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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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109/111

❷⑦

第二十七話


―物語へ戻る―


黒い編集部。


沈黙。



「やめろぉぉぉ!!」


その叫びが響いた瞬間。



世界が止まった。



ホワイトボード。


原稿。


編集机。


全部がノイズになる。



バチッ……



セラ


「……え?」



床が崩れる。


白と黒の境界。


編集部そのものが砕け始める。



三神。



三神凌牙


「戻るのか!?」



シンガミが静かに空を見る。



シンガミ


『メタ領域限界』



クロガミ。



クロガミ


『長居しすぎや』



その時。


編集長席。


暗闇の中。



謎の編集長


が最後に呟く。



「……行け」


静かな声。



「今度こそ」


「物語を終わらせろ」



その瞬間。


編集部崩壊。



セラの身体が落下する。


白。


黒。


光。


記憶。


全部が混ざる。



ひよりがセラの手を掴む。



橘ひより


「セラさん!」



セラ。


「ひより!?」



ひより。


「次が最後です」



クロガミ魂が笑う。



クロガミ魂


『最後って言うて何回目や』



シンガミが目を閉じる。



『最終観測開始』


世界震動。



その瞬間。


全員の身体が別々の光へ飲み込まれる。



三神。


「うおおおお!?」


ララガミ。


「またぁぁ!?」


フィリア。


「鐘がぁぁ!」



時頼の巫女。



時頼の巫女


「時間軸分離……!」



小鴉がロードソードを抜く。



小鴉


「散るぞ!」



鴉天狗が黒翼を広げる。



鴉天狗


「各自生き残れ!!」



そして。


静寂。



次にセラが目を開けた時。



そこは。


“普通の街”だった。



青空。


車。


人々。


信号。



セラ。


「……え」



真っ黒な異世界じゃない。


編集部でもない。



普通の現代。



だが。


違和感。



街中のモニター。


電光掲示板。


スマホ画面。


全部へ。


同じ文字。



∴ SHINGAMI SYSTEM

Λ ACTIVE



セラの顔が青ざめる。



その時。


後ろから声。



「やっと見つけた」


振り返る。



制服姿。


長い髪。


静かな瞳。



ひより。



橘ひより



そして。


街の空。


巨大な黒いヒビ。



そこから覗く。


白黒の巨大な“目”。



シンガミ。



『観測継続』



普通の世界へ。


終焉が降り始めていた。

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