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Ver2.03gp

今回は別ガイPTのお話


 訓練所を出た俺は教えてもらったスキルの効果を試したくてウズウズしていた。

 それはPTパーティーメンバー全員同じだったらしく満場一致でフィールドで狩りをすることになった。

 その場でここでの師である政さん達と別れる。 罰則クエストでスキルを上げると言ってたがあれ以上何を上げるのだろうか・・・聞けばすんなり答えてくれそうだがまた今度にしよう・・・今はさっきまでの訓練でおなかいっぱいだ。


「とりあえず皆、予定どうり各自装備を整えるか」

「そうだね~10LVになって筋力も多少上がったみたいだから使える良い物が増えてるかも」


 ブレスのセリフは全員同じ考えでもあるので反対意見は特に無さそうだ。


「じゃあ・・・30分でいいか? それでここに集合~ってことで」

「おう」

「OK~」

「了解~」

「ういうい」


 それぞれがそれぞれの返事で散っていった・・・さて、俺も遅れないように行くか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 皆が揃って見るとお互いが新たな装備に変えていた。

 かく言う俺も初期のシールドから鉄製タワーシールドに全身鉄製の防具に変わっている。 値は張ってほぼ持ち金を使い切った感じだが良い買い物をしたと思う。

 政さんに装備新調の話をした時、どうせ売るつもりだったと格安でエリートゴブリンの剣を売ってもらった。

 ここでは狩りで出るアイテムは主に素材系で、それをもって鍛冶等でレシピ持ちの生産スキル持ちに作ってもらうのが主流。 偶にレアドロップで丸々の武器を手に入れれるようなのだが・・・昨日の夜の狩りでは俺達は丸々はドロップしなかった。

 テイムアイテムさえドロップしなかったのに政さんはそれも大量に持ってたことから幸運MAXは伊達じゃないと思う。

 話に聞くと『盗賊』スキルの『ピックポケット』も派生の『強奪』もスキルの不発は無かったとか・・・ぴこがやってると偶に素材を取ってたが空振りも多かった。

 おそらくそういった所も幸運は重要なアビリティだったのだと思う。

 ぴこも何かしら『ピックポケット』のやり方を教わってたからこれからは期待できそうだ。


 話を戻すとレアドロップには大概その落としたモンスターに対しての『スレイヤー』効果が付いたりその他の付加効果が付くことが多い。

 無論政さんから買ったこの剣も政さんの『鑑定』済みで全て効果が確認されていた。


エリートゴブリンの剣 ☆×6 耐久値 87/99

片手剣/両手剣

攻撃力 +60/+75

必要アビリティ 器用 筋力

鉄製のバスタードソード

エリートゴブリンが使っていた剣

冒険者の遺品かもしれない名剣

『ゴブリンスレイヤー+5』

ゴブリン種に対して+25%のダメージ量増加効果

『プロテクション+2』

装備中は防御力+10%増加

『ヘイトアップ+3』

装備中のあらゆる行動に敵対心を煽る効果アップ



 ナンと言うか・・・この剣を1000Cで売ってもらっといてなんだが・・・政さんはもう少し欲張っても良いと思う。


 銅製で15~25くらいの攻撃力で鉄だと30~45・・・現行20LV前で鉄装備持ってる人も稀で鉄の剣等は2シルバー~5Sで特殊効果無しとなる・・・

 1000Cなんて銅装備の下の方の値段・・・さっき露店で見たときはマジでビビッた・・・テイムアイテムなんかも最低10S・・・俺達いくらで譲ってもらったよ!?って皆思ってるだろうな・・・その話題が出たとき何となく気まずそうな顔をしてたし・・・


 まあ、政さんなら売った物の足りない分払うって言っても笑って『イラン!』って言いそうであると皆無理やり納得した。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 木漏れ日の揺れる森の中


「うらっ!!!」

 

 ダイの気合の入った掛け声と共に振り回される両手剣にゴブリンが三匹まとめて吹き飛ばされる。


「グガア!?」


 吹き飛ばされた生き残った一匹が、起き上がる前に背後からぴこが止めの一撃で一旦戦闘が終った。


「大漁~大漁~♪」


 ぴこはそういいながらホクホクとした笑顔で手に持った『ピックポケット』の戦利品を見せ付けてきた。


「おっしょさんの言うとおり『ウィークポイント』でわかる弱点に『ピックポケット』試したら外す以外失敗無し!」


 ブイサインで宣言


「でもやっぱりレアはでないねえ・・・」


 ブレスが苦笑して茶々をいれる。


 街の南東にある『ゴブリンの森』ここにきて結構狩ってるのにテイムアイテムさえでない・・・


 何だかんだで皆LVが14LVまできてこの辺のゴブリンは余裕になってきている。 来たすぐも10LVだったにも関わらず新たなスキルの使用法と全員が『第六感』と『オールセンス』を使える為PTに死角は無し。 不意打ちやバックアタックも逆にこちらが仕掛ける方に回り順調に奥に進み・・・気がつけば周りの敵は18前後のアクティブばかりの場所。

