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登場人物
―第二十六話:橘ひより降臨―
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三神凌牙
本来の主人公。
編集長の言葉を受け、“まだ終わらせない”決意を固める。
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セラ
LOOPと終焉を見続けた少女。
橘ひよりから重大な選択を迫られる。
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シンガミ
白と黒の観測者が融合した存在。
橘ひよりを“高次観測反応”として警戒する。
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クロガミ
関西弁の観測者。
橘ひよりの登場に強い警戒を見せる。
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クロガミ魂
クロガミから分離した黒い魂。
シンガミを“兄弟”と呼ぶ謎の存在。
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橘ひより
上位観測層から降臨した少女。
セラへ「世界を残すか、観測を終わらせるか」を問いかける。
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ララガミ
編集部崩壊に慣れ始めている少女。
新キャラ登場に真っ先に反応する。
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クマガワタクミ
“上位観測層”という新概念に驚愕する。
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謎の編集長
全てを静観する編集部の最上位存在。
“役者が揃った”と呟く。
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用語
上位観測層
シンガミ達よりさらに高次の観測領域。
橘ひよりはそこから来た存在。
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クロガミ魂
クロガミの内部に残っていた独立魂。
黒い炎のような姿を持つ。
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OBSERVER WAR
次章タイトルとして出現した巨大文字。
“観測者戦争”を意味する。
第二十六話
―橘ひより降臨―
編集部。
静寂。
編集長の言葉。
その余韻が残っていた。
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「まだ終わるな」
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その一言で。
誰も動けなかった。
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三神凌牙 は拳を握る。
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「……まだ」
「終わってない」
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セラも小さく笑う。
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セラ
「うん」
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その時だった。
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編集部全体が揺れる。
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ゴゴゴゴ……
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天井へ巨大なヒビ。
白い光。
今までの黒とも白とも違う。
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ララガミ。
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ララガミ
「うわ!? また新キャラ!?」
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クロガミが顔を上げる。
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クロガミ
『……あ?』
珍しく。
本当に珍しく。
固まった。
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シンガミの瞳も揺れる。
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シンガミ
『高次観測反応』
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空間が裂ける。
白い花びら。
光。
鐘の音。
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そして。
一人の少女が降り立つ。
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長い髪。
白い制服。
透き通る瞳。
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橘ひより
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全員が息を呑む。
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三神。
「誰だ……」
セラ。
「綺麗……」
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ひよりは編集部を見渡す。
そして。
困ったように笑う。
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「……また壊したんですね」
静寂。
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クロガミ。
『なんで来たんや』
ひより。
「迎えに来ました」
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シンガミ。
『対象確認不可』
ひより。
「そりゃそうです」
「あなた達より上から来ましたから」
世界停止。
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クマガワタクミが立ち上がる。
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クマガワタクミ
「上位観測層……!?」
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その瞬間。
クロガミの身体が揺れる。
黒いノイズ。
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『……チッ』
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セラ。
「クロガミ?」
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クロガミの胸元。
そこから。
黒い炎。
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ゆっくり。
人型になる。
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黒い魂。
笑っている。
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クロガミ魂
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全員。
「増えたぁぁ!!」
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クロガミ魂。
『いやー久々やな』
クロガミ。
『お前出てくんな!!』
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ひよりがクロガミ魂を見る。
少し悲しそうに。
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「まだ残ってたんですね」
クロガミ魂。
『簡単に消えるかいな』
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シンガミが一歩前へ出る。
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『危険因子確認』
クロガミ魂。
『お、融合後か』
『相変わらず堅いな兄弟』
セラ。
「兄弟ぉ!?」
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世界が再び揺れる。
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編集長だけが静かに呟く。
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謎の編集長
「……役者が揃ってきたな」
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その瞬間。
編集部の壁へ。
巨大文字。
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∴ NEXT ARC
Λ OBSERVER WAR
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三神。
「嫌なタイトル出た!!」
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ひよりは静かにセラを見る。
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「セラさん」
「あなた」
「選ばないといけません」
セラ。
「……何を」
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ひより。
「世界を残すか」
静寂。
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「観測を終わらせるか」
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シンガミの瞳。
クロガミ魂の笑み。
編集長の沈黙。
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そして。
壊れ続ける物語。
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次の戦いが。
始まろうとしていた。
―ひよりの一言―
編集部。
沈黙。
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巨大文字。
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∴ OBSERVER WAR
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まだ消えない。
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誰も喋れなかった。
上位観測層。
クロガミ魂。
シンガミ。
情報量が多すぎる。
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三神凌牙
「……頭痛い」
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セラも遠い目。
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セラ
「もう何が本編なのか分からない」
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その時。
ふわり。
白い花びら。
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橘ひより
が静かに笑う。
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ひより。
「でも」
「作者さん楽しそうですよ?」
全員。
「え?」
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クロガミ魂が吹き出す。
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クロガミ魂
『それはそう』
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ひよりが編集部の原稿をめくる。
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「戦国編」
「異世界編」
「観測者編」
「編集会議編」
「通販回」
「野球拳」
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静寂。
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ひより。
「……作者さん」
「コラボ好きですよね?」
世界停止。
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三神。
「言うなぁ!!」
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クロガミ。
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クロガミ
『全部混ぜたらおもろいやろ精神や』
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ララガミが笑う。
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ララガミ
「確かに!」
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シンガミだけは真顔。
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シンガミ
『ジャンル統合は合理的』
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全員。
「お前は黙ってろ!!」
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ひよりは楽しそうに笑う。
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「でも私は嫌いじゃないです」
静寂。
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「壊れてて」
「めちゃくちゃで」
「それでも前へ進む物語」
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セラが少し驚く。
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ひより。
「そういうの」
「案外好きな人、多いですよ」
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編集部に少しだけ空気が戻る。
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その時。
編集長席。
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謎の編集長
が静かに呟く。
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「問題は」
静寂。
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「作者がまだ増やそうとしてる事だ」
全員。
「やめろぉぉぉ!!」




