Ver2.04gp
ガイPT編後編
「チクショウ! なんなんだよあいつら!!」
戦士風の男の一人の怒声が森に響く。
「良いじゃねえか、どっちにしろ大口叩いても全滅して死に戻りか瀕死だろうよ」
それをなだめるもう一人の軽戦士風の男はワザと小声で言外に大声を出すなと諌める。 外見上は二人とも皮鎧の装備をした冒険者の戦士で造形を弄っているであろう彫りの深い西洋風の整った顔立ち。
「悪い・・・そうだな、MOBが追ってこないしさっき大声の『挑発』らしいのが聞こえたからタゲはあいつらに移ったろうし・・・装備は良いのを持ってたから死んでりゃ剥いじまうか?」
それに気付いた男も声が敵を引き寄せると気付き小声で返す頃には作られた整った顔を引き攣らせるように暗い笑みを浮かべた。 造形を弄りすぎた場合の典型の表情筋の不具合・・・それが面に出るのはシステムの身体構造の再現が優秀すぎる弊害でもある。
この二人は初日のログインから先立ってフィールドに出た二人でPTを組んで効率の良い狩り方をしながらLV上げを行なっていた。 簡単に1匹を釣って前後で殴るの繰り返し。 それだけなら普通なのだが間違えて他を釣れば周りの戦ってるPCに押し付けて勝手に参戦させダメージ上アイテムドロップ優先を取り早々に去るということもしていた。
それだけでも巻き込まれた方は迷惑意外の何者でもないが、そこでHPが0になり死んだ場合戦闘後にドロップした装備を剥ぎ取るという事もしている。
システム上10LV以上から死んだ場合、ある程度手持ちアイテムがランダムで周りに落ちる。 経験が減らない変わりに財産面でペナルティを受ける仕様なのだがその中には装備中のアイテムも入る。 街に死に戻って生き返れば死んだ場所でアイテムは拾えるのだが・・・拾われていたら至極当然その場所にアイテムは存在しない。
無論それを拾うことは仕様で問題が無い為文句は言えない。
拾った人物が善意であれ悪意であれ死んだ者のペナルティでもあるからだ。 ただし善意なら呼びかけや掲示板で拾った報告と共に手元に戻る可能性もあるが今回のこの二人はあえてそれを狙っている悪意の方。
さもなければ一回も街に戻らずに20LV越えで装備を充実させれるわけも無い。
非道なようだがこれも賞金を狙う方法の一つとしてシステム管理者から認証はされているので特に今までは罰則を食らわなかったのだ。
テストの一環ではあるので管理者は・・・とだけ追記しよう。
「さて・・・そじゃあ念の為隠れて様子を見に戻るか?」
「そうだな、少なくとも全滅してればMOBもテリトリーに戻ってるだろう」
少なくとも正攻法では無い二人の意見の一致で来た道を引き返した。
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「なんだ・・・ありゃ?」
一人の呟きは目の前の黒いドームを見ての正直な感想だった。
半径15mの半球状の闇のドームその中から『ドガン!』とか激しい音に「5つ♪」「6つ♪」とか楽しげに数を数える女の子の声に『ドドドドド・・・・!!』とか何か連続で着弾する音が響いている。
「ダメだな、『暗視』も効かない・・・これは魔法かなんかだろうな」
「『ダークネス』か!? あいつら全員14LVだっただろう? 倍掛けの範囲にしたってLV的に20LV以上じゃねえか!?」
スキルや魔法について下調べは万全なはずの男達にはそれだけで想定外。
さらには『暗視』スキル持ちの二人でも見えない闇の中で戦うPTは既に規格外だった。
「なんにせよあいつらには関わらない方が賢明だな・・・」
「ちっ・・・ここまで疲弊もしてなかったみたいだし厄介か・・・丁度良いからさっきの場所の先に進むか?」
「そうだな、あれだけゴブリンが固まってたということは何かあるだろうしな・・・今なら戦ってる分ポップに時間はかかるだろう」
そういって男達はその場を迂回して進んで行った。