 しかし俺達は難なく戦えているどころか皆の攻撃力が軒並み上がってるので4LV差でも十分余裕を持って戦っていた。


 それにしても・・・


「ダイ・・・いくらPTパーティメンバーの攻撃は素道りするからって俺の体越しに剣を振るのは怖いんだが・・・」


 そう・・・さっきのふっ飛ばした3匹もオレが『挑発』で敵をひき付けてる所を後ろから剣を振り回してたのだ。 正直わかっていてもいきなり剣が体をすり抜ける感覚というか視覚的に何ともいえない気持ち悪さがある。


「でもよ~ガイが敵をひきつけてくれるから一気に当てやすいんだよな~」


 悪びれもせず言い切られた。


「でもガイ・・・私が範囲魔法憶えたら前衛巻き込んで撃つから今から慣れてたほうが良くない?」


「そうだね~師匠から教わった副視界を利用したら視覚だけに頼らなくても大丈夫だから問題ないでしょ?」


「巻き添えは盾職の宿命と思って諦めよう~♪」


 どうやら俺の味方はいないようだ・・・


「普通のMMOと違ってリアルな分怖いんだよ・・・」


「慣れろ」


 ダイがさらにぶった切った・・・リーダー俺だったよね?


 心の中で涙を流しながら狩りは続くのだった・・・が・・・


「なんか騒がしくなってきてない?」


 一番感覚系を上げてるぴこが何かに気付いたようだ。


「確かに・・・」


 遅れて俺にも危険感知が働いて森の奥から警戒信号のような気配?みたいな曖昧な勘が警鐘を鳴らす。


 同時に他の皆も気付いたようで戦闘体勢に移りながらブレスは祈りを白夜が魔法の詠唱を始めた。


「団体さんを引き連れてバカがこっちに向かってるよ~MPKモンスタープレイヤーキルさんかな? 樹上で待機しま~す!」


 言いながらぴこはジャンプで木に飛び乗り更に上に上がって『潜伏』状態になる。 実際PTメンバーで一番今回の訓練で伸びたのはぴこかもしれない・・・既に俺の『オールセンス』ではぴこの補足ができないでいる。 いる場所を知っているにも関わらず・・・


「『ブレス(祝福)』『ディレイ』PT全がけ! 次、『プロテクション(防御UP)』『ディレイ』PT全がけ! 持続と効果をMAXでやったから後は回復に温存するね!」


 ブレスが宣言したとおりPTメンバー全員が淡い光に包まれる。 PTを組んでる場合MPの人数分の倍がけ消費で一度の詠唱で複数人数にバフや回復ができるのがここのシステムの便利なところだ。 思念操作をしなければ面倒だが使える人には有利な仕様。


「マナよ光輝き武器に宿れ立ち塞がりし敵を打ち倒す威を与えん・・・『エンチャントウェポン』『ディレイ』PT全がけ! 雷の恩恵を受けしマナよ集いて宿り踊り猛れ・・・『サンダーウェポン』『ディレイ』ガイ、ぴこ、ブレス! こっちも同じくMAXかけといたわよ! サンポ(サンダーウェポン)は盾と短剣の片方ね」


 白夜の詠唱で剣に魔法が付与され、俺とブレスの盾が放電を始める。 見えないがぴこの短剣も片方はサンポに片方はエンチャ(エンチャントウェポン)がかかってることだろう。 これで戦闘準備が整った。 誰一人逃げる選択をしないのはおそらく俺同様自分がどこまでできるか試したいのだろう。


 全員が落ち着いて行動し近づいてくる敵の気配に苦笑する余裕さえある。 かく言う俺も自然ワクワクしているのだから政さんの不敵さが皆に感染しているのかも・・・っと視界に人影が見えた。


