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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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❷❹

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第二十四話


―終焉観測―


黒い世界。


崩壊。


異音。


警報。



巨大な黒い月。


そこへ無数のヒビ。



∴ WARNING

Λ WORLD COLLAPSE



黒人形達が次々停止する。



黒人形


『ERROR』


『ERROR』


『ERROR』



セラが振り返る。



セラ


「……何が起きてるの」



その時。


黒い塔。


空。


大地。


全部へ。


シンガミ語。



∴ END

Λ DELETE

0 RETURN



世界停止。



三神。



三神凌牙


「おい……」


「まさか」



空の中心。


巨大な観測輪。



そこへ立つ。



シンガミ


白黒の長衣。


感情のない瞳。



セラ。


「シンガミ……?」



シンガミが静かに空を見る。



『結論確認』


『不完全』


静かな声。



『世界維持不可』


ララガミ。



ララガミ


「待ってよ!」


「また消すの!?」



シンガミ。


『必要』



クマガワタクミ。



クマガワタクミ


「やはりそこへ至るか」



小鴉がロードソードを抜く。



小鴉


「止めるぞ」



鴉天狗が黒翼を広げる。



鴉天狗


「全員下がれ!!」



その瞬間。


シンガミの瞳が発光する。



∴ OBSERVER END



黒い衝撃波。


世界全域へ拡散。



塔崩壊。


黒月崩壊。


空間分解。



三神。


「ぐあぁぁ!!」


フィリア。



フィリア


「鐘が……!」


鐘が砕け散る。



時頼の巫女。



時頼の巫女


「時間そのものが……!」



セラが前へ出る。



「やめてぇぇ!!」



シンガミ。


『セラ』


静かな呼び声。



『お前は失敗した』


世界停止。



セラの目が揺れる。



『何度も』


『何度も』


『何度も』



白の世界。


LOOP。


終焉。


全部の記憶が流れ込む。



終焉のセラが現れる。



終焉のセラ


「言っただろ」


「全部終わると」



セラ。


「違う……!」



シンガミが静かに手を上げる。



『観測終了』


その瞬間。


黒い光。



ララガミ消滅。


黒人形消滅。


黒塔消滅。



小鴉。


「チッ……!」


ロードソード崩壊。



鴉天狗の翼が砕ける。



フィリアの鐘。


完全消滅。



三神がセラへ手を伸ばす。



「逃げろ!!」


届かない。



セラ。


「嫌だ……!」



シンガミ。


『もう苦しまなくていい』


優しい声だった。


だから余計に残酷だった。



世界が黒へ沈む。


全部消える。



セラだけが立っていた。


崩壊の中心で。



その時。


巨大文字。



∴ SERA

Λ FAILURE CONFIRMED



セラの身体が震える。



「……あ」



白いヒビ。


身体へ走る。



終焉のセラが笑う。



「ようやく」


「俺達になれる」



セラの涙が落ちる。



「……負けた」


静寂。



シンガミが最後に呟く。



『全観測終了』


その瞬間。


真っ黒な世界すら。


消滅した。

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