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「「「「「終った~~~!!」」」」」
周りが静かになった時漸く出た皆の勝ち鬨の一言だった。
「ふう~・・・『第六感』の危険感知にはひっかからねえな」
ダイが肩に大剣を担ぎ一息ついた。
「ドロップドロップ・・・♪」
ぴこは元気にゴブリンの死体判定になってる色の抜けた体に手を翳しアイテムを集めていた。『ピロン!』『ピロン!』・・・
「死屍累々だね・・・ってかみんなLV上がってるよ!」
それを見てブレスが呆れたように呟き・・・LVが上がったことに驚いてる。
「あら、ホント・・・一気に2LV上がってるわ」
感心したように白夜も続けるが・・・流石に赤ネームだし5LV以上の差はあったからだろう・・・盾と防具は被弾も少なかったが武器の耐久は既に4分の1を切ってる。 一度街に帰って立て直すのも良いかも知れないな。
「キタ~~~~~~♪」
「「「「大声出すな!!」」」」
「ごめん!」
ぴこの嬉しさの篭った絶叫に俺含む皆のツッコミが入る。
「でもでも、皆にも行ってない? レアドロップ抽選ウィンド!」
興奮するぴこのセリフに全員が副視界にしてたのに気付き目を開けると視界の端に『レアドロップ』というタグのついたシステムウィンドウが出ていた。
どうやらPTだと出たレアドロップ星4つ以上はほしい者での抽選になるらしい。
中身は『エリートゴブリンの杖』『?の大剣』『?スクロール』『?指輪』だった。
「「「「おお~~~!?」」」」
初めて一気にレアが4つも出たため皆の喜びよりも驚きの声が勝った。
「私は杖一択かな・・・後は鑑定後の方が良いかも?」
白夜の意見に皆賛成のようでとりあえず鑑定が要らない『エリートゴブリンの杖』は白夜が持ち性能を調べている。 後は俺が預かることになった。
「『鑑定』持ちがこのPTにいないのがネックね・・・私が取ろうかしら・・・あら?」
「それも良いかもね~僕もちょっと取るかな・・・どうしたの?」
「これなんだけど・・・チョット見て」
そういって白夜が杖のステータス画面を俺達に向けた。
エリートゴブリンの杖 ☆×7 耐久 99/99
両手杖
攻撃力 +35
魔法攻撃力 +90
必要アビリティ 知力 精神力
樫の木製の杖
エリートゴブリンメイジが使っていた杖
冒険者の遺品かもしれない樹齢100年以上の樫の木から作られた魔杖
『ゴブリンスレイヤー+5』
ゴブリン種に対して+25%のダメージ量増加効果
『魔法威力上昇+3』
装備中は魔法攻撃力+15%増加
『???』
鑑定により変動
『???』
鑑定により変動
「え・・・ナニコレ・・・特殊能力2こに・・・最高4つになるってこと?」
「俺の剣より星が1多い7か・・・このLVだとレア中のレアっぽいな」
「おお~ねね! これ使ったらゴブリンなら1.4倍魔法ダメージって事かな?」
ぴこの言葉に全員が一瞬止まる・・・
「今の魔法でさっきのゴブリンにどれくらいダメージ食らわせてたんだ?」
ダイが問うと大体今の杖の攻撃力+が50で4分の1チョット減ってたそうだ。
「微妙だな・・・」
「ええ・・・でも『マジックーアロー5LV』の1発で・・・ね5発出るから4発目で倒せるか・・・5発全部でならレジスト(魔法抵抗)されない限り確実に倒せてるわね」
「『マジックーアロー』って1発が一番弱い魔法だったよね? それでなら今後習得できる高LVの範囲攻撃魔法ならその杖で一網打尽?」
「「「「!?」」」」
ぴこのセリフに皆が止まった・・・
「ぴこ・・・?」
「お前・・・」
「どうよ、いけるっしょ?」
「エヘン」と得意げに胸を張るが・・・
「一網打尽なんて難しい言葉知ってたんだな・・・」
「おねえさん・・・ぴこちゃんが意外に成長してて嬉しい!」
「考える頭あったんだね・・・」
「・・・・・」
無言で頭を撫でた。