「しつこいMOBだな! やっぱりLV低いプレイヤーだと足止めにならないか・・・」

「仕方ないだろうが20LV超えの俺達でもさばけねえのが、それ以下の奴らに押し付けたところでちょっとしか時間稼ぎにならねえよ!」


 そんな不穏なセリフと共に二人の戦士風の装備をした男が茂みから姿を見せる。 十分離れているが強化された聴覚でそいつらのセリフをPT全員が聞いていた。


 そんな目の前の俺達に気がついた男達は一瞬暗い笑いを表情に浮かべ


「悪いトレインした! 助けてくれ!」

「すまん、これだけ人数がいれば何とかなりそうだ! 援護頼む!」


 視力も強化されてるので遠目から見ても声ほど表情に緊張感が無いのがモロわかり・・・いるんだな・・・こんな奴ら・・・


 それでもそいつらはLVは俺達より上・・・さっきの会話からしたら20以上なのだろうが・・・俺達を通り過ぎ後ろに立って剣を構え出す。

 逃げる気満々です・・・こいつら・・・


『ねえ、リーダー・・・この人たちの名前・・・昨日受けた捕獲クエで上がってた名前なんだけど・・・』


 白夜が念話で話しかけてきた。

 こういう記憶関係ではこのPTで一番なのがこいつだ・・・それが言うなら間違いないだろう。 つまり政さんの呼びかけに気付かなかったか、あえて無視した類だろう・・・ま、こんなことを平気でやってるようだから後者でも驚かないけど。


「逃げるならそんな芝居せんで向こうに行ってろ。 ジャマだ!」

「ワザワザ回復職の後ろに付く高LVの戦士さん・・・プッ笑える冗談だね♪」

「辛らつね~でもフォローはできないか・・・常習者・・・少なくとも他でもやってたみたいだし」


 メンバーの冷めたセリフに二人は一瞬絶句する。


「手前ら!」

「LV14ぐらいのザコが粋がってんじゃねえ!」


 顔を赤くして喚くがこんなあっさり手の平返す演技ともいえない演技もわかってるからこそ滑稽だ・・・性質たちは悪いけど。


「しつこいMOBだな! やっぱりLV低いプレイヤーだと足止めにならないか・・・」


 白夜がさっきの男のセリフをマンマ『声色』を使って再現する。


「仕方ないだろうが20LV超えの俺達でもさばけねえのが、それ以下の奴らに押し付けたところでちょっとしか時間稼ぎにならねえよ!」


 驚く男達を妖しく微笑みながら続ける姿はなんか・・・凄く怖い!

 ぴこが隠れてなかったら一緒になってもっと引っ掻き回していただろうが・・・


「チッ!!」


 舌打ちしてそのまま男達はホントに逃げ出した・・・思い切り早いなおい。


「お~逃げてく逃げてく~・・・と、新しいお客さんもきたようだぜ・・・」


 そういいながら凄みのある笑顔のダイ。 犬歯が光ったように見えたのは気迫の見せた演出なのか?


 ゾロゾロと茂みから出てくるゴブリンズ・・・総数初見で18体・・・内ネームは全て真っ赤・・・普通ならオワタってなるな・・・さて!


『ウオオオオオオオオオ~~~~!!!』


 スキルの『挑発』を込めた威嚇の大声に全てのゴブリンが俺をターゲットを定め向かってくる。


 盾を構えて防御姿勢で『ガード』を発動これで防御体制をとかない間は防御が大幅に上がる。 そしてタワーシールドで体を隠し副視界で盾越しの敵の動きを完全に捉える。


『ガキガキガキン!!!』


 敵の攻撃が盾に当たる直前に合わせて『重心移動』で全重量を盾に持っていき地面につけることでダメージが殆ど・・・いや全く入らない。

 他方からの攻撃には逆に重量を体に移し軽い盾を素早く動かし攻撃のインパクトに合わせてまた盾に移すと繰り返す。


 盾が空いた方のゴブリンの再度の攻撃は


「うっしゃ~~~!!」


 先程と同じダイの範囲攻撃が俺を素通り・・・炸裂。 軽いゴブリンは吹き飛ばされる。


 流石に20近い敵だけに1発では倒せないようだがダイは素早く左に振り切った両手剣に体を寄せながら『重心移動』で軽くなった剣を上段に振りかぶり敵に向かって振り下ろしスキル『アースクラッシュ』と『重心移動』のあわせ技で更に追い討ち・・・


「ああああ~~~アースクラッシュ!!『ゴガアン!!』」


 およそ剣がたてる音ではない音と地響きで、他のゴブリンを巻き込んで多数を撃破・・・このLV差でもここまで行くか!? 砂煙が上がり視界が塞がれるがそれも副視界で事も無し。


「マナよ闇を呼び真なる暗闇を呼び起こせ・・・『ダークネス』『ディレイ』範囲拡大MAX!」


 白夜の詠唱が響き盾越しのゴブリン達に動揺が広がる。 おそらく視界系の強化や特殊能力が封じられる『ダークネス』でイキナリ目が見えなくなったのだろう。 白夜グッジョブ!


