第46話 有能な人ほど仕事が多い
まえがき
全くの余談なんですけど、昨日帰りに渋谷TSUTAYA IP書店の「超かぐや姫!」のポップアップに行ってきました。まだこの作品を見ていない人はぜひ見てみてください。NETFLIXにあります(というか元々ネトフリ発の作品)。あとポップアップ月曜から整理券なしで行けます。お盆っていいですね。
この五年くらいヲタクから脱出して悠々と穏やかな日々を過ごしていたのですが、この作品によってまた引き戻されてしまいました。ただいま。
本当にいい作品です。
二日後、朝の四時から研究所の敷地内に集められていた。
こんな早い時間に集合がかかったのには、大量の兵器を移動させるということが関係している。……にしても早いけどな。
とてもそうとは思えないほど自由にやっているのだが、実はここ研究所は王立である。
万が一にでも王国が戦争を始めようとしているなどと思われたらめちゃくちゃ厄介なのだ。
「ねー、レオ。これなんかいっぱいあるけどさぁ、何でこんなにいるの?」
「ほら、今探索してるのって誰もまだ行ったことがない階層でしょ? 調査隊の戦力だけじゃ足りなくなっちゃうかもしれないから、こういうも使えば戦力が補えていいねって」
「調査隊の戦力も、誰かさんが本気出せばとんでもないことになると思うんだけどなぁ。……ねぇ、アレオさん?」
「こっちみんな」
どうやったのか分からないが、昨日だけで集まったのは
・機動戦車 4台
・移動式大型魔導砲 12門
・対空誘導弾 128発 +発車用車両 1台
・レーダー搭載の指揮車 1台
・手榴弾 400発
である。
どれも従来型の数倍以上の威力のある最新型————そもそも車自体最近のものだが————で、物理だけに関して言えば、最上級を扱える魔法使いが10人いてやっと対抗できるかくらいの戦力である。小国くらいはもしかすると…………。
建国以来戦争をしていない、ダンジョンに国家予算の半分くらいを注ぎ込む頭のおかしい国(不敬罪)だから余っていたのだろうか。
これを今から移動させるらしい。指揮車は普通にセンチネルと同じくらい大きいので、対空誘導弾の予備や手榴弾、手持ちの調査機器は全て車内に放り込んでいく。
「……そういえばこれ、誰がどうやって移動させるんだ? 普通に人数足りないぞ?」
「あぁ、そのことでしたらアレオさん」
「ふぇ? あ、所長おはようございます。いたんですね」
「すぅ——————————————————…………ふぅ。操作は指揮車で一括して行えるようにしています。……それでですね、実を言うとその操作をアレオさんにお願いしたいのですが」
「え、俺ですか。あと数分で出発するってのに?」
「はい。研究所の職員はあんなところまで潜れませんし、調査隊の中ではおそらく貴方が最も向いてるのではないかと。たくさんの情報を並行して処理しますから」
「…………しょうがないですね。不本意ですがやりましょう。あ、魔力って車体貫通させられますか」
「できますけど……なぜでしょう?」
「いや、ちょっと、色々と」
(まさかホノカと魔力を繋ぐからとかいったら人体解剖まっしぐらだしな)
……ところで、また仕事が増えてしまったようだ。過労死させる気か?