「ダイ、私同じ大学生! 受験受けて合格してる! 白夜! 意外って何だ!? 成長高2で止まってるよ! ブレス! てめえナニ毒吐いてんだ! ガイ! 優しく頭撫でるの止め! 何気に一番むかちゅく~~~!」
「噛んだな・・・」
「噛みましたね・・・」
「うんうんかわいいね~」
『ポムポム・・・』
頷きながら優しく頭を撫でてた手を弾ませる。
「にょわ~~~! 私を弄るな~!」
そんな風にじゃれあっていても大声を出さない辺りぴこも案外冷静なのだろう。
「それはともかく、さっきの話の続きなんだけど・・・」
「『鑑定』のこと?」
「人のことイジルだけイジッて投げるか!?」
「ええ、ここの『鑑定による』ってことが気にかかってね?」
そういって白夜はアイテムの説明欄の下を指差す。
「・・・思わせぶりというか・・・『鑑定』した人によるんじゃないかしら?」
「あ~バージョンアップで細かいところが変わってるっていうのかな?」
「偶にあるよね、鑑定にギャンブル性出すゲームシステム」
「鑑定前は売値は同じだけど鑑定したらランダムで物が変わるってヤツだろ?」
軽くため息を吐くダイ・・・
「そういえばダイ・・・よくガチャ系にハマルよな・・・」
偶に課金等の料金やポイントでゲームで役立つアイテムがランダムで安く手に入るとか言うのがある。 無論その中にはそれでしか手に入らないレアアイテムがあったりして当たる確立は少ないがハマッチャウとお金がドンドン減っていくという仕様・・・それがガチャポンと同じようなのでガチャと呼ばれる。 ひどいのになるとサーバーに1~3個しか出ないとか今は法律的にないが昔あったモノでレアアイテムを手に入れるためにアイテムを別種類8個集めないといけないもので1~5までは出やすいのに6~8は出にくく数十万かけても揃わなかったとかで問題になったこともあったとか・・・俺にはマネはできんな・・・
「ああ・・・あれはコレクター心を巧みに利用した罠だ・・・でも止められん!」
「男らしく言い切ったが内容はダメじゃん・・・」
ぴこが仕返しにとツッコんだ。
「とりあえず・・・脱線気味だから結論だけ言うわよ?」
「「「「はい!」」」」
ちょっと呆れ気味で声を低くした白夜さんが怖いです。
「店で『鑑定』してもらうより政さんに頼まない? 頼ってばっかりだと何だから今回の『?スクロール』を報酬にして・・・政さんスクロールが作れるって言ってたからそれを基に作成してもらえるだろうしね。 無論鑑定料はしっかり受け取ってもらうって事で」
「あ~おっしょさんならすっげ~期待できそう~♪」
「俺達の新しい戦闘方法も今までの礼に情報提供するのもありか?」
「良いんじゃないかな、短い付き合いだけどお世話になりっぱなしだし」
白夜の提案に皆も乗り気だ。
「俺もその意見に賛成ってことで満場一致で政さんが戻ってきたらウィッシュ送ろうか」
フレンド登録してるとログインやログアウトがシステム設定ですぐにわかるようになっている。
「「「「賛成~!」」」」
「!? まって・・・また何か来た!!」
ぴこがいち早く何かに気がついたのか真剣な表情になる。 ふざける事が多いイジラレマスコット的な彼女だがこういったことの自分の役割は忘れない冷静なところがある。 案外この中で一番大人なのかも知れない。
「あ、僕もわかった・・・先行してるのは二人・・・!?」
「みたいだな・・・さっきの奴らか?」
茂みから出てきた先程の二人が全力で走ってやってきた。 ただ、先程と違って全く余裕が無くHP表示は相手のLVが高く見えないが黄色く点滅してるので攻撃をいくらか受けてるようだ。
「へっまだあいつらがいた! また押し付けようぜ!」
「ああ、あれは二人じゃなんともできないからな・・・運が無かったと諦めてもらおうか!」
聞こえてないと思って勝手なことを言っている。
「おいおい・・・またおかわりかよ・・・」
ダイが剣を振りかぶって構える。
「・・・??? 待った・・・おかしい・・・危険感知がこない?」
ぴこが何かに気付いたのか不思議そうに首を傾げている。
