
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街中のモニター。
電光掲示板。
スマホ画面。
全部へ。
同じ文字。
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∴ SHINGAMI SYSTEM
Λ ACTIVE
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セラの顔が青ざめる。
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その時。
後ろから声。
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「やっと見つけた」
振り返る。
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制服姿。
長い髪。
静かな瞳。
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ひより。
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橘ひより
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そして。
街の空。
巨大な黒いヒビ。
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そこから覗く。
白黒の巨大な“目”。
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シンガミ。
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『観測継続』
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普通の世界へ。
終焉が降り始めていた。
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