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歯向かう
ひとしきり泣いたセヴィルはそれでも涙を流しながら全てを話した。
村に何故自分だけで行かなかったのか―
どうしてミザエルが行くのを止めなかったのか―
後悔、懺悔、自己嫌悪――どの言葉を取ってもセヴィルにとって同じであった。
シャイナは膝を抱え黙って聞いてくれた。有難い程に一言も口開く事なく耳を傾けてくれた。
「俺は軍人失格だ」
話の終わりにそう吐き捨てた。
すると………
「あなた馬鹿じゃないの」
「え?うわっ!」
グイッと胸倉を掴まれたと思ったら冷ややかな目が自分を睨みつけている。女の力だ。すぐにでも振り払う事など造作もなかったが、シャイナの鋭い眼光がそうさせなかった。
「一つ教えてあげましょうか。あなた、今ここで逃げ出したら今よりももっと後悔するわ。何も変わらない。何も良くはならない。だって、セヴィルは何もしないまま諦めているんですもの。――何の為に軍人になったの……あなたの善で国民を守るためでしょ!そうやって悪どい上司からの嫌がらせぐらいで泣いてんじゃないわよ。男だったらねぇ、そんな悪に歯向かってみせなさいよ!」