「本当だ・・・周囲のレーダーマップに敵対の赤が無い・・・っていうかフレンドマーカーが数人近づいてくる」
「ええ!? 俺達以外のフレンドって言ったら今のとこ政さん達とガルさんだろ? どう見ても5人以上反応があるんだけど」
視界隅にある縮小マップにはPTは青フレンド緑で敵は赤い点で表示される。 それ以外はプレイヤーは黄、NPCは白、死体は灰だ。
「へっ悪いな! また頼むわ!」
「ご苦労さん・・・プレゼントだ!」
そういいながらさっきと同じ男達がワザワザ俺達の真ん中を走り抜けていった。
「最低なマナーね・・・」
「助けなくて良い奴ら・・・だな」
「でも、ナニに追われてるんだろう? マーカーが凄い速さで1つ迫ってきてるんだけど・・・ぴこは何かわかった?」
ブレスの質問にぴこは真剣な目で首を振る
「もう、感知範囲に入ってるのに・・・どこにいるかも把握できない・・・おっしょさんってまだログインしてないよね!? レーダにフレンドマークがあるから分かるけど・・・そろそろ視界に入るはず・・・来た!」
「え!?」
「何だ!?」
「速い!? ・・・ネームドモンスター!!」
それは人型の黒い影だった・・・茂みから俺達のいる場所に一瞬で迫ってくるとその間を駆け抜けた。
そのまま、まだ視界内で走り去る男達を追い抜き立ち塞がった姿は緑の肌の長身のゴブリンだった。
「な!?」
「なんであいつらにいかねエンだよ!?」
「チョット待てよ・・・ネームドなんてさっきは居なかっただろ!?」
立ち止まり悪態をつく男達に黒装束のネームドゴブリンは指を指す。
「オマエラ、ワガブゾクガゾクノシュウラクノタミコロシタ・・・ソノムクイソノイノチノカズトオナジカズデツグナエ」
「な!? ゴブリンが喋った!?」
「おいおい・・・冗談じゃねえぞ・・・」
静かに怒りを露にするネームドゴブリン『ガグ』は指を咥え『ヒュウ!』っと甲高い口笛を鳴らす。 すると周りの木々から同じ様な黒一色の装束を纏った忍者のようなゴブリン達が、挟みこむように6方向から飛び出てきた。 こいつらもネームドに劣らず素早く俺達には目も向けず男達に迫っていった。
応戦しようと二人が剣を構えるが6方向からまず一人が背後に短剣の攻撃を受けたたらを踏む。 間髪いれずに次が死角から突き出される。 それが一瞬で5度ほど繰り返されHPバーが0になりアイテムが周りにばら撒かれ灰色になっても執拗に繰り返されている。 その攻撃がヒットする度にアイテムが散っていく。 このゲームの仕様上ダメージを受けて減ったHPは灰色になるが0になってもその灰色がゆっくり減少する。 その間に回復魔法等が間に合えば死亡判定から復帰できるのだが・・・どうやらソノ間に攻撃を受けるとそのダメージによってアイテムもドンドンばら撒かれるようだ・・・容赦ねえ・・・
「くそっ! このヤロウ! なんで攻撃が当たらねえ!?」
その間もゴブリンに切りかかるもう一人も1体のゴブリンに翻弄され仲間がやられたのを見て自暴自棄に切りかかっているが・・・あれでは当たるものも当たらないだろう・・・
「お前らも見てねえで助けろよ!!」
勝手な言い草にメンバー全員が顔を見合わせる。
「だって・・・その人達こっちに敵対してないし」
「加勢するなら逆にあんたらの敵になる方だと思うんだがねえ・・・MPK常習者さんよ~?」
ウンウンと皆が頷く・・・政さんも言ってたが俺達のPTは変なところで動作が似る。
「テヲダサナイデモラオウ・・・ソウスレバソチラニキガイハクワエナイ」
手を組んで戦いの行方を見守るようなガグがこちらに話かけてきた。
「「「「「は~い♪」」」」」
元気よく返事をする俺達にそのゴブリンは驚いたようだったが何かに気付いた風に頷くと雰囲気が少し苦笑したような気がした。
「てめえら! 後で憶えてろよ!?」
そういった男がアイテムに躓いて相方が既に死んだことに気付いた。
「な・・・なんでこんなにペナルティ食らってんだよ!? おかしいだろ!」
