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え? 

…………………。

…ダメだ、やっぱすごい…!


ぷはっと無意識に溜めていた息を吐き出し

やっぱりあたしは、ぽかーーーーーーーんとする。


豪華なトイレの後、宝石につれてこられた部屋がまたすごい。


部屋は学校の教室二つ分ぐらいで、床は白い大理石。

部屋中央の教室一つ分の面積には

ふわっふわの毛の長い白い絨毯が敷いてあって

靴下しかはいてない足に、とっても気持ちがいい。


そしてその絨毯の上には彫刻が見事な紫檀のでっかいテーブルと、

揃いの椅子が配置されていた。


「そこに座れ」

「は、はぁ…」


指された席に座ったら隣りに宝石も座ってきた。

いや、空いてる席沢山あんじゃん…?


なんか威圧感あって苦手だよ…と肩を落としていたら

すこしひんやりとしててサラリと気持ちいい風が肌を撫でた。


風を感じた方向をみれば

大きく開かれた窓が庭園とつながっていた。

そこから甘い花の香りのする風が心地よく入ってくるみたい。


またその窓から見える庭園がすごいのなんの…

日本庭園の美と幻想的な仙境が融合したかのような…

これぞ、匠の技。って感じです。


(そういえばここって、ちょっと和風なようだけど

 中華風っぽくもあるよねぇ…建物もオリエンタルゥって感じだし…)


宝石とかさっきの号泣5人組とかの服装…

トイレに行きたいばっかりであんまり気に留めてる暇なかったから

服とかよく見てなかったけど

いま振り返れば、その衣装からも

「ここ、日本じゃない」ってことがわかる。


なんて言ったらわかんないけど

とにかく、着るの大変そうだな…って言う感じの衣装だった。


などと考えていたら、鮮やかな色が目の端をよぎった。


あ、庭の木に極彩色の鳥がとまってる!!

わー…綺麗だなー…飼ってるのかな…?オウムかな?喋るかなぁ…?

わー写メしたいなー…

と見ていたら

宝石に頭を鷲掴みされグリン!と正面に顔の向きを直された。

首の骨折れたらどうすんのよ…!!!


「庭が気に入ったのなら後で連れて行ってやる。今は前を見ろ。

 そして口を閉じろ。アホにみえると言っているだろうが。」


「……………………はぁ…ゴシテキ、アリガトウゴザイマス…」


一体どこの俺様なんよ…この人…

と半眼になっていたら

扉からさっきの号泣5人組が、そそ…と入ってきた。

まだ、目が腫れぼったそうです…。


テーブルの前に5人横に並ぶと

セイランさん、だっけかな?が言った。


「改めて、お慶び申し上げます。ホウセイ陛下 ならびに未来のシェン国王妃」


そして残りの4人が声を揃えて続いた。

「お慶び申し上げます」


…ん?

ん??あたしのこと、いま、なんて…

そういや、さっきもなんか、あたしのこと…花嫁とか

なんとか…え?


と変な汗をかきだした私をよそに

宝石は鷹揚と頷いて彼らに「座れ」とだけ言った。


着席した彼らは

「もう嬉しくって嬉しくってどうしようもありません」っていう

感じを隠しきれてない感じで宝石とあたしを交互にみてる。


え、なん、ど、どうしよ…?

なんか、よくわからない。

わからないの極み。


(もう、肚ぁくくるしかないな…)と

はっきりした答えがどうも怖い気がして

聞けなかった事を恐る恐る、きいてみた。


「すいません…今更なんですけど…ここって…どこですか?

 日本…じゃないです…よね…?

 あと、あの…花嫁とか…ってどういう…」


ニコニコしていた彼らの笑顔が

「「「「「え?」」」」」と固まった。


「え?」と、あたしも固まった。


「「「「「え?」」」」」と宝石をみる5人


「え?」と、あたしも宝石をみた。


6人の「「「「「「え?」」」」」」という視線を受け止めた宝石は


「む?」


といった。


挿絵(By みてみん)


む?じゃねぇ〜よ…!!!

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