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赤い布
暫くしてセヴィルの机に箱が届いた。
ミザエルからだ。
「……………」
嫌な予感しかしない。
生臭い鉄の様な臭いが鼻につく。
パカリ……「…。布?」
それは赤い赤い布だ。
黒ずんだ赤い色だ。
それが人の血に浸らせた布である事に気付いたのはその直後だ。
「……うっ!」
急な吐き気に襲われ血が滲む布を投げ捨て洗面台へ駆け込んだ。
それからの記憶は薄い。
ようやく目を開けると――
セヴィルは真っ暗の部屋の中で動けば軋む床に寝転がっていた。
「腐ってる」
抑揚なく暗闇の天井に呟いた。
ミザエルの嫌がらせは今に始まった事ではないが、それは回数を重ねる事に悪質なものになっていた。
「……いっそのこと、辞めてやるか」




