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異世界落胤セラ ~ポセイドンに捨てられた俺は、救うたびに誰かを溺れさせる~  作者: マーたん


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105/111

❷❸

―シンガミ野球拳―


真っ黒な世界。


崩壊寸前。


管理者復活。


空間振動。



普通なら。


絶望的状況。



だが。


この世界には。



シンガミ がいた。



シンガミは静かに黒い盤面を見る。


管理者の“目”。


崩壊する空。


逃げ惑う黒人形。



その全てを見て。


一言。



『緊急イベント開始』


全員。


「嫌な予感!!」



空へ巨大文字。



∴ EMERGENCY GAME

Λ BASEBALL FIST SYSTEM



三神。


「待て待て待て待て」


ララガミ。


「なんか始まった!」



すると。


全員の服が光る。



セラ。


「え?」


フィリア。


「え?」


時頼の巫女。


「……嫌な予感しかしません」



黒人形。


『野球拳ルール適用』



全員。


「なんでぇ!?」



シンガミが静かに説明する。



『勝者』


『世界維持』


『敗者』


静寂。



『脱衣』


世界停止。



三神。


「世界の危機に何導入してんだ!!」


クマガワタクミ。


「観測者の末路か……」



その時。


管理者の“目”がノイズを発する。



SYSTEM ERROR



シンガミ。


『問題なし』



小鴉が日傘を差しながら笑う。



「おもろいやん」


鴉天狗。


「乗った」


セラ。


「乗るなぁ!!」



巨大サイコロが空へ浮く。


黒い雷。


意味不明な演出。



シンガミ。


『最初の対戦』


静寂。



『セラ VS 管理者』



セラ。


「なんでぇぇぇぇ!!」



管理者。


ACCEPT



三神。


「受けるなぁぁ!!」



そして。


真っ黒な異世界で。


史上最悪のゲームが。


始まろうとしていた。

第二十三話


―最悪の一投―


黒い世界。


完全に。


すごろく会場になっていた。



巨大盤面。


黒い空。


浮遊するサイコロ。


意味不明なマス。



セラ は頭を抱えていた。



「なんでこうなったの……」



玉座の上。


無表情運営。



シンガミ



『新世界安定化には』


『娯楽が必要』


セラ。


「絶対違う」



その時。


黒い空間へ次々と光。



扉。


門。


観測穴。


全部から。


“今までの人物”が落ちてくる。



ドサドサドサッ!!



三神凌牙


「うおおおお!?」



フィリア


「きゃああ!?」



ララガミ


「痛ぁ!?」



時頼の巫女


「……また妙な空間へ」



クマガワタクミ


「なんだここは」



さらに。


白いノイズ。



終焉のセラ


「……くだらん」



空中から。


黒翼。



鴉天狗



その横。


黒傘。



小鴉



セラ。


「増えたぁぁ!!」



三神が周囲を見る。



「何だこれ」


ララガミ。


「遊園地?」


時頼の巫女。


「地獄に見えます」



シンガミが静かに宣言する。



『シンガミ・ダイスゴロク』


『開始』


空へ巨大文字。



∴ GAME START

Λ ALL PLAYER CONNECTED



三神。


「嫌な予感しかしねぇ」



すると。


黒人形達が旗を振る。



黒人形


『ルール説明開始』



セラ。


「そこちゃんとやるんだ……」



黒人形。


『サイコロを振り』


『ゴールを目指してください』


『死亡・世界崩壊・LOOP落下の可能性があります』



全員。


「軽っ!?」



クマガワタクミ。


「やはり壊れているなこの世界」


小鴉。


「今さらや」



その時。


巨大サイコロが浮く。


黒い雷。


異音。



シンガミ。


『最初の一投』


静寂。



『セラ』


セラ。


「やっぱり私ぃ!?」



全員の視線。


集中。



セラが震えながらサイコロへ触れる。



「えぇい!!」


投げた。



ゴロゴロゴロゴロ……





Λ



???



止まりそうになる。



セラ。


「やめてやめてやめて」



そして。


止まった。



【???】


世界停止。



黒人形。


『最悪マス確認』


全員。


「うわぁ……」



空が割れる。



巨大な“目”。


ノイズ。


警報。



管理者


復活。



ILLEGAL GAME DETECTED



シンガミの瞳が揺れる。


初めて。


ほんの少しだけ。



三神。


「おい」


「一発目から終わりそうなんだけど!?」



管理者。


FORCE DELETE START



盤面崩壊。


黒い塔崩壊。


世界振動。



ララガミ。


「セラ何してんのぉ!?」


セラ。


「私のせいじゃないぃ!!」



終焉のセラだけが笑う。



「始まったな」



その瞬間。


黒いサイコロが再び浮かぶ。


そして。


勝手に回り始めた。



∴ NEXT TURN

Λ UNKNOWN PLAYER



全員が凍る。



シンガミだけが静かに呟く。



『来る』

―スカンクゲーム本体発売!?―


黒い世界。


崩壊寸前。


なのに。



巨大モニター出現。



セラ


「……今度は何」



画面ノイズ。


黒背景。


謎BGM。



すると。


スポットライト。



バァァァン!!



中央へ立つ。


白黒混合コート。


無表情司会。



シンガミ



『新商品告知』


セラ。


「嫌な予感しかしない」



空へ巨大文字。



∴ SKUNK GAME

Λ OFFICIAL SYSTEM



三神。


「名前から嫌だ」


ララガミ。


「絶対ヤバいゲーム!」



その時。


黒人形達が大量の箱を運んでくる。



黒人形


『搬入完了』



箱のデザイン。


完全に通販番組。



【スカンクゲーム本体】

・観測機能搭載

・LOOP連動型

・管理者認証済み

・対象年齢:不明



セラ。


「対象年齢ちゃんとしろ!!」



シンガミ。


『機能説明開始』



黒い箱が開く。


中には。



黒いサイコロ。


謎カード。


観測盤。


そして。



小さい管理者。



管理者


ミニサイズ。



三神。


「何縮んでんだ!?」


管理者。


TEST MODE



小鴉が笑う。



小鴉


「欲しいなこれ」


セラ。


「いらないでしょ!?」



鴉天狗が箱を見る。



鴉天狗


「ルール次第だな」



シンガミ。


『プレイ内容』


『世界崩壊』


『LOOP脱落』


『管理者暴走』


『異世界転移』


セラ。


「ゲームじゃない!!」



さらに。


空へ巨大通販文字。



【今なら特典付き!!】



ララガミ。


「特典あるんだ!?」



黒人形が箱を開ける。



『限定クロガミボイス搭載』


静寂。



その瞬間。


箱から声。



クロガミ


『にいちゃんまたゲームオーバーやな』



全員。


「うわぁぁぁ!!」



セラ。


「なんで録音されてるの!?」



シンガミ。


『人気機能』


三神。


「人気あるなよ!!」



さらに。


黒い画面へ価格表示。



∴ 通常価格

666666G



全員。


「高っ!!」



シンガミ。


『だが今なら』


静寂。



『二個目無料』


セラ。


「いらないぃ!!」



管理者ミニが突然光る。



ORDER CONFIRMED



全員。


「誰が買ったぁ!?」



黒い世界の奥。


誰かの笑い声。



『フフ……届くの楽しみだな』


セラ。


「嫌な客いるぅ!!」



その時。


黒い通販箱が。


ゆっくり開いた。



中から伸びる。


白い手。



シンガミだけが静かに呟く。



『次のプレイヤー確認』

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