 新しいPTの強みである『オールセンス』は感覚の一つが封じられたぐらいでは何も変わらない・・・ある意味同士討ちが無い分有利。 敵にとってはどこから来るかわからない敵に最悪な状況。


「ぐぎゃ・・・!?」「1つ♪」「こひゅ・・・!?」「2つ♪」「けひゅ・・・!?」「3つ♪」


 ぴこの独壇場になりつつある・・・『ダークネス』で明かりの類はエンチャントの光さえ消えうせる闇の中・・・視界が無い空間での『潜伏』からの電撃と炎二刀の不意打ちはバックアタックと弱点攻撃とクリティカルでほぼ瞬殺。


「あ、まだ生きてる・・・てりゃ♪」


 『念動』で片手の短剣を一瞬浮かせて一撃で倒せなかった敵に『ピックポケット』をかます余裕さえある。 その生き残った敵も『炎上』『電撃麻痺』の効果ですぐに終るだろう。


 俺も斬りかかりながら『挑発』を込めた『大声』で『ダークネス』範囲外の敵も呼び込む。


「ヤア!」

「てい!」


 乱戦にもならない一方的な展開でダメージを受けることの無い状況にブレスも戦線に入る。


 剣の重量を『重心移動』で0にして『浮身』で全体重も軽くする。 剣の威力はマンマだが振る速度と回数は格段に上がる。 エンチャントの副次効果もあり的確に格上のゴブリンを狩っていった


 数分後二回目の『ダークネス』の時間内で敵の群れを殲滅。 俺達は多少のダメージを受けたが大きな損害は無く全員で勝ち鬨をあげた。


 逃走にしか使えないと思われた『ダークネス』はこの時から俺達PTの常套手段になった。




今回のスキル


『ブレス』神聖方術

神の祝福を与えることで各ステータスがSLV×1(最大10)増加の付与を3分間持続

対人キャラクターのみ有効で物品単体には不可


『プロテクション』神聖方術

防御力にSLV×10(最大100)の物理防御力を付与3分間の持続

対人キャラクターのみ有効で物品単体には不可


『ダークネス』古代語魔法

真の闇を空間に呼び寄せる。

範囲は直径SL×1mで最大範囲拡大は10倍まで(MAX直径100m)

範囲型の視覚妨害デバフで視覚に順ずるあらゆる効果を無効化する。

範囲であるため個体にはかけられない。

外から見れば半球状の黒いドームに見える。

特に障壁も無い為その効果範囲から出ればすぐに視覚異常は消える。


C『大型盾』PS

ラージシールド以上の盾を片手で持った場合SLV分盾防御力中補正

LV6『ガード』使用可能

筋力にSLV分小補正

AS『ガード』消費AP25

盾防御時の最終防御力を30秒間1.5倍にする。


C『両手剣』PS

両手剣を両手で持った場合SLV分攻撃力中補正

LV6『アースクラッシュ』使用可能

筋力にSLV分小補正

AS『アースクラッシュ』消費AP25

気合を入れて地面に両手武器を叩きつけることで地面ごと爆発させるように周りを吹き飛ばす

直径SLV×0.5m(最大5m)の範囲攻撃



システム的補足


 今回の盾に対する『重心移動』の効果は盾の生産には重さを増やすことで質量を上げ防御力も上がる仕様。

 その為『重心移動』で全て盾に重量を移動させた時はキャラの体重(50)+ガイの全装備の重量(オール鉄製)でとんでもない盾防御力になってるということです。

 盾を地面に降ろしている為その瞬間は振り回すことができませんがソコは盾の移動と防御時で『重心移動』を使い分けているので攻撃に移りにくいかも知れませんが一番『重心移動』と『浮身』を使い分けていくキャラになりそうです。


完全防御時のガイの防御力

{(元の防御力+『ブレス』補正)+盾の防御力+キャラの体重(50)+ガイの全装備の重量+『プロテクション』}×1.5(『ガード』補正)

更新遅れて申し訳ありません

リアル残業の連続で書く体力がありませんでした。

今日1日で今回はここまで・・・来週は多分普通にいけるかな?

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