周りには男達の狩りの成果のアイテムが数十種類実体化して落ちていた。 少なくともさっきの攻撃は灰色ゲージ減少まで20発以上食らってることだろう・・・敵対しなくて良かった・・・と改めて思った。
「オマエガサイゴダ・・・『グラア』!」
最後の死刑宣告がゴブリンの言葉で宣告したのだろうか今度は全ての7人で囲んでゴブリン達の両手が青く光り出した。
「えええ!? あれ『ピックポケット』!? ゴブリンが!?」
「なにい!?」
ぴこが叫ぶと男は自分の置かれた状況が更に悪くなったと気付いたようだ。
そこからは同じプレイヤーとして哀れだった・・・
七人に囲まれて背後からの『ピックポケット』の連続で一瞬で7つのアイテムを抜かれていくその間の硬直で何もできない男は激流に飲まれた木の葉のようにクルクル回る。 それが一巡するとまた一巡・・・
「いっそひとおもいに殺せ~~~!!!」
もっともだ・・・
「あのやり方・・・」
ぴこが呟く。
「えげつねえな・・・自業自得だが」
「違う・・・『ピックポケット』に入る角度といいタイミングといい・・・おっしょさんに教えてもらった『ステップ』すり抜け直後のやり方にスッゴク似てる・・・」
「ええ!?」
「あれを一人で死角に『ステップ』キャンセルで入って『潜伏』で『ピックポケット』を連続でするのがそうなんだけど・・・死角に入ったゴブリンが『潜伏』使ってやってる簡易版か劣化版っていったとこかな? 逆に人数揃ってやる分効率的な完成形?」
「・・・確かに連携が凄いな・・・あれみたら今から敵対して戦いたいとは思わないな・・・」
悪人とはいえ・・・借金取りに絞られるような男を見る・・・アイテムを盗り尽くされたようで普通に攻撃を受けだしている。
「クソックソッ!! 止めろ!! 止めてくれ!!!」
「オマエタチガニゲルタミヲオッテコロシタ・・・センシナラバソレモウンメイ・・・オマエモセンシダッタロウガ・・・オレハオマエノヨウナモノハセンシトミトメナイ・・・クツジョクノナカ二イケ!!」
「MOBを倒してなにが悪い! ゲームなんだろ!? チクショオ~!!!」
ゲームだからそのシステム内でできることが全て正しいかは個人によって変わるだろう。 その結果他のプレイヤーに行なったことが自分の特権と間違えやすいが実際は自分もそれをやられることもあるということ・・・今回はヤツの言うMOBの集落を攻撃して自分のLVが足りなかった。 強さが足りなかったからこうなったといえばまんまシステムの範囲内の報復なのだろう・・・
アイテムが無くなり先程と同じ攻撃をくらい装備品まで飛び散っていく・・・ある意味全財産を没収されたようなものだ・・・LVが高いからやろうと思えば素手でも巻き返せるだろうが・・・ランクインや賞金はもう無理だろうな・・・と思った。
「南無~~~♪」
「お前・・・戦の神の神官じゃなかったか?」
「ああ、そうだった・・・天界に幸おおからん事を・・・」
「天界に幸が多いって死人が多いってことじゃね?」
「そうともいう~♪」
ブレスのセリフに呆れてツッコむダイ。
そんな風にふざけていると黒装束のゴブリンの群れからガグがこちらに歩いてくる。 残りは落ちたアイテムを素早く拾い集め背後に方膝をつき並んでいる。 そのあまりに統率が取れた動きに皆に緊張が奔る
「オレハガゾクノアタラシイオサガグ。 コノナカ二セイジュウロウトイウナマエヲシルモノハイルカ?」
「「「「「はあ!?」」」」」
いきなり思いもしなかったセリフの中の名前に全員でマヌケな声を上げる。
「オレノオモイスゴシカ? カスカニセイノニオイヲカンジタンダガ・・・」
「政さんの知り合い・・・ですか?」
オズオズと白夜が声をかける。
「ヤハリシショウノチジンダッタカ!」
「「「「「ええ!?」」」」」
クシャリと破顔して笑みだろう表情を浮かべるガグに全員が驚きの声を上げた。
どうにかgp編書き上げました次は政さん視点に戻る・・・かな?
それではできればまた来週~




